見出し画像

第1739回 皇居の野鳥 ⑴

※https://www.kikuyou.or.jp/higashigyoen/jp.htmlより引用の皇居東御苑

   皇居東御苑は、皇居造営の一環として、昭和35年1月29日の閣議決定に基づき、皇居東地区の旧江戸城本丸、二の丸及び三の丸の一部を皇居附属庭園として整備することとなり、昭和36年に着工し、昭和43年9月に完成したもので、面積約21万㎡の庭園です。昭和43年10月1日から宮中行事に支障のない限り一般に公開されているという事です。昭和天皇の頃より野鳥に対する取り組みに多大な尽力をされ、第一皇女である黒田清子さんも山階鳥類研究所客員研究員もいらっしゃいます。

   ①周年いる皇居以外でも身近な野鳥

⑴https://www.env.go.jp/garden/kokyogaien/5_album/2/f01/post_13.htmlよりキジバト(体長約33㌢)

画像1

   キジバトは皇居にまで進出しました。東御苑では、樹林内の林床や砂利上で採餌をしている姿が観察できます。ガサゴソという音を立てながら林床で落葉をひっくり返して餌を探しています。木の枝で作った粗雑な巣を作り、繁殖しています。

⑵https://www.env.go.jp/garden/kokyogaien/5_album/2/f01/f11.htmlより引用のヒヨドリ(体長約28㌢)

画像2

   東御苑内全域にいます。東御苑では繁殖しており、夏には羽毛が生え揃っていない幼鳥を連れた家族群が観察できます、ツバキやサザンカ等で吸蜜し、花粉で頭やクチバシを黄色くした姿が観察できます。皇居でも「ヒーヨ、ヒーヨ」と主張。

⑶https://www.kunaicho.go.jp/event/yacho/mukudori.htmlより引用のムクドリ(体長約24㌢)

画像5

   場所は二の丸雑木林、野草の島、本丸芝生など
東御苑では、建物の隙間や樹洞の中で繁殖しています。本丸の芝生で採餌をする姿がよく観察できます。春から夏にかけて多くの幼鳥が群れを作り本丸の芝生等で大群を観察することがあります。

⑷https://www.env.go.jp/garden/kokyogaien/5_album/2/f01/post_25.htmlより引用のハクセキレイ(体長約21㌢)

画像4

   本丸の芝生、二の丸池周辺、白鳥濠周辺、各濠の水際で見られます。東御苑では周辺のビル街等で繁殖し、本丸の芝生や歩道、濠の水際などの開けた場所でよく見ることができます。トンボや小型の飛翔昆虫を採餌する行動が観察できます。

⑸https://www.env.go.jp/garden/kokyogaien/news/2015/06/post_61.htmlより引用のシジュウカラ(体長約14㌢)

画像5

   二の丸雑木林、新雑木林、野草の島、富士見多聞、桜の島などで樹洞で繁殖し、春から夏にかけて、黄色みがかった幼鳥を連れた家族群が観察できます。早春から夏にかけ、木の上で良く通る声のさえずりが聞かれます。金木犀で吸蜜したり、流れで水浴びする姿が見られることもあります。

⑹https://acafe.msc.sony.jp/photo/detail/item/000020438157wU?ltyp=04より引用のメジロ(体長約12㌢)

画像6

   二の丸雑木林、新雑木林、野草の島、富士見多聞、桜の島などで、東御苑で繁殖し、春から夏にかけて家族群が観察できます。樹上で採餌行動をし、金木犀、今日竹頭、山茶花、椿、ボケなどの花から吸蜜する姿も観察でき、流れでは水浴び。

   ②ちょっとだけ身近な皇居の野鳥

⑺https://www.enjoytokyo.jp/phones/kuchikomi/219427/?__ngt__=TT122cb45d7002ac1e4ae213sNPiRtkLIFA6rWnRbDhL0Mより引用のヤマガラ(体長約14㌢)

画像8

   二の丸雑木林、新雑木林、野草の草、富士見多聞、桜の島など。樹洞で繁殖し、春から夏にかけて、羽色の淡い幼鳥を連れた家族群が観察できます。エゴノキなどの木の実を食べたり、キンモクセイで吸蜜したりする姿も見ることができます。

⑻https://www.env.go.jp/garden/kokyogaien/5_album/2/f01/post_16.htmlより引用のコゲラ(体長約15㌢)

画像9

   二の丸雑木林、新雑木林、野草の島、富士見多聞、桜の島など。コナラなどの樹上での採餌行動が観察でき、朝夕の来苑者が少ない時間帯には、コツコツコツとコゲラが枝を突く音が林内に響くのがよく聞こえます。秋冬季に,樹林内でカラ類とともに混群を形成するのが観察できます。

⑼http://birdpenpen.livedoor.blog/archives/cat_52959.htmlより引用のカワラヒワ(体長約14㌢)

画像10

   場所は東御苑内全域。東御苑周辺で繁殖していると思われ、春から夏にかけて家族群を観察できます。地上で草の実などを食べますが、本丸休憩所裏のヒマワリの種を採餌している姿を見る事ができます。皇居でもシメに次いで怖い顔してます。

⑽http://blog.livedoor.jp/miruf4ej-jobijobi/archives/53009614.htmlより引用のオナガ(体長約36㌢)

画像11

   場所は二の丸池周辺の照葉樹林帯で見られます。
二の丸池周辺の林で観察できますが、警戒心が強いため、鳴声をたよりにすると比較的に見つけやすいです。個体を減らしている種なので、カッコウなどに托卵されることがないので安心します。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?