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第2094回 イソヒヨドリの強さ

①https://www.google.co.jp/amp/s/plaza.rakuten.co.jp/nonkiblog/diary/201803310000-amp/より引用の翼を広げてさえずるオスのイソヒヨドリ(体長約26㌢)

   もう、私の中では、街中で身近な鳥としてのステータスを築き上げようとしている①のタイトル写真のイソヒヨドリ。私が住む街はどちらかといいますと、山が近い山沿いの街です。もう二十年くらいの前になるとは思いますが、この鳥の鳴き声を聴くことが出来ました。鉄工所の正面玄関には工場の屋根より高い旗ポールがあり、その天辺は にはまんまるなポール状になっているのです。そのポールの天辺から、この鳥は翼を広げながら気持ち良さそうにさえずります。まるで、このあたりは自分が縄張っているみたいに、大きく透き通り、複雑な鳴き声で「ヒーチュリツチーチュルリル」とさえずります。この時が初めてこの鳥を見ましたが、なぜに『磯のヒヨドリ』がいるのかと…

②-1.http://opipo.blog.fc2.com/blog-entry-139.htmlより引用の子育て中のイソヒヨドリ(左がオス、右がメス)

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②-2.https://plaza.rakuten.co.jp/inosisi72/diary/201705260000/?scid=wi_blg_amp_diary_nextより引用の何やら幼虫らしきものを捕まえたメスのイソヒヨドリ

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   イソヒヨドリはこれまでの日本では、名前が物語りますように、海岸の磯辺に食域を持った鳥でした。②-1.の写真をご覧になられてお分かり頂けるように、オスが鮮やかな青い色合いをしているのに対して、メスは地味な色合いをしています性的二型のとりです。もうひとつの名前の由来は、メスの身体の色合いが、ヒヨドリに似ているからということですが、オスの方が派手な出立ちなのになぜメスを主体に名前をイソヒヨドリにしたのでしょう。海辺に生息していたことには違いなく、②-2.のようにメスも節足類や芋虫などの虫が好きで食性は雑食ですが、限りなく肉食と思います。

③https://ameblo.jp/akashi-tai/entry-12706496573.htmlより引用のスズメバチを捕食するイソヒヨドリ

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   ①のタイトル写真は、天下をとったように翼を広げて、さえずるイソヒヨドリで、タイトルはイソヒヨドリと毒虫です。この鳥は最近に於いては、街中にどんどん進出していましたが、以前では磯辺で、詳しくは環形動物門の多毛綱にあたるゴカイやミミズなどが主食です。そんな肉食に近い雑食のイソヒヨドリは『毒虫』もへっちゃらです。その虫の中でもスズメバチは、性質がおおむね攻撃性が高くて、一匹の女王蜂を中心とした大きな社会を形成し、その防衛のために大型動物をも襲撃します。また凶暴かつ好戦的で積極的に刺してくることも多いことで知られます。そんなスズメバチを捕食する鳥はハチを主食にするハチクマと速贄で有名な「鷹になれなかった雀」と揶揄されるモズなどの肉食系の鳥達とこの鳥は平気です。

④https://s2014no64.at.webry.info/201407/article_19.htmlより引用のスズメバチを捕食するムカデ

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   ③のスズメバチも毒針を持つ危険性の高い昆虫です。スズメバチが一番攻撃的になる時期は野鳥たちとも同じく、エサが乏しくなるこの時期で、このハチは同じハチの仲間を遅い数十匹ほどのオオスズメバチがいれば四万匹のセイヨウミツバチを2時間ほどで全滅させることが出来ます。そんな凶暴なスズメバチをも捕食致します生き物がムカデです。④-1.の写真はそんなスズメバチを捕食するムカデです。正確にはトビズムカデといいますが、日本最大級の猛毒生物で、体長は約15㌢にもなります。最大級のものでは約20㌢にもなると言われます。捕食相手に一瞬で噛みつき、毒を注入し、動きを止め多くの足で抑え込み捕食します。

⑤https://www.google.co.jp/amp/s/www.sierrarei.com/m-isohiyodori-0080700808050317/amp/より引用のムカデを捕食しようとするイソヒヨドリ

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   ムカデは毒をもち、虫の中でもとくに生命力に優れています。またときには、ムカデは天敵であるトカゲやヘビのような爬虫類やカエルのような両生類などを逆に食べてしまうことさえある恐ろしい虫です。⑤のGIFではそんな恐ろしい毒を持つムカデをイソヒヨドリは捕食しようとしています。ネットで検索してムカデを食べる鳥を調べますと、ニワトリやカラスが表れます。次いでイソヒヨドリです。前二種は体長が大きな鳥です。しかしながらイソヒヨドリは約26㌢程の大きさです。普段は私の住むマンションの共同通路に、捉えたトンボやチョウなどの翅をむしり取り、捕食する姿をちょくちょく目撃します。しかし毒を持つ10㌢以上のムカデを捕食していましたら怖いです。

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