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第505回 神話の中の野鳥

①https://atelier-trinity.com/messages/jesus/27-seek-first-his-kingdom/より引用の神と野鳥のイメージ

   世界的に見てもローマ神話の女神ジュノーの聖鳥はガンで、ギリシア神話の主神ゼウスの聖鳥はおもにイヌワシで、女神アテナの聖鳥は知恵の象徴とされたコキンメフクロウ。インドでは、ヒンズー教の創造神であるブラフマーの聖鳥が「ハクチョウ」であったり、メソポタミアでは、シュメール神話の「戦いくさと豊穣の女神」でもあったイシュタルの聖鳥がクジャクバトだといいます。

②日本国土創設に関わったセグロセキレイ 

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   また、のちの日本となる「国土」を生み出すように、高天原たかまがはらの高位の神から命じられたのは、イザナギとイザナミという二柱の神でした。これが日本神話の始まりの時、セグロセキレイこそが、日本神話で最初に登場したセグロセキレイが尾を上下に動かす姿が示唆となって、イザナギとイザナミは生殖の方法を知らされます。そして、無事に国土を産みだすことができました。

③エジプト神話に登場するアオサギ

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   アメリカ先住民が伝える神話には「カモ」が海に潜り、クチバシですくい上げた泥から人間が暮らす世界を創生されたとか、オーストラリア先住民アボリジニの創世神話には、人間の笑い声のような声で鳴くことからその名がついたワライカワセミが深く関わっています。古代エジプトの人々は「ベンヌ」という霊鳥にして神は、一年を通してナイルの河畔に生息するアオサギがモデル。

④https://kyoko-np.net/2012080101.htmlより引用の日本でも登場する『ヤタガラス』

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   中国の神話では、太陽の核あるいは魂ともいうべき存在が「カラス」で、三本の脚をもつとされました。太陽の精気が集まって「カラス」の姿になったとも考えられ、その「カラス」が太陽の中に棲んでいると信じられていました。「偶数を陰、奇数を陽」とする陰陽の思想におき、陽である「太陽」の中の存在が偶数であってはならず、それゆえ『ヤタガラス』の脚が三本といいます。

⑤https://matome.naver.jp/m/odai/2137067528643231501/2137074216158227903より引用の「フェニックス」又は「鳳凰」「火の鳥」

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   移動手段としての野鳥は多くの神話において、神々の座は天空にあるとされました。しかし、神といえども人間と同じく、地球の重力に縛りつけられた存在であり、自身の力で自在に空を飛ぶことはできません。だからこそ、自由に大空に羽ばたき、遠くの未知の国でさえ飛行することによって、野を超え山を超えて移動できる野鳥は人の憧れであり、また神と崇めるに適したものです。

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