第1843回 新たな街中進出者
①https://blogtag.ameba.jp/news/天上川より引用の左がイソヒヨドリ(体長約25㌢)と右がハクセキレイ(体長約21㌢)
その時代、時代によるとは思いますが、こんな鳥のは今まで見たことがないという鳥は結構いると思います。古くはハシブトガラスだったり、ヒヨドリだったり、ムクドリだったりします。でも、それは時間日数が経ち過ぎて、もう同化してしまっていますし、また若い世代の人たちには自分たちは生まれた頃から、そんな鳥はいたとなります。今回のビル街にでも現れた海辺からの進出のイソヒヨドリと、川辺など水辺から、街中のコンビニに現れたハクセキレイは新鮮だと思います。
②-1.https://www.birdfan.net/2021/04/09/82015/より引用のビルにたたずむメスのイソヒヨドリ
もう何度か、②-1.のようなイソヒヨドリがビルの手摺りなどに留まっている写真を掲載しました。ハトやカラスなんかは留まらないのかと尋ねられましたら、たまには留まりますが、頻繁には留まらないですとお答え致します。それほど、イソヒヨドリにとっては、ビルやマンションなどの人工物は生活の場になっているからです。実際にこの新参者は私の住むマンションで営巣し、立派にヒナを育てあげ何回か巣立った幼鳥に給餌しているのを見かけました。馴染んでいる様子です。
②-2.http://opipo.blog.fc2.com/blog-entry-139.htmlより引用の左がオス、右がメスのイソヒヨドリの子育て
②-2.の写真は人が与えた人工巣です。難なくこれを使いこなして、ヒナを育てています。イソヒヨドリは今までの日本では磯辺に生息している鳥で、岩場の節足動物であるゴカイなどを捕食していたようです、いや全部のイソヒヨドリが街中に進出するようなことではなく、はっきりした原因はわかっていませんが、今までの生息域では餌不足と感じて、最近では公園に植林され、虫等の餌を確保できますし、イソヒヨドリが好む岩の様な硬さの生活域のマンションなどの建築物も気にいったのではないのと思わざるを得ない状況です。
③-1.https://www.angel-f.com/himawariblog/?p=43744より引用のコンビニ前のハクセキレイ
③-2.https://kichijoji.me/column/nature/nature-birds0520/より引用の歩きながら首をふりふり、止まれば尾羽ぴこぴこさせるハクセキレイ ※ 動画はこちらから→ https://matome.eternalcollegest.com/post-2138659845939181601
次には、イソヒヨドリと同じような理由で街中にも進出してきた、③-1.の写真のハクセキレイです。私が住むマンションの裏には一級河川が流れており、ほんの十何年前には、街中にはこんなハクセキレイはいませんでした。いつのまにか気づけば、③-2.の写真のようにコンビニ前の駐車場あたりを首を前後に振りながら、忙しなく歩いて、また止まったかと思うと長い尾羽をぴこぴこ振り、地面を突く姿がありました。今まで首を振りながらとことこ歩き、地面を突いているのはハトでした。ハトより素早く、なかなか飛びません。
④https://bogi88.blog.fc2.com/blog-entry-3011.htmlより引用の左がイソヒヨドリと右がヒヨドリ(体長約27㌢)
イソヒヨドリの名前の由来には何か納得出来ないことがあります。それはイソヒヨドリのメス(②-1.の写真)が、④のヒヨドリに似ていたからとあります。しかし、圧倒的にイソヒヨドリの姿はオスのあの鮮やかな青色にあると思います。なぜ目立たないように地味な色になっていますメスなのでしょう。もしかしましたら、海辺にいる時は海の色の青に同化するからなのでしょうか。それなら、メスの茶色っぽい色は反対に目立ちます。ヒヨドリの名前の様に鳴き声からと単純にいきません。
⑤https://yacho-joho.com/niteiru-yacho-chigai-miwakekata/hakusekirei-segurosekirei-chigai-miwakekata/より引用の左がハクセキレイと右がセグロセキレイ(体長約21㌢)
イソヒヨドリは昔の例でいいますと、ショウナイスズメを追いやってスズメが進出して来たのとは違い、街中に増えた虫たちを捕食することで、進出して来ました。しかし、このハクセキレイは街中への進出の途中に、川辺のセグロセキレイとぶつかっています。これは河川の綺麗な水流のキセキレイも同じく、ハクセキレイやセグロセキレイとバッティングしてしまう所があります。