第2135回 色んな鳥の和名 ⑸
①https://www.birdfan.net/2021/04/09/82061/より引用のベニマシコ(体長約15㌢)
(24) 猿子(マシコ)
○ 猿子と書き、猿の古名(まし)に由来し、猿の顔のように赤い羽色
②https://600dpi.net/kawanabe-kyosai-0000748/より引用の木菟の日本画
(25) 木菟(ミミズク)
1. 奈良時代から「つく」 羽角が付突き出ている
2. 平安時代から「みみつく」
3. 江戸時代から「みみずく」
4. またツクは本来フクロウの一名。八丈島ではフクロウをツクと言う。アオバズクには耳羽がないが、それでもツクと呼ぶのはそのため。フクロウの鳴き声をツクグルホーコーともききなすが、そのツクグルという声を略してツク
5. 耳付、耳突、ミミツク(耳鳥)
③https://www.birdfan.net/2019/05/31/71141/より引用のセンダイムシクイ(体長約12㌢)
(26) 虫喰(ムシクイ)
○ 見た目は似ているが、囀りが異なっている(鳥)。
④https://www.birdfan.net/2020/06/12/78894/より引用のオオヨシキリ(体長約18㌢)
(27) 葦切(ヨシキリ)
1. 室町時代から「よしすずめ」
2. 安土桃山時代から「よしどり」「よしはらすずめ」「あしすずめ」
3. 江戸時代前期から「よしきり」
4. 江戸時代中期から「おほよしきり」と「コヨシキリ」
5. ヨシクグリ(葦潜)
葦を裂くような鳴き声の漢語、剖葦(音読み:ボウイ 訓読み:よしキリ)から
6. 葦の葉を切り裂いて中の虫を食べるから。
⑤https://koubidou.com/netshop/koubidou.cgi?mode=s_html&mpass=k0318&contact=1&ids=1611302224&sold=&cat2=3より引用の連雀の日本画
(29) 連雀(レンジャク)
1. 平安時代からレンジャク
2. 江戸時代中期からヒレンジャクとキレンジャクに区別
3. 連尺は物を背負うための背負子(しょいこ)
この連尺を担ぎ各地を往来する行商が渡り鳥のようだから
⑥https://www.pinterest.jp/pin/412290540869976571/より引用の鷲の日本画
(29) 鷲
1. 兎や子鹿も捕食する悪い鳥なのでアシ(悪し)から。または強引に物を奪う悪鳥
2. 走ることをワルシとも言い、強力な飛翔力で群鳥を追い詰め捕らえる所から、走(ワ)シノ鳥の意
3. 自分の羽の素晴らしさを知っているところから、ワサシリの反。ワサは姿。シリは知る
4. 動作が敏捷であるところから、ハシ(捷)の義
5. 動物は皆強い者に殺されるが、鷲は敵無しであるところから、ワシ(我死)
6. ヲソロシ(恐)の略転 7. ウヱハミサシ(飢喰嘴)
7. 輪過ぎ(輪を描いて空を過ぐる)→わす→わし
8. 車輪のように飛ぶことをワシ(輪如)というから
⑦https://wowma.jp/item/397788003より引用の鶏の日本画
(30) 鶏(ニワトリ)
1. 『庭の鳥』のニハツトリから連帯助詞のツが落ちて変化した語
2. 羽が赤褐色であったため、『丹色(にいろ)の羽をした鳥』→『丹羽鳥(にわとり)』
(31) ノツトリ(野つ鳥)→野生の鳥
(32) 翼→トブサ(鳥総)から
(33) 嘴(クチバシ)→口 箸から
(34) 蹴爪(けづめ)→蹴り爪
(35) 巣→住むから
かつては人の住処(すみか)も巣と呼んでいた
(36) 鶏冠(とさか)→とりさか(鳥冠)の略
(37) 鳥→1. とぶところから、とびかけり(飛翔)の中略
2. 古く使いとして用いられたところからタヨリ(便り)の義
※1. アイヌ語のChiriから
※2. 朝鮮語のtalk(tark)から
(38) 雛(ひな)→ヒヒと鳴くところからひな
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