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第2244回 猛禽類の三種

①https://bogi88.blog.fc2.com/blog-entry-888.htmlより引用の左がノスリ(体長約52〜57㌢)と右のトビ(体長約59〜69㌢)

   前回の「異端児ミサゴ」では、ミサゴの漢字表記は「鶚」「雎鳩」「鵃」「魚鷹」と四つも持っていますのに、このノスリには「鵟」のひとつだけが漢字表記でしかありませんし、また『狂った鳥』と表記されています。ノスリの名前の由来は樹上からの狩りの際に、野を擦るように地表すれすれをほふく飛行することが知られています。しかし、なぜ『狂った鳥』なのかは何処を調べて見ましても表れません。また①のタイトル写真でもありますように、カラスのような雑食で、猛禽類らしくないとされますトビと比較されています。

②https://www.birdfan.net/2019/06/28/71776/より引用の飛遊するトビ

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   なぜだけ、トビと比較されるのかは、②の写真のトビは身体付きから致しましても、猛禽類のタカの仲間では大きな方で、鷹狩りに起用できると思っても、獲物を狩ることが出来きません。大きな身体の割にはカラスのように屍肉食なので、狩をすることは出来ないからです。良く何処にでも見られる、河川敷での人が食べるお弁当のおかずをトビがさらい、そのトビのさらった食べ物を今度はカラスが集団で、知恵を使い、トビより奪い取る風景は何処にでも見られます。一対一なら何とかなっても、カラスの連係プレーにはお手上げのトビは、鋭い鉤状のクチバシ、鉤爪があります。

③https://www.birdfan.net/2019/12/27/75951/より引用のずんぐりした身体のノスリ

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   ノスリは③の写真のように、ほかのタカの仲間、それが例え狩が出来ないトビといえども、容姿はタカらしいのです。しかし、ノスリも鷹狩りには似合わず、また写真のようにずんぐりした容姿が同じく鷹狩りには役に立たないものとして、比べられるのだと思います。またトビノスリを比べたとしても、トビは身体が大きいくせに狩はせすず、屍肉を食べるだけで、またカラスに追いやられることはしばしばで、それに対して、トビより身体の小さなノスリは、小さな哺乳類ながら狩をすることがありますし、対比されるにしろ、トビより評価は高い筈が『糞鳶』とあだ名されます。

④https://digibirds.hatenablog.com/entry/20110208/1297091161より引用のチュウヒ(体長約48〜58㌢) 

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   それなのに、ノスリはずんぐりとした体つきと、冴えない体色から受ける印象は、精彩に欠けています。 そのためか、ノスリのことを方言で糞鳶(くそとび)や馬糞鷹(まぐそだか)などとされています。この呼び方は地方に行くほど多いです。トビは「鳶がくるりと輪を描いた」と歌われ『トンビ』と親しまれるのとは大きな違いです。本来ならノスリが比べられるべきタカの仲間は、④の写真のチュウヒです。何故ならチュウヒの別名に「沢鵟」と言う漢字表記があります。「沢にいる鵟」です。それに加え容姿や身体の大きさも似通り、違いはノスリよりチュウヒの顔が黒っぽいのと、尾羽がノスリが長くて、脚も長いだけです。

⑤https://digibirds.hatenablog.com/entry/20110208/1297091161より引用のノスリの飛翔

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   それなのに、ノスリはずんぐりとした体つきと、冴えない体色から受ける印象は、精彩に欠けています。 そのためか、ノスリのことを方言で糞鳶(くそとび)や馬糞鷹(まぐそだか)などとされています。この呼び方は地方に行くほど多いです。トビは「鳶がくるりと輪を描いた」と歌われ『トンビ』と親しまれるのとは大きな違いです。本来ならノスリが比べられるべきタカの仲間は、④の写真のチュウヒです。何故ならチュウヒの別名に「沢鵟」と言う漢字表記があります。「沢にいる鵟」です。それに加え容姿や身体の大きさも似通り、違いはノスリよりチュウヒの顔が黒っぽいのと、尾羽がノスリが長くて、脚も長いだけです。




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