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第1162回 鳥って何?
①https://store.shopping.yahoo.co.jp/ari-zakka/605284.htmlより引用の色んな野鳥のイラスト
私たちにとって鳥といえば、おうちに飼っているセキセイインコなどのペットや卵やその肉を与えてくれる鶏や合鴨などの家禽、そして私たちの身近にいるスズメやカラス、ハト。またはツバメやカモなどの渡鳥。そして渡鳥ではないけれど、季節が来ると、さえずりや姿を現すウグイスやメジロ、モズなどの季節の鳥。ちょっと足を伸ばして河辺や山辺にいるヤマガラやカワセミなどの少し身近でないような野鳥。色んな野鳥はいますが、自由に飛べて行きたいとこに行ける鳥って何?
②https://ja.m.wikipedia.org/wiki/鳥類用語より引用の鳥の身体の特徴のイラスト
鳥の定義みたいなものは、鳥とは(鳥類的特徴)は、⑴ 羽毛を持つ ⑵ 叉骨(癒合鎖骨)の存在
⑶ 尾椎の数が23個以下 ⑷ 竜骨突起のある胸骨
⑸ 後肢の第一趾の末節骨が、他の指と向かい合う
獣脚類恐竜にも羽毛や叉骨が存在するので、⑴と⑵は絶対的特徴ではありません。もともと鳥類は恐竜からの生き残りとして、爬虫類と共に生き延びている生き物だと思います。しかし今この世の中に存在する生き物の中で、自由に空を飛べ、思う所に行けるのは鳥類だけだからあこがれます。
③https://ja.m.wikipedia.org/wiki/鳥類の体の構造より引用の鳥の身体の特徴のイラスト
鳥類の❶ 形態上の特徴 ⑴ 前肢が翼となっている ⑵ 鱗のある脚を持つ ⑶ 気嚢(人でいう肺)が発達 ⑷ 骨が中空で、軽くて丈夫 ⑸(体重に負担のかかる)歯がなく、角質のクチバシを持つ ⑹ 爪が尖っている(ダチョウ、カイツブリなどを除く) ⑺ 砂嚢を持つ ⑻ (余分な消化時間を短縮するため)腸には大腸が無い ⑼ 皮膚は薄い ⑽皮膚には汗腺が無く、尾腺が有る (11) 鳴管で発声(サギ類などない種もいる)
❷生態上の特徴 ⑴ 温血動物でありながら卵を産む(脊椎動物の綱で胎生の種が一種もいないのは鳥類だけ) ⑵ 強固な卵殻を持った耐乾燥卵を産む
⑶ 卵を温める ⑷ 長距離を渡るものがいる ⑸ 視覚が発達 ⑹ 昼行性のものが多い ⑺ 水などを吸い込めない(ハトの仲間は吸い込める)
④https://ebird.org/species/crcman2?siteLanguage=jaより引用のアオムネカラスフウチョウ(体長約36㌢)
鳥といえば、最近ではDNA鑑定をして、良く近種とか言われ、実はこの種は本当はこの仲間だったみたいな報道があります。最近ではハヤブサやチョウゲンボウといった中型猛禽類がインコの仲間の裁定が下りました。よくこの二種の顔を見るとなるほどというものがあります。これは姿形が似ているからではなく、カラスの例で言いますと、ハシブトガラスとハシボソガラスは似てはいますが近種ではありません。④の写真のアオムネカラスフウチョウがハシブトガラスの近種です。
⑤http://blog.livedoor.jp/okinawakaeru/archives/52041513.htmlより引用の左側コマドリ(体長約14 ㌢)と右側のアカヒゲ(体長約14㌢)
⑤の写真は左側がコマドリで、右側がアカヒゲです。写真の矢印にもあるように、顔下から胸ぐらにかけて黒いのがアカヒゲ、そうでないのがコマドリです。これ以外の個所はよく似ています。種小名komadoriは、アカヒゲとコマドリをシーボルトが取り違えて記載したといいます。和名は「赤い毛」が取り違えられたことが由来とされています。二種はDNAの分子系統推定でも、コマドリと近縁であります。またカイツブリやカンムリカイツブリなどカイツブリ科には近種はありません。