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和倉温泉花ごよみの巨大アワビに悶える夜

さて、湯川温泉龍王閣のやさしいおばちゃん温泉(別投稿参照)を出発した我ら素人温泉探泉隊シニア部代表は、本日の宿泊地であるところの和倉温泉花ごよみを目指す。

和倉温泉は、能登半島の真ん中、石川県七尾市の七尾湾に面する温泉街だ。
日本を代表する温泉旅館加賀屋が有名だが、そのほかにも30軒くらいの宿が軒を連ねる。
海の温泉と言われるほど、その泉質は塩分が濃く非常に温まる。
しかし、こういう温泉街の宿命か、循環型の温泉が多く、私たち探泉隊が目指す、あくまで「源泉掛け流ししか入らんもんねウチら」というストロングスタイルには向いていない地域なのだ。
その中で唯一、自家源泉を持ち掛け流しで勝負している花ごよみこそ我らが目指す栄光の宿なのである。

龍王閣を慌ただしく退散したせいで、予定より随分早く到着する。チェックインまで時間潰してくださいという要請に従って街ブラ。あちこちの温泉街がゴーストタウンと化している現状の中で、ここはなかなか頑張っている。
街の中心に、総湯と命名された460円で入浴できる共同浴場がある。いや、それは、共同浴場と呼ぶにはあまりに立派な施設である。前庭には飲湯できる場所があったり、お土産販売ブースがあったり、十分な観光資源である。

総湯 新しく綺麗
飲湯ができる


さらにその近くには、湯元の広場があり熱湯源泉が湧き出ており、温泉たまごなどを作って楽しめるスペースがある。たまごは、近くの土産物店で販売されておったぞ。
もちろん、我々隊員はそんなことをして遊んでいる暇はないのだ。そうなのだ。

元湯広場
一番の観光スポット笑笑


いよいよ時間になってチェックイン。3階建のこじんまりとしたホテル。1階に目的の浴場がある。宿泊客も多かったのだが、この時間は完全に独泉。弱アルカリのナトリウム・カルシウムー塩化物泉を楽しんだ。じゃばじゃば掛け流しではなかったが、静かに滲み出る海のお湯って感じであった。
内湯のみ露天はなし。ぜんぜんかまわない。
あとでスタッフに聞いたら、地元の人も、ここのお湯が濃くて温度が高くいいって皆入りに来られるよと言うことだった。

宿泊は元湯を選べば外れ少ない。
ちょろちょろ掛け流し

さて、探泉隊シニア部は、湯上りの夕食も楽しみだ。ここは2食付きで16000円程度だったので、たいして期待してなかったが、これがまんまと裏切られた。
越前がに1杯も豪華だったが、なんとなんと分厚い巨大なアワビ様の登場だ。これを目の前のコンロで焼きバターでいただくのだ。
巨大なアワビが焼かれて身悶えしている状態は、これぞ魚貝王国能登のイメージ通り。
周りでは、もうちょっと焼きたいから火種ちょうだいの声が聞こえ始め、あらあら、そんなに焼いたらせっかくのアワビ様が固くなっちゃうよ、などと要らぬ心配までする能登の七尾のシアワセな夜であった。和倉で泊まるならここ一択だな。

はい、カニさん来ました。


まだまだここにやってきます。
のどぐろの塩焼きは激ウマ
問題の巨大肉厚あわび様

ちなみに、翌朝の七尾湾の朝焼けの美しさも特筆すべきで、堤防にはタコをルアーで釣ってるカップルがいたり、スーツ姿でこれからの会議に臨むビジネスマンがいたり、我々のように、ただぼーっと散歩してる輩がいたりして、なんだか寂しくない活気のある北陸の朝を楽しんだのであったのだ。

和倉いいとこ一度はおいで。

すがすがしい夜明け
温泉分析表

この情報は、2022.10.22現在の情報です。

花ごよみ
石川県七尾市和倉町カ部13番地
0767-62-4238




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