第581回 季節の野鳥 -続・秋の野鳥-
①https://www.photolibrary.jp/img413/225151_4004500.htmlより引用の野鳥のイラスト
②カワラヒワ(体長約14㌢ 留鳥)
②のカワラヒワはヒワの仲間で、よく河原に生息しているからカワラヒワです。ドバトの原種と言われる「カワラバト」も日本に入る前にはヨーロッパの河原に生息していました。この日本でもカワラヒワは河原にヒマワリの種子を食べにやってくるのです。カワラヒワは漢字表記で「河原鶸」河原のひ弱な野鳥という意味です。しかしこの写真の顔を見れば、シメに次いで怖い顔です。
③ノビタキ(体長約13㌢ 夏鳥)
以前の語りで黒覆面の野鳥として、ユリカモメ、コジュリン、オオジュリン、アカハラなど夏の季節に顔が黒くなることを語りました。ノビタキは普通に漢字表記で「野鶲」でほかの野鳥にも言えますが、名前が体を表していません。この顔が黒くなるのはこのノビタキに限っては秋冬の季節でオスだけです。「ヒーチュ ヒチー」「チーピーチョチー」などの声でさえずります。
④サシバ(体長約105〜115㌢ 夏鳥)
サシバは猛禽類で夏鳥です。日本では4月ごろ夏鳥として本州、四国、九州に渡来します。また各地でこのサシバの群れが渡っていく壮大な風景が、ヒヨドリの渡り同様に有名です。サシバは漢字表記で「差羽」「刺羽」喉の下のところに生えている羽根がちょうど弓矢の羽根を刺しているように見えるからだそうです。またサシバの別名は「大扇(おおおうぎ)」写真にぴったりです。
⑤カワウ(体長約82㌢ 留鳥及び本州北部で夏鳥)
カワウは秋の野鳥というか、私には夏場に私の住む街の溜池で潜水した後に、⑤の写真のように着ていたカッパを乾かすかのように、大きく翼を広げ乾かしている様子が風景として眼に浮かびます。これが群れで翼を広げていると、コサギたちの「コロニー」で白いビニール傘をすぼめて何本もかかっているように見えるのに対して、カワウはコウモリ傘を干すために沢山広げている様子。
⑥エナガ(体長約14㌢ 留鳥及び漂鳥)
このエナガは⑥の写真の通りに可愛らしさを、ミソサザイやキクイタダキと競うくらい小さなぬいぐるみのような小鳥です。漢字表記は「柄長」で「柄」は尾羽を表しそれが長いからエナガなんてこの可愛いエナガに対して失礼なように思います。しかし、その小さくて目立つ身体を自衛するため、秋から冬にかけてシジュウカラをリーダーとして、ヤマガラ、コガラ、ヒガラ、コゲラに混じってこのエナガも「混群」を形成します。