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画家・松井守男さんの訃報

【東愛知新聞の6月2日付の配信記事】
http://www.higashiaichi.co.jp/news/detail/9780


地元だけではなく、東京や名古屋からも心配の声をもらったので、明日じっくり書かせてもらおうと思っていたけど、第一報的にシェアします。

守男さんも信頼していた東愛知新聞の田中記者の記事です。

こうして書きながら、まさか守男さんの訃報に触れる時が来るなんて、という思いです。

一昨日、友達二人と浜名湖に出かけて、戻ってきて我が家でお茶している時に、守男さんの日本担当社長の郷保(さとほ)さんから電話が入っていました。

*今回複数の方から聞かれたので先に書くと、守男さんは、昨年末にフランス・コルシカ島に戻っていたけど、3月末から日本に滞在中で、4月に2回お会いし、もうすぐフランスに帰国する前に、来週豊橋に滞在する予定があり、7にも8にもお会いする約束が入っていました。

最初の電話には気づかなかったけど、来週の話だと思いました。

再度かかってきた時にのん気に出たところ、思いがけず、松井守男さんが亡くなったことを知らされました。

すっごくびっくりしました。

なぜなら、守男さんは病気もなく、7月末で80歳だけど、同じ年代では見たことないくらいに元気で、頭も明晰だったからです。

郷保さんのお話では、苦しまずに逝かれたとのことでした。詳細はお聞きしてるけど、間違ったことを書いてはいけないので・・・

とにかく、お見事とも言えるような亡くなり方で、悲しいより驚きが勝っていました。

その後は、私を通して守男さんと会った友達への連絡を頼まれたので、一昨日、昨日、今日と段階的に連絡したり、新聞社とのやり取りにも関わったり、質問にこたえたり、デリケートなお話を慎重に書いたりして、昨日は仕事もあったので忙しく、泣く間もなくて、昨日の夕方初めて、車の中で、うわっと泣きました。

あんなににぎやかで楽しい人にもう会えないなんて!!

具体的に来週の約束があった方が亡くなってしまうのは初めての経験かもしれないです。

先週27日に楽しくやり取りしたメールが、結果的に最後になってしまいました。

思い出はいっぱいです。

単にかわいがってもらっていたのではなくて、実は私自身も精一杯守男さんを守り、豊橋で守男さんが過ごしやすいように尽力していました。

無邪気で天真爛漫で正義感が強くて・・・キャイキャイ過ごしていました。

守男さんの『豊川海軍工廠』の三部作(三つめは未完)の中に『昇天』というタイトルの大作があり、それは魂が天に昇る時を描いた美しい色彩の作品です。

そんなふうに、悲しいできごとを、悲しいと思いたくない、昇華させたいという思いや愛が強い方でした。

だから、私も悲しいけれど、光の画家と称される守男さんを、できるだけ明るく送りたいと思っています。

いろいろな意味で見守ってくださっていたみなさま、ありがとうございました。

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