![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/46683849/rectangle_large_type_2_9897a96a3153dfd3305e76e8440cdf18.jpeg?width=1200)
第1494回 日本に現れた珍鳥 ⑴
※https://www.istockphoto.com/jp/ベクター/カットイラスト珍しい鳥-gm481880337-37608880より引用の珍しい鳥のイラスト
①-1.https://www.vario-media.net/cute/20171014_30105/より引用のアカアシカツオドリ(体長約70〜80㌢)
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/46683867/picture_pc_acde461f7a9ab7f6ebb1ee0edf25390d.jpeg)
①-2.https://www.google.co.jp/amp/s/www.excite.co.jp/news/article-amp/Karapaia_52190145/より引用のアオアシカツオドリ(体長約76〜84㌢)
![画像11](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/46689899/picture_pc_79dec263f8c2f07e53f7c27a40cf01a9.jpeg)
インド洋、大西洋、太平洋の熱帯および亜熱帯の海域に生息。日本では2017年に南硫黄島で集団繁殖。それ以前には亜種アカアシカツオドリが八重山諸島の仲御神島に飛来。少数が南西諸島、硫黄列島、小笠原諸島に飛来します。本州では東京都(1978年)、神奈川県(1975年)の記録があり、近年には東京都内(2008年7月)で保護されました。カツオドリの仲間には、アオアシカツオドリが人気で、ひょうきんな顔と脚を見せますが、このアカアシカツオドリは脚赤く、クチバシは青いです。
②-1.https://blog.goo.ne.jp/yocchi-bird/e/55f457e03439def3aa51ea4302c6ca8fより引用のアカガシラサギ(体長約42〜45㌢)
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/46683878/picture_pc_7682e32974a56b55041fbe1d129a4460.jpeg)
②-2.https://www.birdfan.net/2014/06/13/28851/より引用のゴイサギ(体長約58㌢)
![画像12](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/46690096/picture_pc_ddfeaacd2500f6418be9eb12deaf31a9.jpeg)
夏季に中華人民共和国中東部で繁殖し、冬季になると東南アジアへ南下し越冬します。日本では冬季に越冬のため主に南西諸島に少数飛来する冬鳥として、兵庫県神戸市でも越冬記録があるようです。まれに渡りの途中に飛来する旅鳥として、秋田県、熊本県、千葉県では繁殖例があるようです。日本の鷺の印象が白が多く、このアカガシラサギのように、クチバシの色彩は黄色く、先端が黒く、後肢の色彩はオレンジがかった黄色や黄緑色で、赤茶っぽい頭巾の鷺は大変珍しいです。
③-1.https://torinote.net/スーパースター・アカハシハジロ/より引用のアカハシハジロ(体長約50㌢)
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/46683902/picture_pc_0b2e72cf58d1c833b41f207976366cd4.jpeg)
③-2.https://www.birdfan.net/2016/01/15/39881/より引用のキンクロハジロ(体長約44㌢)
![画像13](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/46690215/picture_pc_7809c22a5b1763c966ca5493e723e260.jpeg)
繁殖地がヨーロッパ西部の局所および黒海周辺、中国北西部で、越冬地は中近東、インド、北アフリカで、アカハシハジロは日本では稀な冬鳥で、本州、九州、先島諸島などで記録されています。1968年福井県で初めて記録されて以来、記録数は増加していますが、殆どが雄の記録で、雌の記録はごく僅かみたいです。日本は本来の渡りのルートから外れているのです。日本にはキンクロハジロという仲間がいます。金色の眼に、身体は黒色、翼には白い。この種はクチバシが赤いです。
④-1.http://bird-muromi.sakura.ne.jp/zukan/kamo/aranamikinkuro/aranamikinkuro.htmlより引用のアラナミキンクロ(体長約50〜56㌢)
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/46683913/picture_pc_009ea66cb216543196cd64558a77e539.jpeg?width=1200)
④-2.http://noah.n43foto.com/archives/4005より引用のエトピリカ(体長約39㌢)
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/46683929/picture_pc_1934e201591da45ae79a077738de86f6.jpeg)
④-1.アラナミキンクロはカモの仲間で、日本では、冬期まれな冬鳥として本州中部以北の海上に飛来します。観察例の殆どが、1~2羽という少数の渡りです。④-2.のエトピリカはチドリの仲間です。その漢字表記は「花魁鳥」で有名です。アメリカ合衆国、カナダ、日本、ロシアで、オホーツク海・ベーリング海沿岸部、千島列島、アラスカ湾からカリフォルニア沿岸部の島嶼などで繁殖します。種目の違うアラナミキンクロとエトピリカですが、何故か種目を終えて似てはいませんか。
⑤-1.https://ja.m.wikipedia.org/wiki/オウチュウより引用のオウチュウ(体長約28㌢)
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/46683945/picture_pc_0f5471cf42c48e2fde1fb833790fe403.jpeg)
⑤-2.https://www.birdfan.net/2014/06/13/28816/より引用のツバメ(体長約17㌢)
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/46686937/picture_pc_516ca329e7ebdf0f83eca0b9bf1051fc.jpeg)
⑤-1.のオウチュウは、青みがかった黒色で、羽には光沢があり、尾は長く、先端が逆Y字に割れていて、野外で本種を識別する際の特徴となっています。クチバシと足も黒いです。中国東部から台湾、東南アジア、インドに分布し、中国に生息する個体は、冬期には南方へ渡ります。日本では数少ない旅鳥として、主に春に記録されます。日本海の島部や南西諸島では比較的よく観察されます。日本でよく似た身体の色と尾羽の形をみると⑤-2.の春先に帰ってくるツバメかなと思います。
⑥-1.https://bird.x0.com/shtm09/sp/oriimozu.htmより引用のオリイモズ(体長約17〜19㌢)
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/46683964/picture_pc_a06c018a8e7bf8b3d5e3e4f4a04f697f.jpeg?width=1200)
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/46683967/picture_pc_00594fa214ef15b9b6830d8a9454cb7d.jpeg?width=1200)
⑥-2.https://www.birdfan.net/2015/12/04/38995/より引用のモズ(体長約20㌢)
![画像10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/46689021/picture_pc_dc986c90b4b2ea5cd12585401eef3770.jpeg)
もうこの⑥-1.の写真のオリイモズの記録は、沖縄県、舳倉島、飛島、九州で記録あります。日本に留鳥として生息している⑥-2.モズは、眼上部に入る眉状の筋模様の眉斑、喉や頬は淡褐色です。尾羽の色彩は黒褐色。雨覆や次列風切、三列風切の外縁の羽縁は淡褐色。対するオリイモズは翼の色彩も黒褐色で、普通のモズより体色の淡く、翼にも白斑があることから日本に生息するモズではないことがわかります。またモズよりやや小さなオリイモズですが、何度見ても分別は難しいです。