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第2172回 鳥も人間も同じ

①https://sp.seiga.nicovideo.jp/seiga/#!/im3658029より引用の鳥人間のイラスト

   私は鳥が大好きで、ハンドルネームも、難しい方のカワセミの漢字表記の『翆』を頂き、翆野大地と致しましたし、アップも大好きなモズの顔写真にするくらいで、今まで鳥のことを調べていて、繁殖形態など、人間の男女の仲にそっくり出し、いつの時代にもある一夫多妻な夫婦や、人間社会の夫婦生活での逆転現象や、後を立たない浮気する夫婦、鳥の世界にもあります同性婚、また反対に現在の人間社会には無くなりつつある、身内やお隣さんとの大所帯での子育て、先に巣立った兄弟が親鳥への子育て支援とか、人間顔負けです。

②-1.https://www.mnc.toho-u.ac.jp/v-lab/ahoudori/Photo/photo03/55.htmlより引用の仲睦まじいつがいのアホウドリ(体長約91.5㌢)

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②-2.http://initial-m.jp/wp/2010/01/15/550より引用のつがいのウグイス(左がオス体長約16㌢、右がメス体長約14㌢)

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   私たち人間でも、犬や猫などの哺乳類、そして鳥の仲間の約90%の繁殖形態は一夫一妻です。人間なら結婚して夫婦になり、鳥なら繁殖期に相手のメスに求愛して受け入れてもらえれば、つがいとなります。夫及びオスは相手の妻及びメスに対して、交尾して子孫を産んで育てます。浮気もせずに、一生を添い遂げる鳥としますなら、②-1.の写真のアホウドリです。写真の通りの通り、契った相手を死ぬまで貫きます。相手が亡くなっても独身を貫きます。またタンチョウのつがいはそこまではいきませんが一夫一妻を貫きます。つがい相手が亡くなりましたら、再婚するかもしれません。人間と違うところは鳥はあくまで、繁殖は子孫繁栄の為ですので、前回に紹介致しましたカワガラスは繁殖期に二回の子育てを致しますが、時には繁殖期相手を帰ることがあり、一夫二妻の繁殖形態です。また、三鳴鳥のひとつの「ホー、ホケキョ」のさえずりで有名な②-2.の写真のウグイスは、何処の国の王様の様に、複数の自分の縄張りに複数のつがい相手を持つ一夫多妻の鳥です。

③-1.https://www.birdfan.net/2020/11/06/80394/より引用の浮気する「鴛鴦夫婦」のオシドリ(体長約45㌢)

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③-2.https://www.birdfan.net/2015/05/15/34991/より引用の国鳥までが浮気するキジ(左端がオス体長約80㌢、ほか二羽がメス体長約60㌢)

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③-3.https://www.google.co.jp/amp/s/tenki.jp/amp/suppl/usagida/2016/03/13/10751.htmlより引用の自分の子でないヒナを育てるオスのツバメ(雌雄共に体長17㌢)

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   結婚式のスピーチなどで「いつまでも仲睦まじい『鴛鴦夫婦』のようになってください」みたいなことを進言されるほど、③-1.の写真のオシドリは『夫婦の鑑』のように崇められています。本当にオシドリはつがいになりますと、オスはいっ時もメスの側を離れずに寄り添っている姿が『鴛鴦夫婦』の謂れだと思います。しかし、実態はオスは嫉妬深くてほかのオスが寄ってこないか心配で付き纏っているようです。しかしメスが抱卵した途端に、次のつがい相手のメスを探す一夫多妻です。これはこの鳥だけでなく、国鳥でもある③-2.のキジは勇敢が売りで、自分の縄張り内に侵入したよそ者のオスキジをお互いに『母衣打ち』をし合い、勝者がメスに認められるという求愛です。そんな勇敢なキジも、抱卵が始まると、今度は別のメスキジがやってきて、オスは『母衣打ち』し、求愛する一夫多妻です。この二種はオスが浮気を仕掛けることですが、夏鳥で繁殖のために日本に帰ってくる③-3.の写真のツバメは、基本的には一夫一妻で、つがいになりますと雌雄揃って、営巣したり、交代で抱卵、給餌したりと、働きものの夫婦を演じますが、実は産まれてくるヒナの約26%はメスが、巣材探しに出かけたときに、他のオスと浮気して出来たヒナをつがい相手のオスは自分の遺伝子を持つヒナと思い子育てします。

④-1.https://www.birdfan.net/2017/05/12/52528/より引用の雌雄逆転のつがいのタマシギ(左がメス体長約26㌢、右がオス体長約22㌢)

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④-2.Twitterより引用のやはり雌雄逆転の子育てするオスのレンカク(雌雄同色、雌雄共に体長約55㌢)

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   今までに紹介しました、繁殖のために一夫一妻を頑なに守る鳥や、種の保存のためなのか、繁殖期に何度もつがい相手を代え、より強い遺伝子を残そうとして、浮気や多妻で子孫を残そうとするオスと、まだ子育て以前に、浮気相手と交尾して、つがい相手のオスに育てることに手伝わすメス。しかし、ツバメのメスは浮気はしますが、抱卵や給餌などの子育ては致します。次に紹介致します鳥は雌雄逆転の鳥が二種です。④-1.の写真のタマシギと、-2.の写真のレンカクは人で言うなら、妻が働きに出て、メスから求愛され、つがいになるも、夫は家事に専念する『主夫』となり、つがいになったはずのメスは産卵を終えますと、次の繁殖相手を探す一妻多夫の今までの繁殖形態の逆パターンです。特にタマシギはオスはメスより地味な色合いで、身体もメスより小さく、メスは産卵するだけで、抱卵、孵化後の子育て、給餌はすべて『主夫』の仕事です。また、レンカクは雌雄同色の身体の大きさも同じくらいなのに、やはりタマシギと同じく雌雄逆転で『主夫』をこなします。写真はレンカクのオス親鳥の羽毛の中にヒナたちが潜り込んでいます。この姿は人に例えるなら、自転車の前、サドルや、後ろに子供を積んで保育所に預けに行く『主夫』の姿があるような。

⑤-1.Twitterより引用の離婚するキジバト(体長約33㌢)

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⑤-2.https://gogen-yurai.jp/yurikamome/より引用の同性婚するユリカモメ(体長約40㌢)

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   今までの鳥の繁殖形態は、一夫一妻であるにも関わらず、浮気したりとか、一夫二妻や、一夫多妻、はたまた雌雄逆転の一妻多夫というようなものもありましたが、とりあえず子孫を残すところに共通点がありました。ところがこれからは、子孫を残さないことに繋がります。どんな鳥でもつがい相手が亡くなる死別はありますが、⑤-1.の写真のキジバトは、離婚する率が高いと言われます。もともとハトの仲間のつがい関係は、仲睦まじく、子育ても雌雄がヒナに与えられるピジョンミルクと言う栄養素で、早くヒナを育てることが出来ます。公園などで群れて行動しますドバトなんかは、周りにつがい相手がたくさんいますが、キジバトは単独行動が多く、つがいになっても、この二羽だけの行動となります。そのため子育てが上手くいかなかったら、離婚することがあり、再婚率はその年の繁殖時期には到底望めないといいます。また、人間社会でもあります同性婚は鳥にもあるようです。まだまだこの現象にはこれという原因解明がなされてはいませんが、観察下に於いて確認されているようです。その鳥の種類と致しましては海鳥や水鳥が多いみたいです。その代表的な鳥として、⑤-2.の写真のユリカモメがあがります。何故かオス同士らしいです。他にもコアホウドリとか、ハイイロガンがそのようです。唯一メス同士でつがいになるのは、アメリカオオセグロカモメです。人間社会でも女性同士の同性婚は、相手が人工受精しますと子供に恵まれます。このカモメに於いてはヒナが誕生し、メス同士で子育てをするようです。なぜヒナが誕生するのかといいますと、ほかのつがいのオスに交尾してもらうようです。このカモメに同性婚が多いのはカモメが共食いをする、心許せぬ隣人だから。

⑥-1.https://db3.bird-research.jp/news/202203-no2/より引用のアオサギ(体長約93㌢)とカワウ(体長約81㌢)の共同繁殖コロニー

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⑥-2.https://ameblo.jp/yamazakigawatoritorikai/entry-12748109177.htmlより課外実習中のスズメ(体長約15㌢)

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   鳥の世界も人間の世界も同じようになってきて、今の人間写真は少子化が進んでいますので、鳥たちもそのようになっていくのかもしれません。現に自然を開発の元に破壊していることも事実で、そこから鳥たちは、餌不足、人間でいうところの住宅難など、鳥には厳しい環境下となってきています。しかし、まだまだ鳥たちは出来る限り子孫を残そうとしています。⑥-1.の写真はカワウとサギの混合コロニーです。日頃からこの鳥たちは採餌の際には共生めいたことで協力し合い、コロニーに至りましては、子育てをお互いに外敵から守り、安心した子育てが出来ると言う、昔あった長屋の共同生活のようなものです。繁殖後はそのままねぐらとして活用します。もっと身近な鳥であります⑥-2.の写真のスズメは、人のいる近くに生息することが知られていますが、この鳥も子育てをする環境ではその集団の長老みたいな存在のリーダーは、20つがい以上が集まらないと生息しないことが知られています。その集団はやはり身内で固めた方が子育てもしやすいからだと思います。写真は親鳥が幼鳥を従えて課外授業をしています。私はこの光景をよく目に致します。こんな風に餌をとるのだとか教え、また教わる側の幼鳥達も人間でいう敬服の姿勢を崩さずさすがです。

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