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第1578回 鳥のさえずり(水鳥、猛禽類)
①http://sapporo.ecochil.info/2018/07/09/1807animal/より引用のマガモを鳴き声で誘うナキアヒルのイラスト
身近な野鳥たちを前回でご紹介致しましたので、今回は少し足を伸ばしてみると会えるような水鳥と猛禽類を紹介致します。①のタイトルイラストはマガモを捕らえるために、マガモの交雑種の家禽であり、そのナキアヒルに地鳴きの「ガァ、ガァ」と鳴き声を上げさせることで、仲間だと思って降り立つところを捕らえます。カモは「ガァガァ」としか鳴かないと思っていましたら、その鳴き声を短い調子で鳴くのがさえずりです。カモ等の水鳥は飛ぶことや泳ぐ逃げる手段があります。
②-1.https://www.birdfan.net/2011/12/09/17241/より引用のつがいで鳴き声が違うオシドリ(左がオス体長約45㌢、右がメス体長約41㌢)
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②-2.https://www.google.co.jp/amp/s/plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/201303310000-amp/より引用の雌雄同色のつがいのカルガモ(左がメス、右がオス共に体長約61㌢)
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そんなカモの仲間にも三つの種類があります。マガモなどオスが派手な出で立ちのカモは冬鳥で、日本では繁殖しません。コガモやキンクロハジロなどもこの部類です。③-1.のオシドリはオスが派手でメスが地味なカモの仲間ですが、日本では留鳥で繁殖もします。あまり鳴きませんが、オスは「ピューイピューイ」「ウィップ」メスは「クァッ」「キュイ」と低い声で鳴きます。③-2.のカルガモは雌雄同色の留鳥で、繁殖もします。やはりカモと同じ「グェ、グェ」と太く伸びる声です。
③-1.http://hbws.cocolog-nifty.com/yn/2008/05/post-6d19.htmlより引用のカモの仲間でないカイツブリ(左がオス、右がメス共に体長約26㌢)のつがい
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③-2.https://hokkaidofan.com/life/より引用のつがいのタンチョウ(左がメス体長約130㌢、右がオス体長約140㌢)
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先日もどこかの放送局が潜水して泳いでいる③-1.のカイツブリを見て、アヒルの仲間と紹介していました。しかし、カイツブリはアヒルの仲間でもカモの仲間でもないカイツブリです。写真のように雌雄同色で、オスが濃い体色をしています。留鳥なのでさえずりも地鳴きもします。③-2.の留鳥であるタンチョウは雌雄の鳴き方が違います。単純にオスは「コー」、メスは「カッカ」と鳴き、オスが羽や尾を少し持ち上げて鳴いた後にメスが「カッカ・カッカ」がつがいの証らしい。
④-1.http://photozou.jp/photo/show/169066/18181735より引用のつがいのトビ(体長約59〜69㌢)
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④-2.http://kuropopura.blog.fc2.com/blog-entry-331.htmlより引用のつがいのイヌワシも(体長約81〜89㌢)
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猛禽類にはふたつの種類に分かれます。ひとつはワシタカと、もうひとつはフクロウの仲間です。④-1.は猛禽類では身近な存在のタカの仲間のトビです。雌雄同色ですが、メスの方がオスより大きいのが特色です。天気の良い日には山の上空で、旋回しながら「ピーヒョロロッ」と鳴きます。てっきりさえずりと思いましたが地鳴きだそうです。④-2.は本州で見られる一番大きなイヌワシです。留鳥ですから繁殖します。しかし、トビ同様にワシタカは求愛にさえずることを致しません。
⑤-1.https://blog.goo.ne.jp/shikokusaburou-4157/e/655facf1cad42c424035b0787377b18bより夏鳥のつがいのアオバズク(雌雄ともに体長約29㌢)
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⑤-2.https://hokkaidolove.jp/now/detail/000249/より引用のつがいのフクロウ(雌雄ともに体長約50㌢)
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フクロウの仲間は、耳のような羽角があるミミズクと、羽角のないフクロウに分かれます。⑤-1のアオバズクはミミズクの中で唯一羽角がない雌雄同色の夏鳥です。よく夕方から明け方にかけて「ホゥホー、ホゥホー」とさえずります。繁殖期なので地鳴きはしません。残るフクロウは留鳥です。フクロウは専門家でも雌雄の判別は難しいです。オスは「ゴロスケ、ゴロスケ、ホウ」と透き通った良く通る声で鳴き、メスは低くかすれた声で同じ様に鳴きます。この声の大きさだけです。