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第1306回 日本昔話に登場する鳥たち

①https://publicdomainq.net/oriental-stork-baby-bird-0017515/より引用の赤ちゃんを運ぶコウノトリのイラスト

   タイトルが「日本昔話に登場する鳥たち」なのに、①のタイトル画は「赤ちゃんはコウノトリが運んでくる」という昔話ではなく、イメージは日本やアメリカだけではなく、わりと世界的に通用するものです。一体、どこからこのようなイメージが出てきたのか、その由来を掘り下げると、童話だけではなく神話にまでつながる部分があったらしく、そのイメージに大きな影響を与えたのが19世紀の童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンでありました。やはり繋がっています。

②https://blog.goo.ne.jp/55_rainbow/e/0b9d570904c80fe8acd767c2f9c095f2より引用の「鶴の恩返し」

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   ②のイラストは有名な昔話のひとつの「鶴の恩返し」です。昔々あるところに、貧しい暮らしをしている老夫婦がいました。ある冬の日、おじいさんは一羽の罠にかかった鶴を見つけ助けてやりました…から始まり、ある夜、道に迷った裏若き美しい娘が一夜の宿を求めました。一夜開けて娘は身寄りが…娘は「絶対に中を覗いてはいけません」と言い機織りの音が…家計を助け…しかし、夫婦はある夜に覗いてしまい…カタカタ鳴らすのは、クラッタリングするのは鶴でなく、コウノトリでした。

③https://www.google.co.jp/amp/s/mag.japaaan.com/archives/121965/ampより引用の昔話の「桃太郎」

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   ③のイラストは昔話でお馴染みの「桃太郎」です。桃から生まれた桃太郎は、お爺さん、お婆さんに養われ、鬼ヶ島へ鬼退治に出征しますが、途中の旅路で忠誠が強いイヌ、知恵があるサル、勇敢なキジたちを、二人に作って貰ったキビダンゴを、鬼退治についてくるならあげましょうと、食べ物で、三匹を鬼ヶ島に連れて行き、青鬼、赤鬼を退治しました。三匹の中のキジは鬼の眼をクチバシで突いたとありますが、大事なクチバシは使わず、闘いには鋭い蹴爪を使い、眼を潰します。

④http://www.inocchi.net/tv/shitakirisuzume/より引用の雀のお宿こと「舌切り雀」

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   「舌を切られたかわいそうな雀」や「大きなつづらと小さなつづら」などでおなじみの昔話の④のイラストの「舌切り雀」。この昔話の別名は「雀の宿」で、またこの話しに原作があり『宇治拾遺物語』に収録された怖い話の「腰折雀」という説話です。舌切り雀は悪いお婆さんに糊を食べてしまい舌をちょん切られますが、腰折り雀は、悪いお婆さんに腰の骨を折られる代わりに、石をぶつけられ怪我をするのです。でも良く考えてみれば、スズメの舌が挟みで切られる方が残酷です。

⑤https://ja.m.wikipedia.org/wiki/かちかち山より引用の「かちかち山」

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   ⑤のイラストは昔話の「かちかち山」というと、優しい老夫婦を騙した悪狸を賢いウサギが騙されたお婆さんの仇を討つと言うものです。この話に鳥の登場がないはずなのに二種の鳥がいます。狸の背負った芝に火を付けた時の音が「カチカチ」と鳴き、狸に聞かれあれはかちかち鳥(ジョウビタキ)が鳴いていると、また芝に火が付き「ボウ、ボウ」と鳴いた時はぼうぼう鳥(サンカノゴイ)が鳴いていると、賢い兎が悪狸をいいくるめ、最後は泥の舟に乗せて、悪狸は泥舟もろとも沈みました。

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