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第2233回 なんだこの鳥は ⑵
①-1.https://www.ac-illust.com/main/search_result.php?word=%E3%83%91%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3より引用のパフィンのイラスト
①-2.https://www.hobbysworld.com/item/25014505/?mode=pcより引用の総称のパフィンは左からエトピリカ(体長約39㌢)、ツノメドリ(体長約32㌢)、ニシツノメドリ(体長30㌢)の三種
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/88081791/picture_pc_0c358edab25d91254c219fcafee28dda.jpeg?width=1200)
知っておられる方もいらっしゃるとは思いますが①-1.のイラストの「パフィン」とはカラスやハト、キツツキと同じく総称の呼び方です。大きくてカラフルなクチバシと、ちょっと困ったような顔がユーモラスで可愛い海鳥で、ウミスズメの仲間です。パフィンは鳥ですが、海の中を飛ぶように泳ぐこともできます。ではパフィンはどんな仲間がいるのかと言いますと、①-2.の写真のエトピリカ、ツノメドリ、ニシツノメドリの三種です。三種の中で一番身体の大きなエトピリカの漢字表記は花魁鳥(おいらんどり)で、日本では千島列島に分布致します。アイヌ語で「クチバシ(etu)が美しい(pirka)」という意味をもち、名のとおり橙色の大きなクチバシで、縦に平たく、縦に数本の溝があり、足は橙色で、顔と足以外の全身は黒い羽毛に覆われています。日本では繁殖せず、冬に北日本の海上で少数が観察されるツノメドリの漢字表記は角目鳥です。表現がぴったりの名前の由来です。その仲間のニシツノメドリ(西角目鳥)はヨーロッパ北部、フェロー諸島、アイスランド、および北アメリカ北東部など、北極圏からフランス北部、アメリカのメイン州に至る沿岸部で繁殖します。ツノメドリは太くて縦に平たいクチバシが最大の特徴で、縦に数本の溝があり、根元が黄色で先が赤く、胸から腹は白くて、腹と顔以外の羽毛は黒いのに対して、ニシツノメドリは太くて派手なクチバシが特徴で、縦に平たい数本の溝があり、先から赤、黄、青灰色にいろどられています。胸から腹および下尾筒は白く、腹や顔以外の羽毛は黒くて、尾羽は短いです。ニシツノメドリだけが日本に分布しません。総称であるパフィンをツノメドリとする事があり、ややこしいです。
②-1.https://blog.goo.ne.jp/sugi713/e/0b9f8b6d1840a919a8bfb310d325e368より引用の起きているヨタカ(体長約29㌢)
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/88093316/picture_pc_7eb5a801288da2b4ceaf6f7fbdf0e0e8.jpeg?width=1200)
②-2.https://karapaia.com/archives/52127708.htmlより引用のハイイロタチヨタカ(体長約38㌢)
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/88093044/picture_pc_671308e5178ce5305233683e280fdee2.jpeg)
②-3.https://k-hana-tori.com/topics/2022tawnyfrogmouthより引用のオーストラリアガマグチヨタカ(体長約35〜50㌢)
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/88093143/picture_pc_8cfc15e51b24ea3b9ed37bca7ad155f8.jpeg)
日本で②-1.の写真のヨタカは何か不気味な鳥としか認識されていません。お分かりのように夜行性なので、いつも寝ているような印象です。この写真ではかろうじて起きています。また漢字表記も夜鷹と名付けた人はヨタカのことをよく思っていかなかったのかと思ってしまいます。そんな日本のヨタカの印象を払拭するかのように、②-2.の写真のタチヨタカや②-3.の写真のガマグチヨタカは、写真をご覧になられてお分かりいただけますように昼間でも眼を開けていることが多いです。特にタチヨタカは、写真のハイイロタチヨタカのほか、オナガタチヨタカ、ジャマイカタチヨタカ、オオタチヨタカ、アンデスタチヨタカ、ハジロタチヨタカ、サビイロタチヨタカと、どんなキャラクターより抜きんでていまして、日本のゆるキャラとかがかすんでしまうくらいの、個性豊かな特徴のある風貌をしています。またガマグチヨタカは写真のオーストラリアガマグチヨタカのほか、オオガマグチヨタカ、サラワクガマグチヨタカ、フィリピンガマグチヨタカ、セイロンガマグチヨタカなど13種がいます。このオーストラリアガマグチヨタカはよくフクロウに間違われます。
③-1.Twitterより引用のフィリピンワシ(体長約86〜102㌢)
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/88102820/picture_pc_d89ec1fbb859b94354a53f33e42053cb.jpeg)
③-2.https://www.google.co.jp/amp/s/www.afpbb.com/articles/amp/3256978より引用のフィリピンワシの顔のアップ
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/88102890/picture_pc_3b70f81ce8e1141eecbb156896b27b0c.jpeg?width=1200)
③-1.の写真はその名前の通りに、フィリピンに生息していますフィリピンワシです。現在生存しているワシの中で最大で、しかし、体重ではオオワシやオウギワシの方が重いです。頭頂の羽毛が伸長する冠羽を持っています。ミンダナオ島では、主にフィリピンヒヨケザルを食べたり、コウモリ類、サル類、鳥類、オオトカゲ類やヘビ類といった爬虫類なども食べます。またこの鳥は開帳翼の長さが2㍍に達し、世界屈指の大きさと力の強さを誇る鳥ですが、熱帯雨林の破壊や狩猟によって生息数が激減。保全専門家によれば、野生の生息数は800羽前後と考えられています。しかし、そんな強い猛禽類も、③-2.の写真の冠毛を逆立てた姿をみましたら、上と下から突かれ中堅幹部職の髪のセットが乱れたおっさん写真に見えます。
④-1.https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10196581495より引用のオウギワシ(体長約100㌢)
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/88103336/picture_pc_e3b7c592e5c9c2669aeb35a2122c070a.jpeg)
④-2.https://nazology.net/archives/45941より引用の冠毛を立てたオウギワシ
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/88103493/picture_pc_8d27136a1942479408142864af8e534a.jpeg)
③の項でフィリピンワシより体重が重いと、まるで猛禽類の中では最強だと言わんばかりで、中央アメリカから南アメリカにかけた新熱帯区に分布致します④-1.の写真のオウギワシは、平均的なメスは体長約100㌢、翼開長200㌢で、やはり最強の猛禽類です。写真では獲物のナマケモノを運んでいます。熱帯雨林に生息し、食性は動物食で、哺乳類のサルやナマケモノ、鳥類のコンゴウインコなど、爬虫類のイグアナ、ボアといったヘビなどや両生類などを捕食します。樹間をすり抜けるように飛行し、獲物を捕らえます。時速65〜80㌖で飛来する鉤爪の衝撃力は1800ジュールに達し、その破壊力は一般的なライフルから放たれる弾丸に匹敵します。しかし、怖いはずのこのワシの普段の姿は④-2.の写真のように、冠毛を立てているのがなぜか可愛く見え、またマフラーのような黒帯斑が、街中に祀られていますお地蔵さんの様です。
⑤-1.https://ebird.org/species/dalpel1?siteLanguage=jaより引用のペリカンの最大種ハイイロペリカン(体長約140㌢)
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/88122567/picture_pc_dcc16c898fe60913a7bc07f2f0d908e1.jpeg?width=1200)
⑤-2.https://www.photolibrary.jp/img517/92403_4951588.htmlより引用の怖いアオサギ(体長約93㌢)先輩の顔
![画像10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/88122802/picture_pc_bedbf0b92d4abd1e9d4bd85dc47d7426.jpeg?width=1200)
⑤-3.https://www.buzzfeed.com/jp/lyapalater/birds-that-look-fake-but-are-real-1より引用の番長ハイイロペリカンの怖い顔
![画像11](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/88123016/picture_pc_96f0caf81de1902680ccd7066291edc4.jpeg)
最後は青春学園もののドラマに登場致します、弱いものの見方で、よそものが自分の学園に侵入して、荒らされるのを阻止するような正義の味方故に、表情も厳しい面構えです。ペリカンは口の中に餌を蓄えることができます。ペリカンはクチバシの下に袋のような膨らみを持っています。この膨らみは咽喉嚢(いんのうこう)と呼ばれており、捕えた餌を一時的に蓄えておくことができます。このことから、現在のゆうパックのもとはペリカン便といいました。その様子から優しい印象があったのですが、⑤-1.の写真のペリカンの仲間で最大の種でありますハイイロペリカンを見ましたら、ちょっと怖い印象を受けます。ペリカンの近種で、まだペリカンより私たちにとって身近な鳥に⑤-2.の写真の怖い顔をしたアオサギがいます。このアオサギをネットでは、先輩と呼んでいます。アオサギ先輩は学園の後輩たちには頼りになります鳥ですが、対して⑤-3.の写真のハイイロペリカンの顔のアップを見る限りは、学園の番長です。