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第993回 日本の鷹狩

①https://www.touken-world.jp/tips/44332/より引用の鷹狩のイラスト

   Wikipediaによれば「鷹狩は、飼い慣らした鷹を山野に放って行う狩猟の一種。鷹狩でいう「鷹」とは猛禽類の総称の事である。タカ科のイヌワシオオタカハイタカ、及びハヤブサ科のハヤブサ等を訓練し、鳥類や哺乳類(兎・狼・狐など)を捕らえさせ、餌とすり替える。鷹野、放鷹とも言う」とあります。また「こうして鷹を扱う人間は、鷹匠(たかじょう)と呼ばれる。日本語の古語においては鳥狩(とがり)、鷹田、放鷹、鷹野などとも称する。また、鷹を訓練する場所は鷹場と称される」

②https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ハイタカより一番小柄な鷹狩のハイタカ

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   世界的に鷹狩はどの国でも行われており、起源は約四千年前に中央アジアの平原(モンゴル)と言われ、日本では、五世紀初頭に朝鮮半島から伝来されました。放鷹、鷹野ともいうみたいです。世界的にはコンドル、ワシ、タカ、ハゲワシミサゴヘビクイワシハヤブサフクロウメンフクロウとなっています。欧州では使用される鷹はシロハヤブサハヤブサオオタカハイタカコチョウゲンボウで、獲物はライチョウヤマウズラ、ノウサギ、アナウサギ、小鳥などです。

③https://matome.naver.jp/m/odai/2143377219117746601/2143378005822321003より引用のハヤブサの鷹狩

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   日本でよく使われた鷹はハイタカオオタカハヤブサの共にメスが使われ、網掛で野生の鷹を捕獲して訓練したものを秋口から調教しました。主な産地は、松前、津軽、出羽、陸奥です。鷹が生息する鷹巣山を手中に収めることが重要でした。巣鷹は巣からヒナを取ってきて人が育てた鷹を使いました。それは野生で生活していた鷹は、大きな鳥は危険なので襲わないからです。獲物はナベヅル、ハクチョウ、ガン、カモ、白鷺、バンキジ、野うさぎが大、コガモウズラヒバリは小

④http://moukin.blog121.fc2.com/blog-entry-190.htmlより引用のオオタカの鷹狩

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   鷹狩に使われる鷹の名前はオオタカで弟鷹(だい)、大鷹(おほたか)はメス。兄鷹、勢宇(せう)、小鷹はオス。奈良時代はあをたか、平安時代はおほたか、古語は倶知(くち)。ハイタカは鷂、灰鷹(はしたか)はメス、兄鷂、児鷂(このり)はおす。平安時代ははしたかがメス、このりがオス、鎌倉時代にははいたか。ツミは雀鷹(つみ)でメス、悦哉(えっさい)はオス。オオタカのオスは『ショウ』放鷹には不向き。チョウセンオオタカが最も優秀。体格も日本の鷹より遥かに大きく力が強いです。

⑤http://doubutuburogu.blog66.fc2.com/blog-entry-686.html?spより引用のウサギを狩るオオタカ

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   江戸時代、鷹狩は領土の巡視、家臣の鍛錬などの意味があり、徳川家康は鷹狩りを好びました。鶴を捕って天皇家に献上することが徳川家の仕事です。日帰り~最長で三か月。日本橋から五里四方の郊外が全て将軍の鷹場となっていて、その外側の十里四方は、徳川御三家の鷹狩の場です。そこは、御捉飼場と称して鷹の訓練とその餌となる小鳥を捕る場所。そのため、多様な鳥が見られた反面、農民にとっては大変でした。家屋新築、改築、樹木の伐採など、鳥見へ届けて許可を得る必要があったみたいです。鶴の飼付場に指定されると、鶴が去る時期までは、自分の田畑でも出入り禁止され、鷹を養う為の小鳥、その小鳥の餌となる昆虫類などの供給も、周辺の農村の仕事です。

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