第900回 鳥の漢字(2回目)
①https://www.google.co.jp/amp/s/gorosuke.exblog.jp/amp/20765531/より引用の鳥の漢字
②-1.https://kakijun.jp/page/furutori08200.htmlより引用の漢字の「隹」
②-2.カササギ(体長約45㌢)
⑴雅(カラス)→牙+隹で、元々はカアカアと鳴くカラスのこと。鳥のクチバシがうまく噛み合っているさま。そこから『角が取れて、ならされる』意味。牙は鳴き声から。体が小さく真っ黒でない鳥。ミヤマガラス、トウガラス(カササギ)など
⑵雁(ガン)→厂は、カギ形、直角を表す。厂+人+隹=人の行列に似て、きちんとカギ型に飛ぶ鳥。
⑶雉(キジ)→矢は真っ直ぐで短いから真っ直ぐに飛んで、すぐに降りる鳥のこと。
⑷雀(スズメ)→元々は少ではなく、小。小さい鳥のこと。雀の音読みはジャク(シャク)。カラは特殊読み。(孔雀や朱雀には、雀の意味はない)
⑸隼(ハヤブサ)→隹+一。一直線に飛ぶハヤブサ(指事文字)。隹+十(細くまとまる)。細く締まってすらりとした形の鳥。隹+卂。卂は速く飛ぶ。省略して十。
②-3.コクガン(体長約60㌢)
⑹雌→此(ちぐはぐで揃わないこと)+隹=雌。翼をちぐはぐに畳んだ小振りの鳥=メス鳥
⑺雄→厷(かいな)は肘の源字。厷(かいな)肘を大きく張り出す+隹=雄。翼を張った大きな鳥=雄鳥
⑻雛→会意文字。芻(シュ)は、束ねた草で、小さく引き締める意味。
⑼進→しんにゅうは行くことを示す符号。鳥が飛ぶように速く進むさま=会意文字、鳥占いにより軍隊をうごかしたので『すすむ』の意味になった
⑽推→鳥占いをしてから物事を推進した。
(11)唯→口+隹。口は神様へのお祝いの祝詞を入れる器。その器の前に鳥を置いて占った。唯々諾々=言いなりになる
(12)難→(莫、乾く、日照り)+隹。鳥が自然の災いに出会うさま。
②-4.キジ(左側がオス体長約80㌢、右側がメス体長約60㌢)
(13)集→本来は隹(とり)を三つ書く+木。鳥が木の上に集まるさま。(会意文字)
(14)獲→隻は鳥をとるという意味。+犭=獲(猟犬を使って動物をとる)→物を獲得する。+禾=穫(穀物の取り入れ)。隹(とり)を又(右手)で捕まえることから獲(とらえる)。草冠は孔雀などの毛角のある鳥をあらわす。
(15)隻→せき、隹+又(手)。鳥一羽を手で持つことを表し『一つ』のこと。対になっているものの一つを表す。隻眼は片目のこと。船を数える助数詞
(16)雙(双)→そう、常用漢字で『双』の、本来の形。鳥が二羽いることから『二つ』という意味。
(17)離→獣と鳥が争う図形により、二つのものがくっついたり、離れたりするさま。(会意文字)。チョウセンウグイス説、コウライウグイス説も。離の字を分解したときの偏である离(り)は、禽(とり)という字に使われている鳥という意味。つくり(旁)である隹は『ふるとり』といわれる部首で鳥のこと
②-5.スズメ(体長約15㌢)
(18)雇→戸(とびら、閉じる)+隹=篭の戸を閉じて中に鳥を飼う。転じて人を家の中に丸抱えね雇用(19)雑→衣+隹=ボロ布を寄せ集めた布のこと。九+木+隹。九=衣 衣を染めるのに草木を用いた。多くの色が混じる状態が『雑』
(20)奮→大(手を大きく広げる形)+隹+田。鳥が翼を大きく広げて地上から羽ばたく様子。『舞い上がる』『奮い立つ』の意
(21)奪→大(大の字型に手を広げた人)+隹+寸(手)
人が小脇に抱えた鳥を手で抜き取るさま。
(22)獲→太+ミミズク+又(手)。犬を使って鳥を捕まえる。
(23)携→ツバメ由来
(24)歓→欠は口を開いて立つ人を横から見た姿。(声を出して祈る姿)
②-6.ハヤブサ(体長約42~49㌢)
(25)勧→力=農具のすきのこと。鳥占いで豊凶を占い、神様の意思を知り農作業を進めた。
(26)焦→鳥を火であぶって焼く図形
(27)贋→にせ。
(28)→雁(形良く飛ぶ鳥)+貨幣を意味する貝=外形だけ似せた偽物
(29)截→雀+戈 が変形したもの
(30)霍→雨が降ってあわただしく飛ぶ鳥の羽音。転じて「速やか」
(31)応→旧字は應。鷹匠が危険な猛禽を胸でしっかり受け止めるさま。鷹揚とは飼いならして胸で受け止める鷹。
(32)旧→旧字(舊)には隹も付くので隹を『ふるとり』と呼ぶ。旧字はミミズクを表す。臼の略体
『キュウキュウ』と鳴くフクロウの意。