第1326回 甘いもの好きの野鳥
①https://www.pinterest.jp/pin/746964288171887717/より引用の甘いもの好きの鳥のイラスト
世の中には、甘いものが好きで、チョコレートやキャンディばかりを食べ過ぎたり、夜にジュースを飲み過ぎて、虫歯がいっぱいある子供や、大人でも和菓子のお饅頭が好きで、糖尿病にまでなっておられる方も少なくはないですが、まさかそんなに甘いものばかりを主食としている方は存在しないと思います。しかし、野鳥の世界となると、甘いものを主食とする野鳥は存在します。その代表的な例として挙げられるのは、皆さんもご存知のように、北米大陸に生息のハチドリがいます。
②https://nekonome4.hatenadiary.org/entry/20100719/p1より引用の甘いもの好きなサトウチョウ(体長10〜15㌢)
ハチドリという名前は総称で、日本には生息しませんが、一番有名なハチドリはわずか体長約6㌢弱、重さ約2gのマメハチドリがそうです。花弁の近くで、スズメガのようにホバリングして、長いストローのような舌で花の蜜を主食としています。また②の写真の野鳥は、マレーシアやインドネシアなどに多く生息するサトウチョウです。漢字表記は勿論「砂糖鳥」で、名前の通りに甘いものが好きで、花蜜や花、果実、種子などを食べます。これら二例は日本には生息してはいません。
③https://blog.goo.ne.jp/chatarou60/e/be3e348e3cdd5aee3176f03c650a7135より引用の果実を主食とするアオバト(体長約33㌢)
日本に六種類の総称が『ハト』という野鳥は六種類います。その中で埼玉県の県鳥や越谷市の市鳥のシラコバトは有名ですが、一部地域ということを除くと、全国的に有名なのは、ドバトにキジバト、そして③の写真の別名『ヤマバト』ことアオバトの三種がそうです。この中のアオバトはハトの特性の地上採食ではなく、樹上採食の果実食が主なハトです。写真では柿を食べていますが、それ故に塩分不足やミネラル不足に陥り、夏になると磯辺に集団移動して、海水を飲みに行きます。
④https://natureland-nose.com/bird/news_bird/3085/より引用のミカンを食べる甘いもの好きなメジロ(体長約12㌢)
これから紹介します④の写真は比較的に身近なメジロは体長約12㌢の小さな野鳥です。アオバトと違って果実を主食とはしていません。虫も木の実も食べる植物性の強い雑食性です。偏食の野鳥ではありませんが、無類の甘いもの好きなところが人間にもいるところが似ています。花の蜜を大変好み、花期に合わせて行動し、春には好物の花の蜜を求めて南から北へと移動するものもいるほどです。特に早春はツバキや梅の花に群がります。花の蜜を好むことから「はなすい」のあだ名も。
⑤https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/kotori-33/entry-11731990145.htmlより大食いの甘党ヒヨドリ(体長約28㌢)
身体の小さな甘いもの好きな人間のようなメジロに対して、⑤の写真のヒヨドリは身体の大きなやんちゃ坊主のガキ大将の子供みたいに、甘いもの好きだけど身体の大きさに合わせて、大食いです。メジロもヒヨドリも日本やその周辺の野鳥です。ご存知のようにヒヨドリは大きな鳴き声で「ヒーヨ、ヒーヨ」と自分の名前をアピールし、その甘いものにメジロがいれば、蹴散らし一人占め。しかし二種が違うのは、お腹が空いている時メジロはレモンは拒み、ヒヨドリは食べる食欲。