第621回 野鳥が嫌う捕食物
①https://www.bun-ichi.co.jp/tabid/57/pdid/17545-201512/Default.aspxより引用のイラスト
①のイラストはいろんな野鳥たちが、食そうとして、クチバシで食べようとしたところ、非常に何か違和感を感じて、思わず吐き出してしまったっていうのが、イラストにしてあります。このイラストから見て取れるのは、木の実や植物の実や種を吐き出しているように思います。以前に語った中に、ほかの野鳥が嫌うエゴの木の実をヤマガラだけは大好物だとか、キレンジャク、ヒレンジャクたちはやはりネバネバしたみんなが嫌うヤドリギの黄色い実を好んで食べる不思議さです。
②https://kurashi-no.jp/I0012421より引用のカラスウリ
②のカラスウリは「カラス」と名がついているからカラスノエンドウのようにカラスみたいに黒いか、又はカラス御用達の食べ物なのかと思いきや…カラスウリは「烏瓜」と漢字表記し、有名なのは朱色の果実と、夜間だけ開く花で知られ、地下には塊根を有します。カマキリの頭部に似た特異な形状をした黒褐色の種子があり、この果肉は人の舌には舐めると一瞬甘みを感じるものの非常に苦く、当然のことながら不人気です。苦みがあり食用に向かないことから「枯らす瓜」です。
③http://photozou.jp/photo/show/222082/161607388より引用の渋柿の木
中学時代に通学途中には必ずその当時の畑のそばには柿の木やザクロなんかの木が植えられていて、学校帰りで皆と帰るすがら、お腹がちょい空いたとき、柿の実を失敬して食べるのですが、よく柿の木になっている柿の実を見ないと、私はほとんど渋柿に当たっていました。その食感は口に噛んだ瞬間、歯から渋が染み通り渋いどころの騒ぎじゃないのです。学校の先生は渋柿の木と甘い柿の木の実は必ず野鳥が啄むあとがあると教えてくれました。野鳥も見向きしないのです。
④https://woriver.com/10716/より引用のおたまじゃくし
何十年も前に新聞報道で、石川県内でオタマジャクシが空から降ってくる現象がありました。竜巻が発生するような気象状態にもないため原因が分かってないのです。体長約2〜3㌢のオタマジャクシが数十から百匹落ちてくる現象があったという内容の記事でした。その原因はアオサギが大量にオタマジャクシを捕食して、大空高く舞い上がり、その時になんらかの理由で吐き出されたと考え、それほどオタマジャクシは不味いのかと論議されました。真相は藪の中ならぬ胃の中です。
⑤(https://matome.naver.jp/m/odai/2146527512413139701より引用のてんとう虫
⑤の写真のてんとう虫をご存知でない方はいらっしゃらないと思います。「てんとう虫のサンバ」で、色んな結婚式の定番曲となっています。それほど皆さんに強力な印象を与えているてんとう虫。益虫としても有名です。和名の由来は枝などの先端に立って行き場がなくなると上に飛び立つ習性で「お天道様に飛んで行った」から天道虫。身体から発する黄色い液体には異臭とまずさを警告します。このため鳥などはてんとう虫をあまり捕食しません。綺麗な色には毒があります。