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第2226回 信じられない鳥のこと

①https://www.tumblr.com/explore/trendingより引用の飛べないのに飛ぼうとする鶏のイラスト

   ①のタイトルイラストは、飛ぶことができない(飛ぶことができます鶏もいますが)鶏が飛びあがろうとしています。もし現実にこんな光景がありましたら「信じられない」と言うことにはならないでしょうか。鶏だけではなく、草原を走るダチョウや、ニュージーランドのキウイ、沖縄のヤンバルクイナなど地上生活を送っています鳥達が、この様に飛ぼうとする姿を、誰もが見ましたら「信じられない、飛べないはずなのに」と思う人ばかりで、きっとマスコミにニュースにされます。

②https://mainichigahakken.net/essay/article/post-4374.phpより引用の堂々巡りのイラスト

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   ②のイラストは「堂々巡り」のお爺さんの噛み合わない会話の一部です。ドードーという鳥は絶滅しました鳥で、クチバシの大きなずんぐりむっくりとして空を飛べない鳥。「不思議の国のアリス」に出てくる有名な鳥でもあります。そんなドードーに魅せられ、日本の歴史から始まり世界中を堂々巡りした人の話です。最初に驚かされるのは、この鳥が人間に発見された1598年から1662年、わずか64年に確認されただけで、絶滅してしまいました。そしてその貴重なドードーが1647年、江戸時代の長崎の出島に輸入されました。この鳥が江戸時代わずかな間でも日本にいたということが信じられません。そしてその後、将軍や九州の大名に献上されたのか、それも謎を含みます。この人は日本だけでなく、鎖国時に出島で貿易を許されたオランダからプラハ、コペンハーゲン、遠くはイギリスのオックスフォード。世界中を探し歩きます。そして最後に生息していたモーリシャスで、ドードーの化石を探し歩くと言う、ドードーを追いかけ「堂々巡り」の話しです。

③https://ebird.org/species/blbbab1?siteLanguage=jaより引用の170年ぶりに再発見された、インドネシアの謎の鳥のクロマユムジチメドリ(体長不明)

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   アジアではおそらく最も長く姿を消していた謎の鳥が、ひょっこりインドネシアの森に現れたといいます。なんと、170年ぶりの再発見だったようです。見つかったのは、③の写真の日本では外来種のガビチョウソウシチョウの仲間でありますチメドリ科のクロマユムジチメドリは、2021年2月下旬、学者らによって発見報告されました。艶を抑えた黒と灰色、栗色の体が特徴的です。「これで、インドネシアの鳥類の最も大きな謎が解けた事になる」と野鳥観察の専門家は評価されます。

④-1.http://labaq.com/archives/51804333.htmlより引用の普通のマガモ(体長約59㌢)の親子

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④-2.http://labaq.com/archives/51804333.htmlより引用のマガモのお母さんの代わりにヒナを背中に乗せて後ろを着いていく「キャバリア・キングチャールズ・スパニエル」というイギリス産の犬

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   ④-1.の写真は当たり前のように見られるマガモ親子の様子です。しかし、④-2.の写真をご覧になれば、信じられない光景かもしれません。最初の写真はカモの仲間は子だくさんで有名です。それだけ外敵も多く、ヒナが成鳥になる率は低いです。だからたくさんのヒナを育てることになります。殆どのカモは子育てはメスの仕事となります。そんなカモのお母さんを気の毒に思ったのか、この写真の撮影者が見た限り、この光景を見て、この犬がお母さん鳥に楽をさせてあげようと思ったのか、なんと親子の泳ぐ中へと飛び込んで行って、ヒナたちを背中に乗せて、親鳥のあとをついていきました。親鳥も慌てるそぶりも見せず、ヒナも犬をお父さんと思ったのでしょうか。因みにこの犬は「キャバリア・キングチャールズ・スパニエル」というイギリス産の種類で、キャバリアには騎士という意味があるとの事です。

⑤https://karapaia.com/archives/52305636.htmlより引用のコトドリ(オス体長約100㌢)

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   ⑤の写真は世界一と言っていいほど、生き物の鳴き真似や、ひとの言葉、人工物の音真似がうまい物真似王のコトドリです。その真似の上手さを納得頂けるのは、コトドリとネット検索して、その実力をご視聴ください。そんなコトドリのオスの新しい物真似術を発見したのが米国コーネル大学のアナスタシア・ダルジェルさんたちです。何匹もの他の鳥からなる群れ全体が出す音を、一羽で真似ることができるといいます。信じられないことです。鳥の中には、天敵が現れた時に、大勢で鳴き騒いで威嚇して身を守る、モビングという行動をするものがいます。モビングには違う種類の鳥が集まってくる場合もあり、たくさんの鳥がいろんな鳴き方で騒ぐので、全体では複雑極まりない合唱になります。コトドリのオスは、その一つ一つをきっちり再現していき、とても一羽で鳴いているとは思えない音を出します。どうしてこんなビックリするような能力を持っているのでしょう。この謎に迫る鍵は、タイミングにありました。というのも、オスがモビングを真似るのは、メスと交尾している最中か、求愛されたメスが交尾せぬまま立ち去ろうとした瞬間か、のどちらかだけなのです。オスのモノマネを聞いたメスは身の危険を感じるはずで、その状況で、オスから離れていくのは得策ではない。こうしてオスは、天敵の幻想を抱かせることで、メスをそばに留めようとしているのではないかといいます。本当に全てのコトドリが成功しているかはわかりません。

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