第1898回 漢字だけの鳥 ⑴
①https://www.hobbysworld.com/item/00070209/?mode=pcより引用の鳥を表す漢字
普段の私たちの生活の中で『とり』を表す漢字は飛んでいます「鳥」十二支の干支の「酉」皆さんのお家でペットして飼われています「禽」食卓でお世話になっています「鶏」の四つが想い浮かびます。また鳥が鳴くのも、犬が鳴くのも「鳴」。身近な鳥のスズメも「雀」。この漢字を分解すれば『小』さな『隹(鳥)』の代表となるようです。ハトの漢字の「鳩」も『九』「クック、クック」鳴く『鳥』からの説もあります。「鴉(カラス)」は『牙』「ガァー、ガァー」鳴く『鳥』からと言います。もう一つの「烏」は真っ黒な身体の色のカラスとウを表すのは真っ黒なので眼が解らない。
②-1.https://asia-allinone.blogspot.com/2016/12/p63.html?m=1より引用の象形文字の鳥
②-2.https://asia-allinone.blogspot.com/2016/11/blog-post_26.html?m=1より引用の象形文字の隹
基本的な鳥を表す漢字の「鳥」ともう一つの鳥を表す「隹(すい→とり)」を検証致しますと違いは、 ⑴ 「鳥」
→❶ 図象的に表現したもの(尾の長い鳥の象形文字)
❷ 上はクチバシ、頭、首、胴体、翼を表し、右下に曲がった部分は尾で、四つの点は脚
❸ 尾が長いので、チョウ(長)と読む ※ 「鳥」が付いた名前の鳥=鵜(う)、鶯(ウグイス)、鶉(ウズラ)、鴨(しぎ)、鴎(カモメ)、鴉(からす)、鷺(さぎ)、鶇(ツグミ)、鴫(かも)、鴇(トキ)、鳶(トビ)、鳰(にお、カイツブリ)、鳩(はと)、鶏(にわとり)、鷲(わし)
⑵ 「隹(すい→とり)」→❶ ふるとり(古の旧字舊から) ❷ 字形的、一般的な書法(尾羽の短い鳥の象形文字)
❸ ずんぐりした鳥
鳥の性質や動作に関する意味を表す ※ 「鳥」が付いた名前の鳥=雁(がん、かり)、雉(キジ)、雀(スズメ)、隼(ハヤブサ) ⑶ 「鳥」+「隹」をあわせた鳥→❶ 両者は元々別の語で「鳥」は名詞にのみ用いるが「隹」はその用法が広く、動詞その他にも用いる
❷ その用義法は占卜と関係がある
❸ 肯定的に『隹』、否定辞には『不隹』を用いる
❹ 隹には『有り』の意がある ※ 鷹(たか)、鶴(つる)
③https://kotobank.jp/word/%E5%9B%BD%E5%AD%97-64029より引用の漢字の鳥の名前の国字
国字の漢字の鳥の名前
1. 鳰(にお)→カイツブリ 2. 鴫(しぎ)
3. 鵆(ちどり) 4. 鶫(ツグミ=単なる異字体説も)
5. 鵤(イカル) 6. 鶸(ひわ) 7. 鶎(キクイタダキ)
8. 鶍(イスカ) 9. 鵈(トビ) 10. 鵇(トキ)
11. 鶉(ウズラ) 12. 鵥(カケス) ※ 国字とは、中国で造られた漢字に習って、日本で新たに案出された文字。和製漢字ともいう。これは、中国に存在しない事物や、通常の漢字では表現しにくい観念を示すためにつくられたもの。
④https://tonton-animals.com/c-characters-bird/より引用の鳥部のイラスト
鳥部(ちょうぶ)は、漢字を部首により分類したグループの一つ。 ⑴ 冠に鳥が付く→鳧(ケリ) ⑵ 偏 〃 〃 →鴃(ホトトギス) 鳦(ツバメ) ⑶ 旁(つくり) 〃 →鶏(にわとり) 鳩(はと) 鳰(にお=カイツブリ) 鴉(からす) 鴎(カモメ) 鴫(かも) 鴨(しぎ) 鶴(つる) ⑷ 脚 〃 〃 →鶯(ウグイス) 鳶(トビ) 鵟(ノスリ) 鷲(わし) 鷹(たか)
⑤http://www.birdfan.net/2018/06/15/63188/より引用の「鳥」も「隹」も付かないツバメ
⑤の写真は皆さんもご存知のツバメです。このツバメの漢字表記は日本では「燕」と一文字で表します。身近なスズメ(雀)やはと(鳩)、からす(鴉)、キジ(雉)、わし(鷲)、たか(鷹)、つる(鶴)などの私たちが良く見聞きする鳥の漢字表記には必ず「鳥」や「隹」の部位が付いていますのに、ツバメの漢字表記は「燕」です。このツバメだけは付いていません。それは『燕』という漢字は、ツバメが飛翔する姿を描いた象形文字だからといいます。 『廿』は頭『ヒ』は翼『口』は胴体『灬』は火ではなく尾の形です。 また『燕』は古代中国の国名としても有名です。 漢字の意味は『燕(つばめ)』『子育て』『安らか』の意が含まれます。
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