第1958回 冬の鳥の俳句
①Xより引用の冬らしき鳥のシマエナガのイラスト
冬の鳥を私なりにイメージ致しますと、まずは越冬のために北の国から南下してきますカモやガン、ハクチョウの仲間を思い出してしまいます。また、水鳥ではない野鳥とすれば、 ツグミやジョウビタキ、アトリ、シメなど茶色っぽい鳥、また、シラサギやツルのタンチョウ、タイトルイラストのシマエナガ、冬羽で真っ白な身体になったライチョウ等、やはり冬の季節を感じさせる雪のイメージの白が冬を思い起こさせます。冬の雪の積もった草原のタンチョウの舞いなどは冬です。
②-1.https://igakanko.net/?p=83より引用の松尾芭蕉(江戸時代前期の俳諧師)
②-2.http://hobbysworld.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/10-7cdc.htmlより引用のアカハラダカ(体長約30㌢)
⑴ 松尾芭蕉
『 いらご崎似るものもなし鷹の声 』
季語:鷹(冬)
意味:伊良湖崎で聞く鷹の声は、他に比べるもののないほどに素晴らしいものである
③-1.https://www.city.kitakyushu.lg.jp/kokurakita/file_0095.htmlより引用の杉田久女
③-2.https://jnol.jp/tancho/より引用のタンチョウ(オス体長約140㌢、メス体長約130㌢)の群れ
⑵ 杉田久女
『 ふり仰ぐ空の青さや鶴渡る 』
季語:鶴(冬)
意味:ふり仰ぐと空がとても青いことだ。白い鶴が飛んできている
④-1.https://blog.goo.ne.jp/decollo07/e/fde57ae026611ba28623cd2cbb8a6d7aより引用の軽部烏頭子の作品の「はなびらのくづれてなりぬ蓮の実なりぬ
④-2.http://bs7.cocolog-nifty.com/canadianrocky/2013/05/post-6462.htmlより引用の眠たそうな顔のフクロウ(体長約50㌢)
⑶ 軽部烏頭子(かるべうとうし)
『 梟のねむたき貌(かお)の吹かれける 』
季語:梟(冬)
意味:フクロウが眠たそうな顔で風に吹かれていることだ
⑤-1.https://shiki-museum.com/masaokashiki/より引用の俳人正岡子規
⑤-2.https://www.google.co.jp/amp/s/bluenotejy.exblog.jp/amp/22483640/より引用の夜に鳴くカモ(写真はヒドリガモ 奥二羽がメス、手前がオス共に体長約47㌢)
⑷ 正岡子規
『 鴨鳴くや上野は闇に横たはる 』
季語:鴨(冬)
意味:鴨が鳴いている。そんな鴨が鳴く上野は夜の闇に横たわっている。
※ 鴨が鳴いている上野の夜ですが、人間たちは静かに眠っている対比が効いている
⑥-1.https://www.iyokannet.jp/ginkou/poet/detail/haiku_poet_id/5/より引用の俳人中村草田男
⑥-2.https://www.birdfan.net/2021/02/05/81126/より引用の水上に咲く巨大な白い花オオハクチョウ(体長約140㌢)
⑸ 中村草田男
『 白鳥といふ一巨花を水に置く 』
季語:白鳥(冬)
意味:白鳥という名前の大きな花が水の上に置かれている