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第1258回 人の言葉を話す鳥
①Twitterより引用のイラスト
②-1.ウグイスなどの鳴き真似をするモズ(体長約20㌢)
②-2.自分を襲う天敵の鳴き真似をするカケス(体長約33㌢)
野鳥の中でも、物真似が上手な鳥はたくさんいます。②-1.のモズはさえずりではウグイスのほかにホトトギス、ヒバリ、クロツグミ、セグロセキレイ、ホオジロ、カシラダカ、地鳴きもムクドリ、ツグミ、ヒヨドリ、カケス、ツバメ、トビなど十数種類モズを「百舌鳥」と書くのはこのためです。また②-2.のカラスの仲間のカケスは、普段のは「ジャー、ジャー」という鳴き声ですが、春先にはオオタカやツミ、サシバなど多くの鳥の鳴き声を真似て、自分を襲わないための防御作です。
③凄く大きな声で鳴き真似をするガビチョウ(体長約24㌢)
また、③の写真のガビチョウは本来は日本にいるはずのない外来種で、特定外来生物に指定されており、日本の侵略的外来種ワースト100定種にもなっています。なぜこのガビチョウが指名手配されているのかと言いますと、同じく指名手配のソウシチョウと同じような、目立たない薄暗い藪中にいるようなもので、そこで日本の野鳥にはない大きな声で、特にウグイスの鳴き真似をしますと、周りの環境に神経質なウグイスは育たず、生態系に悪影響を及ぼす厄介な物真似をする犯人です。
④-1.https://allpet.jp/animal/手乗りセキセイインコ-レインボーパイド-8月22日/より引用の人真似するセキセイインコ(体長約18㌢)
④-2.https://r.nikkei.com/article/DGXDZO38722180Q2A210C1MZ9001?s=6より引用の人の言葉を真似るキュウカンチョウ(体長約30〜40㌢)
④-3.https://www.google.co.jp/amp/s/amp.bengo4.com/topics/4857/より引用の人の言葉を真似るオウム(総称この写真はヨウム体長約33㌢)
野鳥はモズやらカケス、ガビチョウにしろ、野生の中に生息しているんですから、周りの自分以外の野鳥の声を聴いて、鳴き真似をする種がいるのは当たり前でしょうけど、人間の言葉を真似する野鳥はいるとは思えません。しかし飼鳥となると話は別です。④-1.のセキセイインコにしろ、個体によってはヒナの頃から手乗りの要素がある遊び付きの個体なら、物真似をすることができます。当たり前のように、④-2.のキュウカンチョウや④-3.のオウムの仲間は人間の言葉を話します。
⑤-1.https://blog.goo.ne.jp/kingfisher8121/e/7aba80449c8956f6cdc2e61e613e512dより引用の野生なのに人の言葉を真似るカササギフエガラス(体長約37〜43㌢)
⑤-2.https://www.vario-media.net/impact/20180712_40320/より引用の物真似ナンバーワンの野生のコトドリ(体長約80〜100㌢)
では、野鳥で人の言葉を真似る鳥はいないのでしょうか。日本にはいませんが、外国の野鳥にはいます。⑤-1.のカササギフエガラスは人間に育てられたある個体は単語とフレーズを含む人間の発言を模倣する能力を発達させ、その物真似の三分の一が人の言葉の物真似だといいます。また⑤-2.のコトドリは人間の声を含む多くの音を模倣し、その鳴管の筋肉を三本持つのに対し他の鳴き鳥は四本である。これがコトドリの鳴管をより柔軟なものにしている可能性があることが分かりました。