株式会社こだま児玉康
創業70年のこだまのどら焼きは全て手作業で毎朝3時から職人さんが作っています。宮城でこだまのどら焼きを知らない人はいないのではないでしょうか。想い出販売業として変わらない味を提供しつつ、いろんな媒体とコラボすることで新しい「どら焼き」のカタチを生み出し続けています。https://shacho-chips.com/shacho/y-kodama
地方にはその後当地の銘菓、お菓子があるものです。お土産として持っていって喜ばれるものが多く、旅行の際に必ず買っていき、職場などで配って回るケースもよく見受けられます。仙台で70年の歴史を誇るこだまは、手作りのどら焼きが大人気です。長年どら焼きを作り続ける株式会社こだま、代表取締役社長は児玉康さんです。
児玉康さんの経歴
児玉康さんは1976年7月18日生まれで、現在45歳です。戦後の混乱期に児玉康さんの祖父が和菓子店を開業し、祖父から父へとバトンが渡されていました。京都精華大学を卒業後、3代目として家業を継ぐ前に、社会経験のために社会人に。ところが、数年後に父親が体調を崩したことで株式会社こだまに入ります。お菓子のことが全く分からなかった児玉康さんは貯金を切り崩して製菓専門学校で勉強し、再び会社に戻ると現場での仕事を学びます。経営の事を学ぼうかというタイミングで父親が亡くなり、社長に就任。当初何をしていいかわからなかった中、リーダー塾に入って、何のために家業を継いだのかと指摘を受けて考えを改め、リーダー哲学などを徹底的に学び、会社を立て直すことになりました。
全盛期から売り上げが6分の1に
祖父の代からこだまのどら焼きは宮城の人々に愛され、仙台市民の誰もがその名を知っています。そのため、祖父の代には年商8億円もあったのだとか。ところが、バブル崩壊など様々な商売プランが崩れていったことで、児玉康さんが社長になったころにはその年商は6分の1、1億円台前半まで落ち込んでいました。これをいかに立て直すか、それが児玉康さんの責務だったのです。ここで児玉康さんは大胆な決断をします。それは和菓子メーカーからこだまのどら焼きに絞った専門店への転換です。和菓子メーカーの看板ではなく、どら焼きメーカーとして再起をはかったのです。また賞味期限を延ばす努力などを重ね、売り上げはわずかばかり復活させています。
おいしさの秘訣は人に尽きる
株式会社こだまのどら焼きは、朝3時から職人が手作りで作っていますが、従業員がそれぞれに挨拶をするなど、明るい雰囲気が出来上がっています。これは児玉康さんの考えである「おいしさの秘訣は人に尽きる」を形にしているから。朝礼を行うとみんなでハイタッチを行い、そこには笑顔が。児玉康さんが考える施策が実を結ぶときは必ず訪れるでしょう。