第653回鳥の雑学(身体編)
①https://store.shopping.yahoo.co.jp/zakkakirara/290000236.htmlより引用のフクロウの置物
②https://blogs.yahoo.co.jp/m_march_2006/30033493.htmlより引用の立っているカイツブリ
よく周りの人から「鳥でも尾っぽ(尾羽)のないのがいるよネ」と尋ねられますので「そんな鳥はいてない」と答えると「カイツブリなんか尾っぽがない」と②のカイツブリが立っている写真を見せられます。見えにくいだけで本当はあります。また長い尾羽で有名なのがサンコウチョウです。オスだけが、何と身体の全長が約45㌢なのに対して、その胴体の長さの三倍もの尾羽を持っています。その時期が来るとメスと同じ体長(約17㌢)になります。渡りの時期に自ら尾羽を落とします。
③http://blog.livedoor.jp/tosakatsuo/archives/50301630.htmlより引用の片足立ちのアオサギ
飼鳥も野鳥も鳥はしばしば片足で立っていること があります。地面にいる鳥はもちろんのこと、木の枝で休んでいる鳥もよく片足立ちになります。その時は、片方の足はお腹の羽毛の中に入れていることが多いので、片足立ちは体温が足から逃げるのを少なくするような保温の役目があると思われます。鳥は、リラックス状態である時に、片足を上げた状態になることがあります。天敵がいない時に、鳥は常に木の枝に止まり、片足で立っている方が体が休まるように進化したのです。
④https://waoblog.exblog.jp/tags/セイタカシギ/より引用のセイタカシギの採餌
④の写真は膝関節に見えているのが人で言うところの足首の関節になるのです。セイタカシギが田んぼで、採餌をしている様子です。人間でいう膝の部分が逆方向に折れ曲がっており、逆関節かと思われる状態です。これは鳥類と名がつくものの、鳥の足の関節は、人間の膝とは逆に曲がっているように見えますが、実は踵の部分です。膝の関節の部分は人間と同じ方向に曲がりますが、羽毛に覆われていてよく見えないだけです。膝関節に見えるのが人で言う足首の関節になるのです。
⑤https://style.nikkei.com/article/DGXMZO77382040S4A920C1000000/より引用の飛翔中のトビ
渡り鳥が迷わず飛べる理由は、渡鳥が迷わずに繁殖地や越冬地へ移動できる秘密は、生まれつき持っている体内時計にあります。昼は太陽の位置、夜は星座の位置から現在の位置と向かう方角が分かるといいます。また毎年同じ地点に渡鳥たちは、すぐれた地図情報を持っているらしいです。たとえば、ツバメは南の国から生まれ故郷の日本に帰る時、必ず生まれた場所に戻ります。鳥たちは、このほかにも風向きや地磁気も利用しているらしいです。やはり鳥は凄いです。
⑥https://goods.skiyaki.tokyo/designs/14521より引用の高圧電線に止まるヒヨドリ
簡単な事かもしれませんが、なぜ鳥たちは電柱の電線に止まっても感電しないのでしょうか。鳥は電線にとまっても、感電することはありません。道路で見かける電線は銅の導体の周りを絶縁物で被覆していますので感電しないと思いがちですが、実は電線が裸線でも鳥は感電しません。電気の流れは電圧の高い所から低い所に電気が流れることで感電します。鳥が両脚で電線に止まった場合、両脚間の距離が短いために電線の電気抵抗が小さくて、両脚間の電位差が小さいからです。