![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75037379/rectangle_large_type_2_1e56beefe76aadb3488d7fc2f31499fe.jpeg?width=1200)
第1991回 鳥の身体のこと
①http://xn--hhru84e.jp/archaeopteryx/より引用の鳥のご先祖さまの始祖鳥(アーケオプテリクス)のイラスト
①のタイトルイラストは鳥のご先祖さまと言われています始祖鳥ことアーケオプテリクスです。もともと鳥の原点足りえる生き物は恐竜と言われていますが、爬虫類も同じく恐竜から進化したものであひ、厳密にいいますと「鳥」という分類でのご先祖さまは始祖鳥ということになります。その化石から、体長も巨大ではなく、約50㌢とハシボソガラスの大きさです。「恐竜」と現代に生ける「鳥」とをつなぐ鍵だと言われているためです。始祖鳥とは、恐竜と鳥類の両方の特徴を持つ生き物であることで、始祖鳥の姿は基本は現代の鳥と同じように、クチバシ、羽、尾、脚を持ち、全身が羽毛で覆われている事から「鳥」の祖先です。
②-1.https://ikimono-matome.com/hoatzin/より引用の子孫とされるツメバケイ(体長約63㌢)
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75037388/picture_pc_94a5cdc04ab01d30177d4210be0c659b.jpeg)
②-2.https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/8827/?ST=m_newsより引用のヒナの頃には翼に爪が生えているツメバケイ
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75037395/picture_pc_7d19f562079d02715cbd48390633fb1c.jpeg)
②-1.の写真は始祖鳥にそっくりな南アメリカ大陸の北部から中部にあるアマゾン川とオリノコ川流域の熱帯地域に分布するツメバケイです。熱帯雨林の川岸にある樹上に生息していて、飛翔力は弱く長距離や高所を飛ぶことはできません。移動時は、長い足の指で枝や細いツルをつかみ、翼を広げてバランスをとりながら、歩いて木々の間を移動します。樹上性で地上には滅多に降りません。繁殖期はつがい若しくは数羽の集団で生活しますが、非繁殖期には40羽程度の群れを形成します。姿形だけでなくヒナの頃には、樹上生活のため、猛禽類や他の野獣に狙われた時に、翼に生えた鉤爪は、枝をよじ登って樹上を歩き回るため、また川に落ちた時に止まり木に戻るため、どちらにも役に立つ、恐竜時代の名残かも知れません。
③-1.https://global.canon/ja/environment/bird-branch/bird-column/biodiversity2/index.htmlより引用の現在の鳥のイラスト
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75037427/picture_pc_b84452dca2e2426e282cffd4100cb489.jpeg?width=1200)
③-2.http://www.digisco.jp/blog/archives/2016/06/post_1159.htmlより引用の鳥の身体の外側の部所のイラスト
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75037434/picture_pc_e1d2f8401d7cc23958577575e57d3de9.png)
③-3.https://kotobank.jp/word/%E6%B0%97%E5%9A%A2-51307より引用の鳥の身体の内臓のイラスト
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75037436/picture_pc_ff8d24cd1487d55f3489e32e989041c3.jpeg)
③-4.http://www3.famille.ne.jp/~ochi/kaisetsu-01/04-kokkaku.htmlより引用の鳥の骨格のイラスト
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75037454/picture_pc_83d8f6d3052982b0c53b4d4a545458a8.jpeg)
⑴ 形態上の特徴
❶ 前肢が翼となっている(③-2.)
❷ 鱗のある脚を持つ(③-2.)
❸ 気嚢(きのう=鳥類が備えている呼吸器官③-3.)
❹ 骨が中空で、軽くて丈夫(③-4.)
❺ 歯がなく、角質のクチバシを持つ(③-4.)
❻ 爪が尖っている(③-4.) ※ ダチョウ、カイツブリなどを除く
❼ 砂嚢(分厚い筋肉からなる袋状あるいは管状の器官で、食べた物を磨り潰す機能を持つ消化器官 ③-3.)
❽ 腸には大腸が無い(③-3.)
❾ 皮膚は薄く、皮膚には汗腺が無く、尾腺が有る
➓ 鳴管で発声(③-3.)
⑵ 生態上の特徴
❶ 1. 温血動物でありながら卵を産む(脊椎動物の綱で胎生の種が一種もいないのは鳥類だけ)
2. 強固な卵殻を持った耐乾燥卵を産む。
3. 卵を温める
❷ 長距離を渡るものがいる
❸ 視覚が発達
❹ 昼行性のものが多い
❺ 水などを吸い込めない(ハト類、サケイ類は可)
④http://www.artsider.net/skyfighterf/quiz/quiz.htmより引用の鳥の視力
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75037463/picture_pc_12ebe4ecaf7ec732acccbcb4d52f7341.jpeg)
上記の④のイラストの中の質問であります「鳥の視力は人間の何倍か」の答えは人間の約6〜10倍ですから、4. 人間の8倍が正解です。鳥はなぜ視覚に依存しているのかは飛ぶことに密接に関連しています。飛翔という移動様式は速度が速いので、
移動中に外界の情報を入手するには、速さと正確さが要求されます。大気中の化学物質情報である臭覚情報と、大気の振動情報である聴覚情報、物体の反射する電磁波(光線)の情報である視覚情報では、明らかに視覚情報の精度が高く、光線の伝達速度が最高となります。特に大空から、飛行中の小鳥や、眼下の獲物を狙うタカの仲間の視力は鋭いです。また鳥はコウモリより古い時代から飛んでいますが、昆虫はさらに前から飛んでいます。
⑤-1.http://www3.famille.ne.jp/~ochi/kaisetsu-01/05-te-ashi.htmlより引用の鳥の翼
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75037469/picture_pc_60f8e4381c7bc5719fed94f64522684f.jpeg)
⑤-2.http://www3.famille.ne.jp/~ochi/kaisetsu-01/05-te-ashi.htmlより引用の上から翼竜、コウモリ、鳥の前肢のイラスト
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/75037486/picture_pc_4e18e01395358aadba15a1fe4a24c9d9.jpeg)
翼に於いては翼竜は第五指が消失し、指は四本で
第四指が長く伸び、翼を形成します。翼は皮膚の膜です。鳥は尾羽を使いますが、頭を舵として方向転換に利用します。滑空が主な飛行方法で、四足歩行します。コウモリは唯一の羽ばたいて飛行できる哺乳類で、指は五本あり、第一指以外の四本の指の間に皮膚の膜があります。これらに対し鳥は第四指、第五指が消失し、指は三本です。