第2222回 鳥の予知能力
①-1.https://motty56.com/toriuranaiより引用のカード占いする鳥
①-2.https://www.kubota.co.jp/kubotatanbo/livingthing/catfish.htmlより引用の地震予知の生き物はナマズ?
①-1.のタイトルイラストはさも鳥が、占いのカードのようなものをひいて、何かを占っているような仕草をしていますが、遠い昔から鳥に関わらず、生き物が、地震や津波、地震などの天災や火事などの前触れに、いつもとは違う異常行動をするということが知られています。例えば①-2.の写真野ナマズは「ナマズか暴れると地震が起きる」とかいいますのは、普段はおとなしく、水底に静かに佇んで、髭を垂らしています。髭は感覚器官つまりセンサーの役割があり、髭に触れるものや振動などを感知し周りの状態や獲物を感知します。またその髭には味覚もあるというくらい繊細な機能を持っていますので、地底や海底の遥か下で起きていますマグマの動きや、地盤の活動を察知して予見するものです。これも科学的根拠はえりませんが、このように生き物は察知致します。
②https://photohito.com/photo/11174210/より引用のトビが上昇してくるりと輪を描く
②の天候の予知の「鳶がくるりと輪を描いた」て「ピー、ヒョロロロ…」と鳴き声を上げることは皆さんも恐らくご存知の事かと思います。トビが高く飛ぶと晴れって言われるのは、トビは上昇気流を捉えて舞い上がりますので、翼を大きく羽ばつかせ、飛び上がらなくて良いほど、くるりと輪を描くように舞い上がれるのは、天気が良い日には、トビが輪を描くような飛び方は帆翔(はんしょう)→ソアリングと呼ばれていて、人間の目に見えない上昇気流にのって空を飛んでいます。この上昇気流は晴れの日にはしっかり太陽からの日射が地表面まで降り注ぎます。これにより地表面はあたためられて、弱い上昇気流ができるため、トビはそれを使って飛んでいます。この日射による弱い上昇気流ができるためには、高気圧圏内で天気が良くて日差しがあるので「トビが高く飛ぶと晴れ」といわれるようになったと解釈して下さい。
③-1.https://www.birdfan.net/2018/10/19/65608/より引用のモズ(体長約20㌢)
③-2.https://weathernews.jp/s/topics/201909/170135/amp.htmlより引用のモズの高鳴き75日後に初霜のデータ
「鷹になれなかった雀」と揶揄されますのは、速贄でも有名な③-1.の写真の肉食のモズです。日本で一番小さいとされますツミでも体長は27㌢はあります。しかし、モズは体長20㌢そこそこしかありませんし、またクチバシは鉤状で立派なのですが、趾は鉤爪ではないという事で、猛禽類にはなれませんでした。そんなモズは写真のように秋深くなりましたら、高鳴きを行い、自分の縄張り内には、同じ仲間のつがい相手であろうとも、締め出します。そんなモズは、高鳴きを初めて聞いた日から75日後に初霜が降りると言われており、農家の人達は一つの目安としていました。では実際にそうなのか、各気象台が記録しているモズの初鳴き日と初霜の観測日(2018年のデータ)をもとに調べてみましたら、その結果をもとに③-2.のようにグラフ化してみると、ピッタリ75日後という地域はありませんでしたが、多くの地域で60〜80日と75日に近い結果となっていました。昔の人達の目安は、現代でも強ち間違っていないようです。
④https://www.birdfan.net/2018/05/18/62325/より引用の地震を予知する母衣打ちするオスのキジ(体長約80㌢)
④の写真は繁殖期に自分の縄張り内にメスを呼び込むために、求愛行動の母衣打ちを行っていますところです。キジといいますと、昔話の桃太郎で勇敢なところを見せて、国鳥に指定されたり、またそんな功績から、一万円札につがいで登場したりと縁起の良い鳥ともされています。またことわざの「雉も鳴かずば撃たれまい」とは、無用な発言をしたために、自ら災いを招くことをいう事という口は災いのもとというのもあります。これが人にとってキジが騒いでいるので、何かあるということになったのだと思います。地震を予知する動物といえばナマズなどが有名ですが、実はキジも地震を予知するといわれていて、例を挙ると、 ❶ 雉がずっと鳴き続ける場合は地震がくる
❷ 雉が3回続けて鳴くと地震がくる
❸ いつもは鳴かないときに雉が鳴くと地震がくる
❹ 地震が来た直後に雉が鳴かなければ、まもなく大地震がもう一度くる …などがあります。本当に雉に地震の予知能力があるのか疑問に思われますが、実は科学的検証結果をもとに、キジは地震の前になるといつもと違う鳴き声で鳴くことが証明されました。2011年3月11日の東日本大震災でも、被災地の気仙沼では3月10日にキジが激しく鳴いていたといわれています。キジ自体がなかなか鳴き声を出すことがないため、いきなり激しく鳴くというのはより一層不安感を増すのではないでしょうか。ことわざから考えても「鳴き声を響かせると悪いことが起きる」と、予知が出来ます
キジが鳴くと地震がくるということで、昔から鳴き声が不吉を意味する考え方をされてきました。
⑤https://www.birdfan.net/2019/04/19/70137/より引用の空を見上げるアトリ(体長約16㌢)
⑤の写真のアトリは冬鳥で東日本に多いキレンジャク、西日本に多いヒレンジャクというふうに、東西には分かれますが、しかし混群も多いことで有名ですし、またみんなが嫌うヤドリギの実を好物としまし。また同じように不思議なクチバシが交差していますイスカとナキイスカも混群でやってきます。そんな仲間のアトリは、渡鳥で冬鳥までは普通ですが、秋にシベリア方面から渡来します。主に日本海より山形県、富山県等に飛来し、それから各地に散らばります。渡来する個体数は年による変化が大きい不思議な鳥だと思います。そのアトリが地震を予知して、日本書記にも登場する地震予知能力のある野鳥といいます。その日本書記に「天武7年12月27日(西暦679年1月18日)、アトリの大群が空を覆って西南から東北の方向に飛び、そして筑紫国で大地震が発生し、どの村でも多数の民家が崩壊した」とあります。最古の予知です。太古の昔から鳥は予知しています。