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第1218回 サギの大コロニー

①https://www.google.co.jp/amp/s/www.fnn.jp/articles/amp/1304より引用のサギの大コロニー

   いま地方のあちこちで、鷺のコロニーが増えているらしいです。それがたまにマスコミのニュースで報じられています。コロニーを辞書で引くと、❶入植地、 植民地、ラテン語の colonia による  ❷生態学にて同一種の生物が形成する集団。繁殖のための群れ。個体群。集団繁殖地はルッカリーとも言う  と表されます。「鷺のコロニー」の場合には「鷺の仲間の集団繁殖地」ということになります。私の住む街の河川には小高い丘の斜面が雑木林になっていて「鷺のコロニー」があります。

②https://blog.goo.ne.jp/kawaiisimaenaga/e/a55d45cf505c8e1a478d7ef8d5c1499eより引用のダイサギ(体長約89㌢)とチュウサギ(体長約68㌢)、コサギ(体長約61㌢)

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   主に野鳥のコロニーとねぐらは同じ種同士が集まり、多くの集団で寝るというところは同じですが、コロニーでは個々のつがいが営巣し、ねぐらは営巣はしません。ねぐらは朝になると個々がまた各々の生活環境にわかれて行きます。コロニーは何もサギだけが形成するわけではありません。カモメユリカモメなどの海鳥、ウミウカワウなどもコロニーを形成します。同種の野鳥同士と言いましたが、面白いことにカワウなんかは、鷺などの仲間と一緒にコロニーを形成いたします。

アマサギ(体長約50㌢)

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   サギのコロニーにはどんなサギが集まってくるのでしょうか。そのサギとは、俗に言う『白鷺』と呼ばれる白いサギが中心となってコロニーを形成いたします。②の写真のダイサギチュウサギコサギが通常言われる白いサギです。③の写真のアマサギも『白鷺』の仲間に入ります。写真をご覧になればお分かりになる様に頭の部分も白い、全身真っ白なアマサギが混じっています。これは普段のアマサギは全身が白いのですが、繁殖期になると、婚姻色として頭部が飴色になります。

④-1.https://www.google.co.jp/amp/fumikunn2.seesaa.net/article/403512132.html%3famp=1より引用のゴイサギ(体長約58㌢)とアオサギ(体長約93㌢)

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④-2.ササゴイ(体長約52㌢)

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   私の身近に見られる河川域の『白鷺』のコロニーはほとんどがダイサギコサギで、遠くから見ましたら、白いビニール傘が緑の壁にたくさんかけられているように見えます。今に紹介致しました『白鷺』で、ダイサギコサギは留鳥で、チュウサギアマサギは夏鳥かもしくは漂鳥です。夏の時期にはこの四種の『白鷺』と呼ばれるサギがひとつのコロニーに集まることになります。種が集まれば集まるほど、いちつがいで子育てをするより外敵がくれば、周りのサギが教えてくれます。

⑤-1.ヨシゴイ(体長約36㌢)

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⑤-2.ミゾゴイ(体には長約49㌢)

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⑤-3.サンカノゴイ(体長約70㌢)

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   また『白鷺』だけでなく、④-1.の写真のアオサギゴイサギといった『蒼鷺』や④-2.の写真のササゴイもコロニーに加わります。『白鷺』と同じくアオサギゴイサギは留鳥ですが、ササゴイは夏鳥です。そういえば、私の近くのコロニーでもアオサギが混じっていることがあります。サギの中にはコロニーを作らないサギもいます。⑤-1.のヨシゴイ、⑤-2.のミゾゴイ、⑤-3.のサンカノゴイの『茶色鷺』はひとつがいで繁殖します。サンカノゴイは留鳥で、他の二種は夏鳥となります。

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