第1037回 地上を歩行する身近な野鳥
①https://www.kotsuxkotsu.work/ae-tutorial-bird-charactor-animation/より引用のイラスト
私たちは毎日、家を一歩出た瞬間から、何種類かの野鳥に出会っているわけですが、何時も何時も野鳥のことを気にしているわけにはいきませんから、出会っていても気づかないことが殆どだと思います。しかし、玄関の庭には今までに歩いていたスズメたちが、隠れろとばかりに植え込みにパラパラという感じで逃げ込んでいたり、または飛び上がって塀や屋根の上、もしくは家の近くの電線に止まっているとか、ゴミ袋をゴミ置場に持っていけば、そこにはバサバサとカラス飛び立つ。
②https://iinee-news.com/post-17840より引用のスズメのホッピング
本当に街中には色んな野鳥たちが地上を歩いています。私の住んでいるマンションの玄関を出ましたら、すぐに植え込みがあり、玄関先にいつも数羽から十数羽のスズメたちが「チュンチュン、チュンチュン」と何かしら地面をクチバシで突いています。そこに玄関から出てきた私が通るもので、①の写真の様にホッピングという樹上採餌する野鳥の仲間が翼を使わず、両足でぴょんぴょん枝から枝に飛び移れるようにホッピングするのを地上でもしますから、コロコロって感じです。
③https://wired.jp/2015/02/14/whats-birds-bob-heads-walk/より引用のドバトの首振り歩行
次に駅のホームで出会うのは③の写真のドバトです。また駅前のロータリーにもいます。人がバスを待っているところに知らん顔してトコトコ、トコトコ近づいてきます。スズメはぴょんぴょん、ぴょんぴょんとホッピングしますが、鳩は首を振りつつあるきます。地上採餌の強い野鳥ですので、人と同じく一歩一歩交互に足を前に出して進みます。たまに誰かがパン屑なんかを落とすと目ざとく、早足になってその場の大切な餌を捕獲します。その時は首も負けず劣らず早振りです。
④https://note.com/hiho2351/n/n0ae9c24e437bより引用のトコトコ歩くハクセキレイのつがい
そのドバトもびっくりするような歩き方をするのがこの④の写真のハクセキレイです。日本のセキレイには三種いまして、ほかにセグロセキレイにキセキレイです。今まで私の住んでいる地区にはセグロセキレイがいましたが、河川敷中心でした。しかし、十数年前くらいからハクセキレイが道をちょこちょこ、ちょこちょこ歩き出しました。鳩と同様に首を振りつつ、また速足であるきます。車が来てもひかれる寸前しか飛び立ちません。ハクセキレイはコンビニでたむろします。
⑤https://blog.goo.ne.jp/hero-2208/e/f0c042b28b2f32718bd4c0f7c963fd57より引用の群れて歩行するムクドリ
よく朝に樹上から大きな鳴き声で騒がしく泣き続けているのはヒヨドリです。夏なんかに外に出て、近くの公園の芝生の生える場所に行ってみると、朝から「ギャーギャー、ギャーギャー」と集団で鳴き声をあげ、身体の割にしっかりした趾で朝の食事兼散歩をしている黒っぽい野鳥がいます。その鳥がこの⑤の写真のムクドリです。ムクドリはあまり単独行動はせず、家族、親戚、ご近所さんが集まって、採餌したり、ねぐらを組んだり。歩いてクチバシで地中の虫を捕獲します。
⑥https://www.seikatsu110.jp/animal/am_pigeon/35268/より引用のホッピングもウォーキングもするハシブトガラス
⑥の写真はハシブトガラスです。カラスにも身近な種が二種類いまして、他には田畑を中心に、菜食が多いハシブトガラスより小柄なハシボソガラスがいます。ハシブトガラスは皆さんも敬遠したい体長約56㌢の真夏でも黒マントをまとっているおっきなカラスです。朝食として、ゴミを漁ります。大概がつがいで行動し、オスが見張り役ですメスが実行犯。ゴミ袋間はホッピングで移動して、袋からこぼれ出た残飯を拾いに行くのにはウォーキングと知能の高さゆえに使い分けます。