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第540回 野鳥のホバリング

①http://www.hirahaku.jp/hakubutsukan_archive/seibutsu/00000059/34.htmlより引用

   野鳥がホバリングしてるっていう姿はどうしても、外国にしかいない「ハチドリ類」を思い出します。花の蜜を吸うために、小さな身体を花に近づけて、翼をバタバタと羽ばたいて、空中に停止して甘くて美味しい蜜を吸うのです。そのホバリングをする野鳥を我が国の野鳥に当てはめて、思い起こしてみますと…

①http://www.forest-akita.jp/data/bird/13-misago/misago.htmlより引用のミサゴ(体長約54〜64㌢)のホバリング

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   人によってはほかの野鳥を思い浮かべられるかもしれませんが、やっぱり私にとってはミサゴです。あのアメリカ空軍が開発したオスプレーはミサゴの英名なのですから。それほど強力な印象を受けてしまいます。なんと60㌢前後ある体長からホバリングするからです。ホバリングする野鳥は身体が小さなものがハチドリはじめ多いです。

カワセミのホバリング(体長約17㌢)

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   ②の写真はお馴染みの清流の宝石カワセミです。体長約17㌢と大きさとしてはスズメ並みです。このカワセミも①の写真ミサゴと同様で、水の中にいる魚や甲殻類のエビなどを捕食します。空中でホバリングして、身体を制止させて獲物めがけて水中にダイブするのです。このあたりはミサゴと同じ行動だと思います。

③http://www.hirahaku.jp/hakubutsukan_archive/seibutsu/00000059/34.htmlより引用のハチドリのホバリングのイラスト

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   ③のハチドリのホバリングのイラストはハチドリがホバリングのお手本みたいなもので、まるでハチドリがその名の通りの昆虫のハチよろしく羽ばたいています。①のミサゴのホバリングとは違うようにも思います。ミサゴの仲間のノスリチョウゲンボウミサゴと同じホバリングの仕方です。

④https://www.google.co.jp/amp/s/fanseab.exblog.jp/amp/25091981/より引用のチョウゲンボウのホバリング(体長約33〜38㌢)

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   ④はミサゴと同じく猛禽類の仲間のチョウゲンボウです。ミサゴより小型とはいえハトより大きな野鳥です。他にもノスリとか約55㌢もある猛禽類だって見事にホバリングをこなして、狙った獲物を捕獲します。ではホバリングにもなんらかのやり方があるのでしょうか。ハチドリ類のようなやり方と大型の猛禽類の羽ばたきの仕方に…

⑤http://isi933.jp/blog-category-36.htmlより引用のヒヨドリのホバリング(体長約28㌢)

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  一番不器用と言われるのがこのヒヨドリです。ヒヨドリは波状飛行という飛翔方法で羽ばたきますので、ホバリングが難しいのです。お手本のハチドリ類は8の字を描くように翼を動かし、とまるだけでなく後退することもできます。またミサゴや猛禽類は、大型の鳥もホバリングを行いますが、こうした鳥は風を利用し、風上に向かってはばたくことで姿勢を保っています。こうした飛び方は「ウィンドホバリング」と呼ばれています。

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