第780回 あらゆるモズ(14回目)
①http://myds.jp/animal/bird/shrike/sp/icon.shtmlより引用のモズ(体長約20㌢)
自分がモズのことを好きだからと言っても、そんなにモズを語る話しなんて、この先どのくらいあるのかなって思います。しかし、勝手にこの項もモズの話しにしていす。モズは世界的にいいますと約七十種もがいるみたいです。ズグロモリモズ、カワリモリモズ、チャイロモズツグミなど三種の毒をもつモズもいます。それはともかくとしても、日本に関わるモズは六種いて、モズ、チゴモズ、タカサゴモズが留鳥で、アカモズ夏鳥、オオモズ 、オオカラモズが冬鳥です。
②http://www.hirahaku.jp/web_yomimono/tantei/hymozu.htmlよりモズのイラスト
モズというのはこんなに有名な野鳥なのに、目立った姿形をしていませんから、何故か大阪中心の話題になってしまっています。そのモズの特徴といえば、オスもメスも秋になると、木の梢とかアンテナになどのその辺りの一番高い所にとまって「キィキィキィ」と高鳴きを行って縄張り宣言をします。この時期にはオスであろうがメスであろうが、自分の縄張りに侵入してくるものは、例え同種といえども追い出しにかかります。この時期にモズはオスを中心に「早贄」を行います。
③https://kanji.jitenon.jp/sp/kanjim/6494.htmlより引用のモズの漢字イラスト
モズの漢字表記は「百舌鳥」「百舌」「伯労」「万代」「鵙」「鴃」「鶪」とあります。モズの「モ」は鳴き声、「ズ(ス)」はウグイスやカラスを表す接尾語です。モズの「モ」は「百」。これはモズがいろんな野鳥の物真似をするからです、百の舌を持つってことだと思います。その表記が百の舌を持つ鳥で「百舌鳥」。三文字なのにモズと二音しか発音しません。「鶪」のモズの意味は面白く、犬が目をキョロキョロさせるさまが、獲物を狙っているモズの姿と似ているからです。
④http://kaisatsugazo.net/51464385.htmlより引用のJR百舌鳥駅
さあ、大阪で人気のモズはご存知府鳥にも選ばれて、また府のマスコットキャラクター「もずやん」として、また堺市の市鳥としても選ばれています。その堺市にはJR阪和線に百舌鳥駅があり、また南海高野線には百舌鳥八幡駅と中百舌鳥駅、大阪メトロ御堂筋線にはなかもず駅と実に四つの駅名にまで起用されています。百舌鳥夕雲町、中百舌鳥町、百舌鳥梅北町、百舌鳥梅町、百舌鳥本町、百舌鳥陵南町、百舌鳥赤畑町、百舌鳥西之町と八つの町名が存在しています。
⑤https://nazoxnazo.com/sakai_cofun/より引用の百舌鳥・古市古墳群のポスター
堺市の「百舌鳥」、羽曳野市・藤井寺市の「古市」の2つからなる百舌鳥・古市古墳群は、令和元年七月十六日にユネスコ世界遺産委員会で世界遺産に登録されました。この古墳は堺市の「百舌鳥」、羽曳野市・藤井寺市の「古市」の二つからなります。「百舌鳥」のその当時の町名を「百舌鳥耳原」と呼んでいたみたいですが、「古事記」には「毛受」とあり、中世以降は「万代」とも書かれたが、近代になって再び三文字の「百舌鳥」となり、現在に至ります。歴史のあるモズです。