第1266回 紛らわしい鳥のききなし
①https://www.gettyimages.co.jp/イラスト/bird-worm?family=creative&mediatype=illustration&phrase=bird%20worm&sort=bestより引用のイラスト
鳥のききなしは非常に初心者の頃の私にはすごく勉強になりました。ただでさえ、聞き取りにくい野鳥の鳴き声をこと細かく文章にして、教えていただけるんですから、昔の人に頭が下がる思いです。皆さんもご存知の「ホーホケッキョッ」は「法、法華教」でウグイスのききなしは凄く有名です。「特許許可局」もこれだけでホトトギスのききなしとわかります。またツバメのあの早口のさえずりを「土喰って虫喰って渋い」と文章化したのには頭が下がります。しかしややこしさも…
②-1.https://www.ecozzeria.jp/series/chiebukuro/animal/animal_120417.htmlより引用のさえずるシジュウカラ(体長約14㌢)
②-2.https://photohito.com/photo/5526219/より引用のさえずるヤマガラ(体長約14㌢)
②-1.の写真のシジュウカラと②-2.の写真のヤマガラはだいたい生息地が似通った二種と言えます。シジュウカラは最近では一年中を通して身近にいる野鳥の仲間と言えますし、またヤマガラも少し離れた山沿いなら必ずちょこちょこ動き回る野鳥で、人懐っこい仕草が人気の秘密でもあります。そのシジュウカラは「ツツピーツツピー」 「ツーピーツーピー」、対するヤマガラは「ツーツーピィー」「ツッツピー・ツッツピー」です。姿形はまったく違うのにききなしはに過ぎます。
③-1.https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/hamaneko-mocha2/entry-12140304622.htmlより引用の自分から名前を鳴くヒヨドリ(体長約28㌢)
③-2.http://kazenogogo.com/yatyou4.htmlより引用のさえずるアオバト(体長約33㌢)
③-3.http://www.forest-akita.jp/data/bird/58-hibari/hibari.htmlより引用のさえずるビンズイ(体長約16㌢)
ききなしの中には、野鳥自身からそれとはなしに、鳴き声によって「あっ、あの鳥の鳴き声」とわかるように鳴いてくれます。それといのも、人がその鳴き声に合わせて名前をつけたからです。鳴き声でヒントを与えてくれるのは③-1.の写真のお馴染みのヒヨドリは「ヒーヨ、ヒーヨ」、下に鳥をつけたらヒヨドリ。③-2.の写真のアオバトは「アオー、アオー」ハトをつけたらアオバト。③-3.の写真のビンズイは「ビン・ビン・ズイ・ズイ」とその鳴き声を半分に縮めてビンズイです。
④-1.http://szi.blog83.fc2.com/blog-entry-334.html?spより引用の自分の名前を連呼するカッコウ(体長約35㌢)
④-2.https://ibning.wordpress.com/category/野鳥/ジュウイチ/よりさえずるジュウイチ(体長約32㌢)
④-3.https://kawasemidaruma.com/blog-entry-954.html?spより引用のさえずるケリ(体長約36㌢)
③の項のヒヨドリ、アオバト、ビンズイはヒントを与えてくれたりしましたが、④-1.の写真のカッコウ、④-2.の写真のジュウイチ、④-3.の写真のケリはもろに自分の名前を鳴き声で表します。鳩時計の鳴き声で有名な「カッコウ、カッコウ」のききなしのカッコウ、何故だか同じく托卵仲間のジュウイチは「ジュウイチ」と絞り出すようにさえずり、田んぼでよく見かける、警戒心を強くもち、雌雄とも子育てしる気の強いケリは正に「ケリ、ケリ、ケリ」と早く名前を覚ろと鳴います。
⑤-1.https://m.facebook.com/KARUIZAWA.FAN/photos/空耳アワー-オキクニジュウシィイカルのさえずりは昔からお菊二十四おきくにじゅうしとかフィロソフィーphilosophyと聞こえるそうだととか初めに先入観を持って/495277260536678/より引用のさえずるイカル(体長約23㌢)
⑤-2.http://blog.livedoor.jp/aoirotoridori/archives/56922610.htmlより引用のさえずるサンコウチョウ(オス体長約45㌢)
⑤-3.より引用のhttp://www4.kcn.ne.jp/~ima-naka/torizukann/sendaimusikui.htmlさえずるエゾムシクイ(体長約12㌢)
私が紛らわしいと思う野鳥のききなしは、⑤-1.の写真の昔の人は豆転がしと言ってききなしを「イカルコキー」と鳴くとしてイカルの名前がついた由来がありますが、現在では「月日星(ツキヒホシ)」のききなし。それと全く同じききなしの⑤-2.の写真のサンコウチョウがいます。「月日星」ですが、後ろの方に「ホイホイ」がつきます。また⑤-3.の写真のエゾムシクイのききなしは「日、月(ヒ、ツキ)」と鳴くようです。こうなってくると、それぞれのききなしに注意が必要です。