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実家のブドウ

毎年 父が丹精込めて育てていた実家のブドウ🍇
下記は父が手入れしていた頃の記事です。


しかし、一昨年の暮れに父が亡くなり、去年は 1つ 1つに袋を被せる暇もなく、全部ハクビシンに食べられてしまいました。

母は昨年の暮れ、シートベルトをしようと右腕を伸ばしたら、ブチッという大きい音と共に腱が切れてしまい「肩より上に腕が上がらない💧」と言うので、今年は私が 1つ 1つのブドウに袋を被せました。

これが… 思っていたより重労働で、ずっと上を向いているので首が痛くなってしまうのです💦

ところが、せっかく袋を被せたというのに
「ハクビシンが被せた袋ごと下に落として食べてしまう!」と母が電話で報告してきました。

なので『ハクビシンなぜ逃げる』という撃退グッズを買って、下げてみました。

Amazonで 10枚入りで 3千円。
ハクビシンが嫌がる狼の糞の臭いとか、酢の匂いとか、とにかく強烈な臭いがするので、開封する時はマスクを着用して下さい、とネットの説明にあったのですが、袋を開けてもさほど匂いません。

「?」と思いながらも説明書通りに 1mおきにぶらさげてみました。

翌日、母から「お陰様でハクビシンが来なくなったよ!」という喜びの電話がかかってくると思いきや

「全く効がねー🗯️」とのこと。

私もガッカリです😓

…というわけで、今年のブドウは下の写真の通り、全滅してしまいました。ハクビシンめ〜!

効果は約1年間続くという『ハクビシンなぜ逃げる』が七夕の赤い短冊のごと、虚しく風にそよそよと揺れています。

父はどうやってハクビシンからブドウを守っていたのかな…?

ちなみにヘッダー画像のブドウは庭にある黄緑色のブドウです。
このブドウの木は私が子供の頃からあり、学校から帰ってくるとおやつによく獲って食べていました。

父が育てていたブドウは畑にあるので、ハクビシンにやられてしまったのかな?と思いきや…

母が「畑の紫色のブドウを食べ終えたハクビシンたちは、庭の黄緑色のブドウまで食べ始めた!」と電話してきたのです。

母はハクビシンに食べられる前に全部、庭の黄緑色のブドウをもいでしまいました。それがヘッダー画像の写真というわけです。


ハクビシンはうちだけでなく、近所の畑も荒らしています。

父がまだ元気だった頃、ある家で毒をもったみたいで、ヨロヨロになったハクビシンがうちの畑に息も絶え絶えで倒れていたそうです。

動物好きで普段から犬や猫を可愛がっている父は、そのハクビシンをしとめることができず、ダンボール箱に入れて、遠くにあるうちの田んぼの畦道に置いて来たそうです。

しばらくして父がその田んぼまで「ハクビシンの様子を見に行ってくる」と言って車で出かけようとしているので、母は「死んでいたら埋めてあげようとしているんだろう」と思っていたら…

父は「かわいそうだ。せめて水だけでもあげてくる」と言って、お椀に入れた水を車に積んで行ったとのこと。

帰って来た父は
「ダンボール箱の中にはもういなかった。たぶん川の水でも飲んで、息吹き返しただべ!」とニコニコしていたそう。

母はあきれていましたが、こんな優しい父だったから、ハクビシンもうちの畑には遠慮して寄ってこなかったのかな?なんて思う私です。



「せっかく この世に生まれてきたのだから、1冊でもいいから自分の本を残したい」子供の頃から本好きだった自分の夢をかなえるべく、エッセイ漫画を描いています。よろしくお願い致します。