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第2059回 鳥の名前の四字熟語 ⑶

☆http://blog.bamboosummer.main.jp/?eid=995296#gsc.tab=0より引用の四字熟語ではなく上半身が天女で、下半身が鳥の仏教における想像上の生物の迦陵頻伽の日本画

①https://idiom-encyclopedia.com/syaensyukou/より引用の社燕秋鴻のイラスト

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   (52)  社(しゃえんしゅんこう)
1.  出会って間もない間に分かれること
燕は春の社日に来て秋の社日に帰る。鴻(ヒシクイ)は秋に来て春帰る
(53)  雪泥爪(せつでいこうそう)
1.  人の行いなどは、儚(はかな)いものであるたとえ。「雪泥」は、雪が解けた時のぬかるみ。        2.「鴻」は、大きな鳥、雁。「鴻爪」は、雁の爪の跡。人生はちょうど渡り鳥の雁が雪解けのぬかるみを踏んだようなものである。ぬかるみにたまたま指や爪の跡は残るが、どの方向に飛び去ったのか分からないように、人生もはかなく分からないという意
(54)  林一枝(そうりんいっし)
1.  鳥は木のたくさんある林に巣を作るが、それでもたった一本の枝にしか巣を掛けないという意から、分相応の小さい家に満足することをいう。者には限度があるということ。「巣林」は林に巣を作ること
(55)  鼠牙角{そがじゃっかく)
1.  鼠や雀が屋根や壁を傷つけるために、本来持っていない牙や角があるのではないかと憶測すること。凶暴な者が非道なことをして争いの元を作り訴訟を争うこと。一般に訴訟の事。
(56)  泰山毛(たいざんこうもう
1.  非常に重いものと軽いもの。重んずべきものと、軽んぜべきもの
2.  隔たりが甚だしいことのたとえ。「泰山」は中国山東省にある名山で、極めて重いもののたとえ。「鴻毛」は鴻(おおとり)の羽毛の意で、極めて軽いもののたとえ

②https://idiom-encyclopedia.com/tokiennbaku/より引用の兎葵燕麦のイラスト

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   (57)  長頸喙(ちょうけいうかい)
1.  頸と尖った口先。このような人相をした人物は、カラスのように強欲、陰険で、苦労をしても安楽に暮らす事は出来ないという。中国春秋時代の越の国の范蠡が越王勾践の事を言った言葉。
(58)  語花香(ちょうごかこう)
1.  鳥の鳴き声と花の香りの意から、春ののどかな情景、風物のこと
(59)  尽弓蔵(ちょうじんきゅうぞう)
詠み→鳥尽き弓蔵(ゆみおさ)めらる
1.  鳥を射尽くしてしまうと、不必要となった弓が蔵にしまわれてしまうという意から、目的が達せられた後には、それまで重用されていた者が捨てられるということの例え
(60)  面鵠形(ちょうめんこくけい)
1.  鳥のような顔で、鵠のような体をしている意から、飢えのため非常に痩せて、両頬がこけているさま。「面」は顔、「形」は体
(61)  兎葵麦(ときえんばく)
1.  「兎葵」草のイエニレ、「燕麦」はカラスムギ。葵や燕の名が付いているが、実際は違うことから、名ばかりで実質が伴わないものの例え
(63)  兎起落(ときこつらく)
1.  野兎が巣穴から飛び出したり、ハヤブサが獲物を捕らえようとして急降下するようす。転じて、書画や文章の勢いがあることの例え
「鶻」はハヤブサ

③https://proverb-encyclopedia.com/nouarutak/より引用の能鷹隠爪こと能ある鷹は爪を隠すのイラスト

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   (64)  兎走飛(とそううひ)
1.  歳月が慌ただしく過ぎ去っていくことの例えで「烏」は日(太陽)「兎」は月を意味し、転じて月日、歳月の例え。太陽に三本足のカラスが住み、月に兎が住むという古代中国の伝説による
(65)  能隠爪{のうよういんそう)
詠み→能ある鷹は爪を隠す
1.  能力のある鷹ほど、その能力と強さの象徴である爪を、やたらとひけらかして威嚇したりはしないということ。転じて、本当に実力のある人は、やたらと力を誇示したりしないということ。「能鷹」は優れた鷹。「隠爪」は自分の爪を隠して外に見せないこと
(66)  梅妻子(ばいさいかくし)
1.  梅と鶴を家族にする意で、妻をめとらず、気ままで風流な暮らしをすることの例え。また、世の煩わしさを避けて、風流に暮らす人の形容「梅妻」は、妻をめとらずに梅を植えること。「鶴子」は、子を持たずに鶴を飼うこと。共に風雅な趣味を例えている
(67)  白兎赤(はくとせきう)
1.  月と太陽の意から、月日、時間、歳月のこと。「白兎」は、月に兎がいるという伝説から月の別称。「赤烏」は、太陽に三本足のカラスがいるという伝説から、日の別称
(68)  飛走狗(ひようそうく)
鷹を飛ばし、犬を走らせる意で、狩りをすること。「飛鷹」は鷹を飛ばすこと。「狗」は犬で、猟犬のこと

④https://idiom-encyclopedia.com/hinkeinoshin/より引用の牝鶏牡鳴

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   (69)  牝牡鳴(ひんけいぼめい)
1.  雌鶏が雄鶏の鳴き真似をするところから、女性が権力を握ること
2.  「牝鶏」は雌の鶏。「牡鳴」は雄鶏の鳴き真似をする意
(70)  風声唳(ふうせいかくれい)
1.  おじけづいた者が、些細な物音やかすかな声に恐れおののくことの例え。「風声」は、風の音。「鶴唳」は、鶴の鳴き声。些細な物音にも怯える例え
(71)  伏竜鳳雛(ふくりゅうほうすう)
1.  才能が有りながら、機会に恵まれず、実力を発揮できないでいる者のたとえ。また、将来が期待される若者のたとえとしても用いられる。「伏竜」は、伏し隠れている竜。「鳳雛」は、鳳(おおとり)のヒナ。「鳳」は想像上の瑞鳥、鳳凰の事。
(72)  百舌勘定(もずかんじょう)
1.  鳩、鴫、百舌が15文の食事をして、勘定のとき百舌は鳩に8文、鴫に7文出させて自分は1文も出さなかった。勘定のとき、自分は金を出さないで人に出させること
(73)  門前羅(もんぜんじゃくら)
1.  門前で網を張って雀を捕まえることができるということから、訪れる人もなく、門前がさびれているさま。「雀羅」は雀を捕まえるときに使う霞網のこと

⑤https://idiom-encyclopedia.com/ryoukuhousuu/より引用の竜駒鳳雛のイラスト

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 (74)  視狼歩(ようしろうほ)
1.  鷹のような鋭い目つきと、狼のように、獲物を求めるような歩き方の意から、猛々しく欲深く、残忍な人物の形容。また、勇猛で隙を見せない豪傑の形容としても用いられる。「鷹視」は欲深で凶悪な人の目つきの例え。「狼歩」は狼が歩く姿
(75)  羅掘鼠(らじゃくくっそ)
詠み→雀を羅(あみ)し鼠を掘る
1.  網を張って雀を捕え、地中を掘って鼠を捕まえて食べる意から、食べる物がなくひどく困窮している状態の例え
(76)  落花啼(らっかていちょう)
1.  自然の趣や風情のこと。咲き誇っていた花は散り落ち、鳥の囀る声が聞こえる、晩春の風流な味わいある風景
「啼鳥」は鳥の鳴き声、鳴く鳥のこと。
(77)  竜駒雛(りゅうくほうすう)
1.  立派に豊かに育つ仔馬と鳥の雛の意から、転じて、非常にすぐれた素質を持つ少年のことをいう。「竜駒」は駿馬、名馬。「鳳雛」は、想像上の霊鳥、鳳凰の雛
(78)  良禽択木(りょうきんたくぼく)
詠み→良禽は木を択(えら)ぶ
1.  賢い鳥は、外敵や餌の心配のない良い木を選んで巣を作るという意から、賢者は立派な主人を選んで仕えることの例え
(79)  籠恋雲(ろうちょうれんうん)
詠み→籠鳥(ろうちょう)雲を恋(こ)う
1.  籠の中の鳥が自由に浮かんでいる雲を恋い慕う意から、拘束されている者が、自由な境遇をうらやむことの例え

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