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このマークの意味知っていますか?トイレットペーパーに関する社会課題

身近な日用品描かれたあるマーク

トイレットペーパーやティッシュなどの紙類は身近にある日用品の中でも特に欠かせないものである。そして一部製品にはFSCというマークが書かれているのがご存知だろうか?実は、これが書いてあるのと書かれていないのでは大きな違いがあるのです。

 

 FSC認証とは

FSC認証とは国際機関FSC(Forest Stewardship Council(R) 森林管理協議会)が発行する認証です。これは特定のトイレットペーパーやティッシュ、コピー用紙など紙類に与えられており、これがあると「森林保全に協力している製品である」ことを表します。
しかし、紙類である以上、原料を確保のために森林を伐採してしています。では、なぜFSC認証が「森林保全に協力している製品である」と言えるのでしょうか?

 

異なる二つの伐採方法

 FSC認証の認定方法には伐採の方法が大きく関係しております。そこでまず、二つの伐採方法を紹介したいと思います。

1つ目は、集中的に伐採する方法です。この写真のように一部分から広がるように伐採しており、森林に大きな穴が空いているのがわかります。

2つ目は、分散的に伐採する方法です。まるで葉の模様のように森が切り開かれており、伐採部分と木が交互になるようになっているのがわかります。ちなみにFSC認証を得た製品はこのよう手法で得た木材を原料としています。

伐採方法による効果とは

この二つの伐採方法は、森が再生するか否かに大きく影響しています。

1つ目の方法では集中的に伐採されているため、伐採部分の土壌がとても悪い状態になっています。仮に木を植えたとしても、土壌が悪く、雨季になれば流されてしまいます。これでは木が育つことはほぼないと言えます。この手法は自然破壊につながるので多くの国で違法伐採とされています。

2つ目の方法では分散的に伐採されているため土壌が良い状態で保たれます。大雨が降っても近くに木があるので土壌が流れにくく、植物のタネや栄養の元となる葉が伐採部分に落ちやすくなります。こうすることで、木が育ちやすい環境になります。この手法は伐採しながらも森林保全を可能にします。

FSC認証を得た製品は後者のように、森林を保全するための取り組みにより製造されているのです。

 森林保全のためにできること

これまでに紹介した通り、森林保全に対して協力的な製品と、非協力的な製品があります。我々が、森林保全のためにできることはFSC認証を得た商品を買うことなのだと思います。

 

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