月曜日の猫
我が家には、月曜日になると、決まって猫が来る。
ただ時間は区区である。当たり前である。猫が我が家に働きに来ている訳ではないので、当然と言えば当然か。
朝だったり、昼だったり。
気がつけば、ゴロニャーゴと鳴いては餌を強請るのである。
懐けば、可愛さがばかりが増々増える。
ある時、朝食用にと焼き魚を焼いて居ると、月曜日の猫が忍び足で来て、一匹まるごと掻っ攫って行った。
その時は、ゴロニャーゴと一言も泣かないで、近づいて来て居るのも知らず、まんまと掻っ攫われてしまった。
まあ、魚の骨や頭ばかりでは、猫も珠には魚の肉も食べたくなるの分からないでは無いが、人間様のおかずが無くなるのでは困る。
誰しも、自分では骨わ喰らい、肉を猫や犬に食わせる者も居ないだろう。
金を持て余している、お大臣様等を抜かしては。
一般庶民には、日々の食べ物にも感謝して「いただきます」の声と共に箸を動かし、主食の米や汁物、副食等を食す。
ゴロニャーゴと鳴かないで、かっさらって行った猫はなんと頭が良いのだろうか。私等足元にも及ばない。
掻っ攫ったまま、まだ、戻って来ない。でも、また、月曜日になると、ゴロニャーゴと泣きながらすり寄って来るのだろう。