#125 想定よりも明らかに時間がかかる
私は基本的にきっちりと予定を立てるというよりは、大体で予定を立てることが多い。このようにしているのは、私が怠惰であるというほかに妥当な理由が存在する。
ある作業をすることになったとき、段階を踏んで作業を分割する。各作業にかかる時間を予想し、それが全体としてどれくらい時間がかかるのかを算出する。いくら怠惰と言えども、私にだってこのくらいはできる。だが、決して精密さを求めることはない。
例えば、作業全体が1時間半で終わるとして作業に取り掛かる。分割した最初の作業に15分かかると予想したとして、そういうときは大体15分以上かかる。分割した作業が一見シンプルだからすぐに終わるだろうと見積もるも案外時間がとられることが原因である。例えば、模型製作でパーツとパーツを接着させるだけなら時間がかからなそうな気がするが、実際に作業すると、接着剤が出てくるまでの時間や接着剤の量を調節する時間、パーツに丁寧に接着剤をつける時間などが一瞬では終わらず時間がかかる。一瞬で終わるだろうと思っていた作業に少しでも時間がかかるとき、それが繰り返し作業となると予想よりも膨大な時間がかかることは容易に想像できるだろう。
最初の作業で時間が予想の倍以上かかると全体の作業が押してしまう。予想通りいかなくて焦ってもクオリティが下がるから丁寧には行う。丁寧に行っているつもりが気が付いたら手の進みが遅くなりメリハリがなくなる。そうしてもっと時間が押してしまう。結果的に、全体の作業は予想していた期間よりも倍以上かかるなんてこともある。
私が通っていた学部では模型製作が多かったので予定した時間通りに作業が進まないことが度々あった。入学早々でも小さめの模型製作があった。基本的に授業時間内に作業を終わらせるように言われていた。先生にとっては比較的余裕を持っていたようだったが、ほとんどの生徒が授業内で作業が終わらなかったので休日などを利用して作業を進めた。私の場合なんかは授業で作業した時間よりも授業外の時間で作業していたことの方が多かった。
思っているよりも時間がかかることを学んでからは、計画を上手く立てるのが億劫になってきたから、模型製作の時期はとりあえずアルバイト時間を削って時間を最大限に作るようにした。様々なことを組み込むという高尚なレベルまでは到底及ばなかった。
倍の時間がかかる対策としては、計画をより細かく立てることしかないと思うが、中々自明と思っている部分を具体的に計画しようとすることができない。だったら、自分の予想時間を数倍して余裕度的な考え方を取り入れた方が良いのだろうか。
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