貴凛庁株式会社三井紀代子
東日本大震災をきっかけに、母親目線で何かできることはないかと始まった「KIBOTCHA(キボッチャ)」。他にも防災・防犯・防衛など災害の際にひとつでも多く命を救うため、今日も三井社長は闘っています。三井社長なら、人だけでなく国も守ってくれることでしょう!https://shacho-chips.com/shacho/k-mii
2011年に発生した東日本大震災では、地震の揺れや津波によって多くの人が犠牲になりました。地元の小学校の中には体育館が遺体安置所になったところもあり、悲しみの場所になっているところも。二度と同じ悲劇を繰り返してはならないと立ち上げられた「KIBOTCHA(キボッチャ)」。このサービスを展開するのが貴凛庁株式会社、代表取締役社長の三井紀代子さんです。
三井紀代子さんの経歴
三井紀代子さんは、1973年1月9日生まれで現在48歳です。父親が自衛官だったこともあり、航空自衛隊で5年間働いていたという三井紀代子さん。1996年に起業したのが今の会社でした。元々携帯電話の販売代理店などを経営し、従業員1000人以上、年商も何百億という数字を残すやり手経営者でした。ところが、2011年、東日本大震災が発生し、甚大な被害を受けます。自衛隊の隊員だったこともあり、経営よりも復興支援に力を入れるようになります。避難所でボランティア活動をする中で、津波の被害に遭った小学校を蘇らせたいと考えた三井紀代子さん。未来の子供たちに防災体験をしてもらいたい、その考えからKIBOTCHAが誕生します。
防災を軸に遊びながら学ぶ
KIBOTCHAのコンセプトとして、防災を軸に遊びながら学ぶことを掲げている三井紀代子さん。防災の大切さを広めようとしてもその場ではわかってもすぐに忘れてしまうのが実情です。そこで三井紀代子さんが楽しみながら防災を学ぶことにより、より防災の事が印象深く残るのではないかと考えます。その舞台に選んだのが、東日本大震災で被災し多くの人々の遺体が安置されていた廃校でした。これを新しく蘇らせ、学校と宿泊施設を融合させたような施設を作り上げます。子どもだけでなく企業で働く人たちにも泊まってもらいたいと三井紀代子さんは語ります。
コロナから脱却できるか
KIBOTCHAの試みは成功、閑散期にあたる時期でも3割程度稼働し、繁忙期の時期はフル稼働状態。地域にも貢献し、復興にもつながるかに見えましたが、2020年からの新型コロナウイルスの影響はあまりにも大きく、現状は苦戦が強いられています。元々大人数が泊まることを想定したことが災いになっているのです。とはいえ、この試みは非常に立派です。防災のためにもここは踏ん張ってほしいと誰もが願うところです。