「推し変」という罪
3年あまり追いかけているアイドルグループがいる。
つい先日、私はそのグループで「推し変」をした。
きっかけは、元推しのステージ上での態度。
さっきまでこの「態度」について事細かに記していたけど、なんだか元推しのことを非難してるようで、悲しくなってやめた。
だからその詳細については割愛する。
でも、どうしてもその態度を受け入れることが出来なくて、悲しいけどもうあの子を推し続けることは出来ないと思ってしまった。
ならさっさと他界すればよかったのだが、どうしてか私は別のメンバーのことを好きになってしまった。
私は推すともう推ししか見えなくなるタイプなので、元推し以外のことをあまり眼中にいれてなかったのだが、元推しの態度に悲しくなって見ていられなくなった結果、別のメンバーが目に入り、まんまとそのメンバーにハマってしまったのだ。
こういうヲタクのことを「チョロい」って言うのだろう(笑)
その日はもう新しい推しに夢中だった。
同伴したヲタク友達が軽く引くレベルだった。
元推しと撮るつもりで買っていたチェキ券は新しい推しメンにつぎ込んだ。
(ちなみに複数枚買ってるので元推しにも1枚使ったけど、ステージ上の態度を引きずっててやっぱり気持ちは戻らなかった)
でも、私は元推しのことを嫌いになったわけではない。
そもそも私は元推しの1番好きなところは「顔」である。
もう顔が最高に好みのタイプなのだ。
なので、これまでも少々気になる態度を取っていても「顔が好きだから」ですべて許していた。
今回も現場では散々「推し変する!」を連呼しておきながら、家に帰ってしばらくすると「でも顔が好きだから、次見た時態度戻ってたら許しちゃうかも笑」なんてお前は何様なんだよってことを言っていた。
そして今日。またそのアイドルの現場に行った。
私は元推しのメンバーカラーではなく、新しく好きになったメンバーの色のペンライトを持っていった。
実は私には他に推しているバンドグループがあるのだが、そのバンドの推しのメンバーカラーと新しい推しのメンバーカラーが一緒だったため、その色のペンライトを持っていた。
元推しは、自分のメンバーカラーと他のメンバーのカラーのペンライトを同時に振られるのを嫌うと、噂で聞いていた。
なので、元推しの色のペンライトを持たなかった。
私のことなんてどうせあの子は覚えてない。
昔は足げく通ったけど、今は半年に1回くらいしか現場に行かないし。
こないだのチェキ会のときも、私のことを覚えている素振りなんてなかったし。
なーーんて軽く考えていた。
私は「推し変」をとても軽く考えていた。
元推しの態度は、先日ほど酷いものではなかった。
これは自意識過剰なのかもしれない。
でも、あの子は最前列にいた私の顔を一切見なかった。
何度でも言う、自意識過剰かもしれない。
でも、私には、あの子は私が推し変したことに気づいているように思えた。
きっと、気づいて悲しくなったんだと思う。
今日もチェキ券は複数枚買っていた。
1枚は元推しだったあの子に使った。
あの子は、カメラの前では笑ってくれた。
でも、私の顔は全く見なかった。
これまで何度もあの子とチェキを撮ってきた。
どんなときも、撮ったあとは私の顔を見て笑っていた。
それは足げく通っていた頃も、たまにしか現場に行かなくなって、私のことは忘れてしまったのだと思っていたこの頃も変わらなかった。
でもきっと、あの子は私のことを覚えていた
私が、別のメンバーの色のペンライトを振っていることに気づいていた
そして、悲しい気持ちにさせてしまったんだと思う
これは「推し変」を軽く考えていた私の、懺悔文です。
もう私に、あの子とチェキを撮る資格はないと思う
言いたいことは沢山ある。
でも、私が推し変したことであの子を傷つけたことは事実です。
時々、アイドルに「もう推し変するから!」と宣言するヲタクを見かけては
「なんで本人に言うの?黙って推し変すればいいのに」
なんて思っていた。
でも私のやったことも、推し変を宣言するヲタクと変わらないと思う。
A○Bやジャ○ーズみたいに、ファンが沢山いるグループなら、軽い気持ちで推し変したっていいと思う。
でも、まだまだファンとの距離が近いグループでの推し変は、慎重に行わないといけないことだったのだ。
リリースイベントも終盤、私は今日がこのリリイベでは最後の現場だった。
多分、次の現場はまた半年くらい先だと思う。
そのときは、どっちの色を振ろうかまだ迷っているけれど、きっとあの子はもう私のことは見てくれない。
でも、私は今でもあの子のことは好き。
もう私がどんなにあの子に直接「きみが1番可愛いよ」って言っても、もうあの子は私を拒絶すると思う。
ごめんなさい。そして、3年間、ありがとう。
私のことはすぐに忘れて、きみのことだけを応援してくれるきみのファンのこと、どうか大切にしてあげてね。
最後の最後まで、上から目線で嫌なヲタクでごめんなさい。
たいして積みもしないくせにね(笑)
推し始めたら、どんなことがあっても最後まで責任を持って推し通しましょう。
それができないなら、「推し変」という「罪」を背負って、現場に行くしかないと思う。
それでも私は次のリリースイベントも、何食わぬ顔して行くのだろう。
元推しのあの子に悪いと思いながらも、またあの子の立つステージの前に現れてしまうのだ。
だって私は「ヲタク」だから。
(ほんと気持ち悪いですね笑)
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