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第1551回 道具を使う鳥

①https://buhitter.com/search?q=大工さんの日より引用の大工仕事の鳥のイラスト

   この世の中には、道具を使って、採餌する鳥がいることを時たま、ネットで知らせる記事が出ています。日本ではやはり知能の高いハシボソガラスハシブトガラスの頭の良さの投稿記事を目にします。例えば、ハシボソガラスは硬い殼を持つ二枚貝を空から落として、殻を割り食べたり、やはり硬い胡桃は、車道の轍に置いて車に轢かせて、殻を割り食べるとか、ハシブトガラスは、公園の蛇口をクチバシで捻って水を飲むとか、ありますが、日本の鳥類で道具を使う鳥はいないのです。

②https://tozanabo.com/archives/butorides-virescens-green-heron-clever-fishing.html/ampより引用の餌を使って魚を捕獲するアメリカササゴイ(体長約41〜46㌢)

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②-2.http://blog.livedoor.jp/tomov808/archives/53060659.htmlより引用の翼でドームを作るクロコサギ(体長約50㌢)

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   面白い事に、知能が高いというわけではありませんが、サギの仲間のコサギは、自分のクチバシを水面で震わせ、その波紋によって集まってくる魚を捕獲します。また②-2.のクロコサギは自分の翼をドーム状にして影を作って、寄ってきた魚を捕獲します。これらは自分の身体を使い採餌しますが、②-1.のアメリカササゴイは魚を獲るのに、パン屑、昆虫、地虫、小枝、羽毛などを使い、小魚を誘って、魚を捕獲します。道具を使うわけではありませんが、まるで人が釣りをしているよう。

③-1.https://funny-gif.new-j.net/tag/キツツキフィンチ/より引用のガラパゴス諸島に住むキツツキフィンチ(体長約10〜20㌢)

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③-2.http://www.jwc-web.org/news_world/topics.cgi?page=160より引用の道具を使うニシツノメドリ(体長約30㌢)

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   これまでに紹介させて頂いた野鳥達は、道具といわれるものは使ってはいません。道具を使って採餌することができる野鳥は、③-1.のガラパゴス諸島に住むキツツキフィンチはサボテンのとげを楊枝がわりに使って木の枝の割れ目の奥のほうにいる虫をさぐり出す、道具を使う鳥として有名です。また③-2.のニシツノメドリは太くてカラフルなクチバシを持つペンギンを小さくしたような海鳥です。周りに落ちていた棒の切れ端を口に咥え、自分の背中を掻こうとしていたといいます。

④https://www.google.co.jp/amp/s/gigazine.net/amp/20160916-crow-using-toolより引用の道具を使うカレドニアガラス(体長約40㌢)

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   ④の写真は道具を使うカラスとしてネットを賑わせたカレドニアガラスです。写真を見る限りでは③のキツツキフィンチニシツノメドリと同じように、そこら辺にある棒状の物を使っています。同じことではないかと思われる方も多いと思います。ではなぜこんなに注目を集めたのか。その理由は、使う枝を使えるようにして道具を自分で作ったのです。枝に付いている葉っぱをクチバシを使って落として、あたかも長い楊枝を作り、木の幹の間や穴に潜む虫を見事に穿り出しました。

⑤https://nben.biz/3221.htmlより引用の火を使って採餌するチャイロハヤブサ(体長約41〜50㌢)

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   今のところ世間ではこのカレドニアガラスを絶賛していますが、私は自分で道具を作ることは出来ませんが、人間以外の生き物は怖がるといわれる『火』を操り採餌するという野鳥がいると言うのです。その野鳥は色んな珍鳥奇鳥がいるオーストラリアに生息します。三種いまして一つは⑤のチャイロハヤブサで、他には北部に生息するトビフエナキトビの三種です。山火事の際、逃げ惑う虫や爬虫類を見て、火を放って逃げる獲物を捕獲します。そのかわりに山火事が起きるのは問題。

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