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第1288回 希少な野鳥 ⑴

①http://moekonet.lix.jp/illustration/animal/2155より引用の希少な野鳥のイラスト

   希少な野鳥ということになりますと、まるで絶滅危惧種を指しているということではありません。確かに絶滅が危惧される野鳥も希少ですが、なぜこの日本に居るわけがないこの時期にこの野鳥がいるのだろうかと思うような野鳥です。それは渡り鳥の一種で、目的地に向かう途中に日本に立ち寄る「旅鳥」(種によっては春と秋の年二回立ち寄ることもある)、また渡りの途中で嵐などの天災に遭いよもなく進路を変更し、日本に立ち寄った「迷鳥」などを、希少な野鳥とすることです。

②-1.http://bird-muromi.sakura.ne.jp/zukan/buppousou/aoshoubin/aoshoubin.htmlより引用の希少なアオショウビン(体長約25㌢)

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②-2.https://shatech.jp/nature_photo_technique/image/world/1211/20121127/nanyoushoubin6086.htmlより引用のナンヨウショウビン(体長約23〜25㌢)

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②-3.https://www.google.co.jp/amp/s/haruka88.exblog.jp/amp/15444100/より引用のヤマショウビン(体長約30㌢)

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   ②-1.の写真のアオショウビンは、ブッポウソウ目カワセミ科に分類される鳥です。アオショウビンは「青翡翠」となります。写真をご覧になればお分かりになるようにその身体の青さはブッポウソウの色合いです。日本では迷鳥として、石垣島、西表島の南西諸島に於いて観察記録があります。同じ青い身体の②-2.の写真のナンヨウショウビンは日本では迷鳥として南西諸島に飛来し、②-3.の写真のヤマショウビンは日本の春秋に旅鳥として飛来します。この三種な青い希少種です。

③https://shatech.jp/nature_photo_technique/image/bird/aoharaisohiyodori3459.htmlより引用のアオハライソヒヨドリ(体長約21㌢)

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   今では身近すぎるほど、街中に進出してきたイソヒヨドリ。毎日のように現れて、私のマンションのベランダの手摺りにやってきます。ちょっと前までは海辺に生息していた野鳥が、今では街中の鉄筋コンクリートジャングルで暮らしています。その仲間のアオハライソヒヨドリは読んで字の如く身体が青い鳥ということになります。多分メスはイソヒヨドリと同じくヒヨドリに似た地味な身体と思います。イソヒヨドリと同じで体長21㌢の小さな身体。南西諸島などに稀に渡来します。

④-1.http://bulbulmt.cocolog-nifty.com/blog/2017/11/post-7e30.htmlより引用のイスカのつがい(左がメス、右がオス共に体長約17㌢)

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④-2.http://blog.livedoor.jp/k14kawa/archives/1808923.htmlより引用のナキイスカのつがい(な左がメス、右がオス共に体長約15㌢)

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   すごく珍しい野鳥と思われる④の写真のイスカ。針葉樹のある林に群れで飛来する冬鳥です。多い年や少ない年があり、レンジャクと似ています。このイスカは針葉樹林内の松がある場所に生活します。非繁殖期は、数羽から十数羽の群れで行動すします。群れの中には、稀に④-2.のナキイスカが混じっていることがあります。このイスカの最大の特徴は、松ぼっくりの松の実を剥がすために、クチバシが左右互い違いになっていることです。また幼鳥の頃にはクチバシは真っ直ぐです。

⑤https://www.pinterest.jp/pin/562387072216300824/より引用のオガワコマドリのオス(体長約15㌢)

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   私はこの⑤の写真のオガワコマドリは三鳴鳥のひとつのコマドリよりももっと清らかな流れのイメージがある山奥の小川付近に生息している野鳥なので、オガワコマドリと名付けられたんだとばかり思っていました。本当の名前の由来はオーストンヤマガラなどを発見したアランオーストンの名前の一部を付けたように、日本で初めて採集した小川三紀に因んで名づけられました。日本では以前は観察例の少ない迷鳥でしたが、現在ではまれな旅鳥または冬鳥とされている野鳥なのです。

⑥-1.https://www.love-birds.net/h201127/より引用のカタグロトビ(体長約33㌢)

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⑥-2.イヌワシ(体長約81〜89㌢)

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   ⑥-1.の写真はトビの仲間のカタグロトビです。体長約60㌢近くあるトビに比べてみると、わずか体長約33㌢のハトくらいの猛禽類です。日本では迷鳥として、先島諸島で二回記録されているようです。小さいながら小動物や小鳥を捕獲します。別名ハイイロトビともいいます。⑥-2.の写真はイヌワシです。日本では留鳥として一年中います。日本のイヌワシは、1990年代から繁殖成功率が低下し、開発による生息地の破壊などで、林業・畜産の衰退で開けた場所がなくなり減少しました。

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