![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69008461/rectangle_large_type_2_c00b89efe9a5020a3609e602501c093f.jpeg?width=1200)
第1884回 海鳥のイメージ
①https://www.ac-illust.com/main/search_result.php?word=%E6%B5%B7%E9%B3%A5より引用の海鳥のシルエットイラスト
「海鳥というのは、海洋に生息する鳥の総称。沿岸部に棲息する鳥は含みません」とWikipediaに記載されていましたが、しかし、コトバンクには、❶ 海岸や島にすんで魚類などを食べる鳥 ❷ 営巣期以外は海上で生活する鳥 ※ 外洋性で陸地に近づくことのないアホウドリ類、ミズナギドリ類、ウミツバメ類、近海性のカツオドリ類、ネッタイチョウ類、ウミスズメ類など、沿岸性でのカモメ類、ウ類、一部のカモ類などとなってます。「水鳥とは水辺に棲息する鳥の総称。川、水田、湖沼、湿原、海岸などに棲息する」とWikipedia「水鳥とは、水面または水辺で生活する鳥をいい、陸鳥に対する語」「水鳥という概念の外延はあいまいである」とコトバンクでは定義します。
②-1.https://kotobank.jp/word/%E3%82%AB%E3%83%A2%E3%83%A1-46943より引用の「カモメ」の仲間のイラスト
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69008472/picture_pc_adf90b6851a2edc3ca6a2ede56c41991.jpeg)
②-2.https://kotobank.jp/word/%E3%82%A6%E3%83%9F%E3%82%A6-35145より引用の「ウ」の仲間のイラスト
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69008477/picture_pc_fcf7c46468b691a022c14770f4aff889.jpeg)
Wikipediaの海鳥の定義では、②-1.のイラストのような「カモメ」の仲間は『海鳥』ではないことになりますし、また反対にコトバンクの定義である❶や❷の定義によりますと「カモメ」は『海鳥』ということになりますが、それでは、②-2.のイラストのウはどうなんでしょう。ウミウやヒメウ、チシマウガラスは海岸沿いに生息していますから『海鳥』で、川や湖畔、池などにいるカワウは『水鳥』という形になってしまいます。これがコトバンクのいう『海鳥』の取決めの曖昧です。
③-1.https://kotobank.jp/word/%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%82%AE%E3%83%B3-131110より引用の「ペンギン」のイラスト
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69013398/picture_pc_d1faa1911acf970fa31d64902e99680f.jpeg)
③-2.https://kotobank.jp/word/%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%84%E3%83%96%E3%83%AA-42692より引用の「カイツブリ」の仲間のイラスト
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69013441/picture_pc_c80fd185486984cfd69d14bad6bab3c7.jpeg)
ふつう『海鳥』に分類されるのは、ペンギン目、ミズナギドリ目、ペリカン目、ネッタイチョウ目、カツオドリ目、チドリ目の6つの目の鳥です。これらに、海で生活することの多いアビ目の5種・カイツブリ小目の20種を加えると、 世界の海鳥は350種ほどになるみたいです。この中で日本に生息している『海鳥』をより分けていきます。さすがにペンギンはいません。残りは日本に関わりかがある鳥たちなので、それを紹介していきます。またやはりカモメなどは「チドリ」ウは「カツオドリ」になり、スズガモなどの海鴨は「カモ」となり除外されます。しかし、どう考えても海鴨は除外出来ませんし、反対にカイツブリ小目は冬場にしか、海には進出しなく、本来は水鳥であるコウノトリ目に属す事から除外するのは自然です。また「ネッタイチョウ」は二種でも生息します。
④https://www.istockphoto.com/jp/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88/%E3%83%8D%E3%83%83%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%A6より引用の「ネッタイチョウ」の仲間のイラスト
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69016361/picture_pc_86d2b77bd8c4d0f5b7cd967d3492f601.jpeg)
④-2.https://kotobank.jp/word/%E3%83%9A%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%B3-130297より引用の「ペリカン」の仲間のイラスト
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69016426/picture_pc_f3c8151fa180d1747dd9fcc4c1ef1b91.jpeg)
どなたでも、④-1.のイラストの「ネッタイチョウ」もまさか④-2.のイラストの「ペリカン」も日本には無縁だと思っていましたが、日本の海鳥名鑑に、これまで日本で観察され、日本産鳥類として記載されている海鳥のひとつとして紹介されています。またこの日本の海鳥名鑑には、わかりやすく『海鳥』の分類の説明を紹介もしています。まずはミズナギドリ目には「ミズナギドリ」はじめ「アホウドリ」「ウミツバメ」の仲間があり、カツオドリ目には「カツオドリ」「グンカンドリ」「ウ」の仲間。チドリ目には「カモメ」「トウゾクカモメ」「ウミスズメ」の仲間とされているようです。「ウミツバメ」と「ウミスズメ」は『海鳥』ながら、ミズナギドリ目とチドリ目という「科」に分かれる事を示しています。「ネッタイチョウ」は二種。「ペリカン」は三種います。
⑤-1.https://kotobank.jp/word/%E3%83%8F%E3%82%B7%E3%83%9C%E3%82%BD%E3%83%9F%E3%82%BA%E3%83%8A%E3%82%AE%E3%83%89%E3%83%AA-114222より引用の「ミズナギドリ」の仲間のイラスト
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69017680/picture_pc_e31746effa638fb7da8886c22aa6df3b.jpeg)
⑤-2.Twitterより引用のカツオドリの仲間のイラスト
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69019190/picture_pc_c9bb37af60dd54a418506301bcb40c9c.jpeg?width=1200)
⑤-3.https://kotobank.jp/word/%E3%82%AB%E3%83%A2%E3%83%A1-46943より引用の「カモメ」の仲間のイラスト
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69020446/picture_pc_a642752b938c81ccc9a58d75693fe27f.jpeg)
こうなってきますと、やはりWikipediaの「カモメ」の仲間はやはり『海鳥』に含まないというのは覆され、仲間であるということになります。おかしいと思うのは、カツオドリ目に「ウ」が含まれていて、ウミウやヒメウはわかりますが、カワウが入ると話はややこしくなってきます。同じように『海鳥』の仲間ではないカモ目の「カモ」には海ガモのクロガモ、シノリガモ、スズガモはいずれも潜水ガモで海ガモとなります。しかし「カモ」には陸ガモと言われる淡水ガモもいます。これは、コトバンクの定義のカイツブリ小目を加えるのと同じこととなり、曖昧な『海鳥』です。