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第2225回 バンパイヤーバード

①https://www.shutterstock.com/ja/search/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%A4%E3%82%A2より引用の吸血鬼のイラスト

   ①のタイトルイラストは、誰もが知っています吸血鬼ドラキュラです。ひとの首筋に牙を差し入れ、生血を吸う西洋の妖怪です。生き物の生血を吸うことで、有名な生き物は夏になると、蚊取り線香で寄ってこないようにしないと、刺されて痒みを伴わす蚊、また家畜の血を吸うアブやブト、犬や動物などペットに潜むノミやダニ、樹木の枝から下を通る獣にわざと落ちて、血を吸うヒル、吸血コウモリことナミチスイコウモリ、川魚の体液を吸うヤツメウナギなど他の生き物の血液を主食とします生き物はこんなにもいます。それでは鳥等の中には、生き物の血を吸う種はいますか。

②https://karapaia.com/archives/52066267.htmlより引用の吸血鳥ハシボソガラパゴスフィンチ(体長約11㌢) 

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   鳥の中でも「吸血鳥」として、最も有名なのが②の写真のハシボソガラパゴスフィンチです。写真を見るだけで、クチバシから血が滴っていますので、いかに「吸血鳥」なのかと思えます。この鳥はガラパゴス諸島のフェルナンディナ島、サンチャゴ島、ピンタ島、ヘノベサ島、ダーウィン島、ウォルフ島に生息します日本の鳥でいうならば、クロジカワラヒワの仲間です。また他島に生息しています亜種は昆虫や植物の花や葉などをますので、血を吸うことはありません。この鳥の吸血方法は巧妙で数羽で連携し、片方が羽の上をつつき、それに気を取られている間、もう一羽はじっくりたっぷりとお尻の上の血を吸います。ただし、カツオドリの生命が脅かされるほどの大量の血を吸う訳ではなく、人間で言えば吸血ヒルに吸われる程度ですが、写真を見る限りは恐ろしい。

③https://okavangomoremi.web.fc2.com/1167/Oxpecker/Oxpecker.htmlより引用の牛類の血を吸うアカハシウシツツキ(体長約22㌢)

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   ③の写真はアフリカに生息しています牛類との共生で知られるウシツツキの仲間の黄色いクチバシに血が付いたような赤い部分がありますキバシウシツツキです。他には全体が血のような赤さのアカハシウシツツキがいます。この鳥たちは平たく言えば、牛やキリンなどの牛類にいる寄生虫を食べることによって、自分たちは、外敵から守られるという共生が成り立っています。両者は完全な共生関係ともいえません。アカハシウシツツキには吸血鬼のような性質もあり、動物を傷つけることがあります。アカハシウシツツキが、キツツキのようにクチバシを使って、寄生虫退治の様にロバの皮膚に穴を開け、血液を吸っているのです。

④Twitterより引用の海鳥やアザラシの血を吸うフッドマネシツグミ(体長約28㌢)

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   三番目に生き物血を吸う鳥は④ガラパゴス諸島の亜熱帯または熱帯の乾燥林および乾燥低木地であります。エスパニョラ島と、そこから1㌖も離れていないガードナー小島にのみ分布し、島の乾燥低木全体にわたり生息する写真のフッドマネシツグミです。恐怖心がなく、怪我をした海鳥やアザラシの血、アザラシの胎盤を飲むことで知られ、極めて活動的で好奇心が強く、まったく人を恐れません。食物や飲物あるいは何か変わった物を捜して旅行者の後を追います。場合によっては、水筒を突つくことで旅行者から水を得ようすることもあり、あまり飛翔せず、むしろ歩く事が多い日本では鳩の様な集団性を持ちます。家族群で強い社会構造で、強い縄張り意識の強い鳥といえます。

⑤http://ikoma.cocolog-nifty.com/moritoinaka/2017/06/post-2be8.htmlより引用の鹿の血を吸うハシブトガラス(体長約56㌢)

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   関西では有名な鹿がその周辺を闊歩しています奈良公園では、観光客が与えてくれる鹿せんべいを目当てに一般の公園で鳩が人に群がるように、鹿が観光客に寄り添い、記念撮影をしたり、せんべいを貰ったりするその側で、森に生息するハシブトガラスが、観光客の食べ残した弁当などの生ゴミを漁りに集合してきます。今までに登場してきました、ウシツツキの仲間のように普段は牛たちの寄生虫を駆除する共生ですが、その時に牛の皮膚が傷つき、血が出る時にその味を覚えて、たまに血を吸って餌にしています。同じように⑤の写真の鹿の耳の寄生虫を掃除して食べているようです。そんなハシブトガラスは写真のようにお掃除屋さんと鹿から認識されている様子で、まったく警戒心がありません。それをいいことにカラスは鹿の耳に鹿の糞を詰め込むようないたずらをするようです。そんなカラスは、鹿の背中を突いて傷をつけ、傷口から吸血するといいます。家畜などから栄養価の高い血を吸うという例はあります。

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