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第1805回 日本固有種の鳥 ⑺ カケス、ハシブトガラス、ヒバリ
①http://bird-muromi.sakura.ne.jp/zukan/suzume/kakesu/kakesu.htmlより引用の日本固有種の亜種カケス(体長約33㌢)
①のカケスの漢字表記は「橿鳥」(別名カシドリ)「懸巣」「鵥」です。日本では九州以北で繁殖する留鳥で、北部に生息するものは冬季に南に移動し、年により移動する個体数には変動があり、これは餌とする木の実(ドングリ)の量に依存するものと考えられ、量が少ない時には、餌を求めて移動する漂鳥です。食性は雑食で昆虫類が主食ですが果実、種子等も。他の小鳥のひなを食べることもある。ドングリの実を地面や樹皮の間等の一定の場所に貯蓄し、冬はその実を食べ越冬します。
②http://kamiyokoyama348.blog.fc2.com/blog-entry-16598.htmlより引用のサドカケス(体長約34㌢)
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③http://horie-photo.com/impressions/ヤクシマカケス/より引用のヤクシマカケス(体長約35㌢)
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カケスの仲間には、ミヤマカケスをはじめ、②の写真のサドカケス、③のヤクシマカケスと亜種が三種います。そのうちで日本固有種はサドカケスとヤクシマカケスです。サドカケスはその名の通り新潟県佐渡島にのみに生息しています。カケスより、サドカケスの方が頭部が白く、クチバシが太いです。それに対して、ヤクシマカケスは鹿児島県の大隅諸島の屋久島しか生息せず、島内では何処でも見られます。ヤクシマカケスは体色が濃くて、カケスの仲間としては小さな体つきです。
④https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/amamiadam/entry-11859124245.htmlより引用のルリカケス(体長約38㌢)
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カケスの仲間で一番綺麗で、また一番体長は大きいとされる④のルリカケスの分布は奄美大島、加計呂麻島、請島に生息する日本の固有種です。頭部から頸部にかけての羽衣が紫がかった濃青色、即ち瑠璃色で、これが和名の「瑠璃橿鳥」の由来になっています。鳴き声も「ジェイ」と鳴き、食性はほかのカケスと同じく雑食で、冬に備えてのカシの実を貯蓄額するのも同じです。非繁殖期には数羽から三十羽の小規模な群れを形成し生活しますが、繁殖期になるとつがいで行動します。
⑤http://www.okinawa-kaeru.net/wild/bird/hashibutogarasu-1.htmlより引用のリュウキュウハシブトガラス(体長約55㌢)
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⑥https://zukan.com/jbirds/leaf129690より引用のオサハシブトガラス(体長約47㌢)
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日本のカラスというとハシブトガラスとハシボソガラスの二種が身近なカラスですと紹介してきましたが、これから紹介する二種カラスは身近ではないですが日本固有種です。⑤のリュウキュウハシブトガラスは沖縄諸島に生息しています。本土のカラスと同じく、沖縄県でいう港街の宜野湾市まで進出してきたみたいです。南部の南城市とかにも進出し増加しているみたいです。⑥のオサハシブトガラスは八重山に生息し、本土でいうハシボソガラスみたいに比べるとかなり小さいです。
⑦https://www.birdfan.net/pg/kind/ord17/fam1701/spe170104/より引用のヒバリ(体長約17㌢)
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⑦の写真のヒバリは最近では本当に見かけなくなりました。漢字表記は「雲雀」「鸙」「告天子」などまだまだ別名は付きません。古い文献を見ても多く登場している古来からの日本固有種です。また日本だけでなく春の鳥として世界各国で親しまれています。世界的にアフリカ大陸北部、ユーラシア大陸、イギリス、分布し、日本では亜種ヒバリが周年生息する留鳥で、亜種カラフトチュウヒバリや亜種オオヒバリが冬季に越冬のため本州以南へ飛来する冬鳥です。本種だけ固有種です。