#174 遠距離通学者の気持ち

私は遠距離通学者で、片道2時間かかる。といっても、電車で移動する時間は1時間20分ほどで、残り40分は電車を待つ時間や徒歩移動の時間で占められている。特に、弊学の最寄駅から校舎まで徒歩で20分ほどである。校門までは徒歩10分で校門から教室までは大体10分程度となっている。だから、授業開始20分前に最寄り駅に到着しても授業にギリギリ遅刻する可能性があるということである。遠距離通学者にとっては、この徒歩が非常に余計である。大学の中に駅があればどれほど素晴らしいだろうかと何度も考えたものだ。

とはいえ、どちらにしろ最低1時間半はかかり、これでも遠距離通学者の範疇だろう。就活関係で会社の寮についての説明を聞く機会が最近多いが、寮に住むことができる条件として、実家と会社間での移動時間の下限として1時間半という境界が設定されていることからもわかるように、それなりの時間だ。

遠距離通学というのは、一般的にマイナスな印象が強いと思われる。シンプルに時間がかかるから、自宅を早く出なければならない。特に1限の授業があれば、6時前後に起きなければならない。1時間以内の通学時間であれば、7時半前後に起床すれば十分であり、その分睡眠時間が確保できる。とはいえ、現在の私の生活からして、7時半起きでもそれなりにきつい。でも、6時と7時では目覚め具合に雲泥の差が生じるというのも事実である。

また、私の場合は、専攻の関係により、模型を学校に持っていくことが何度かあった。通学距離が長い分、模型運びに神経をすり減らすことも容易に想像できると思う。

さらにいうと、通学中に休講の連絡が入ることがあるというのも地味に難点である。朝早く起きてせっかく学校に向かっているのにも関わらずそういった知らせが入ると、もっと寝たかったという気持ちになる。

こういった欠点を克服するには、学校の近くに住めばよいという簡単な結論が出されると思うし、実際に便利だろう。ただ一方で、学校に近いなりに不便なことや嫌なことも有ると思う。それは、裏返せば、遠距離通学者のメリットにもなるのだろう。

まず、学校と自宅が近いと、休日でも学校の存在が離れないということが挙げられる。学校ならまだよいが、職場と自宅間の場合であれば想像しやすいと思う。せっかくの休日で学校や仕事がないのに、外に出れば学校や職場の人に合わないか気にしなければならないのが、私的には気になるところである。実際に、私は地元でアルバイトをしていた経験があるが、その勤務先には、自宅からすぐ近くではなく、自転車で10分程度の、少し離れたところを選択していた。10分というのが肝心で、それより長いと習慣的に通うのがきついし、それより短いと自宅から切り離しづらくなる。

要は、通学時間が30-1時間程度がちょうど良いということである。

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