アメリカdeバスケ11~高校バスケ⑦ポストシーズン~
練習生として参加して1ヶ月もしないうちにplayoff準決勝で敗退しシーズンが終了した。2月末のことだ。
これでシニア(高3)は引退。残った下級生はポストシーズンに入る。
ここで少し、アメリカ高校のスポーツプログラムについて説明を。
チームは3つのカテゴリーに分かれる。
・バーシティチーム(varsity team:略してvarsity)
・ジュニアバーシティチーム(Jr. varsity team:略してJV)
・フレッシュマンチーム(freshman team:略してfreshman)
varsityがいわゆる日本でいうAチーム、JVがBチーム、freshmanは新一年生(アメリカでは9年生。日本でいう中3年生にあたる)のチームだ。freshman teamはカリフォルニア?サンディエゴ?特有なのか、地域によっては存在しないようだ。
各チームは12~15名程度の選手が所属していて、全てシーズン前にトライアウトがあり選考される。
シニアはvarsityのみにしか入れないというルールがある。よって、ジュニア(Jr. 高校2年生)まではvarsityに入れなくてもJVで選ばれるとプレー可能だが、シニアは選考に落ちるとそのシーズンは学校のチームに入れない。結構シビアだ。
チームから漏れた選手は、地域リーグやピックアップなど、日本でいう草バスでバスケを楽しむ。
varsityとJVは連携していて、varsityの選手に怪我人がでたりするとJVからvarsityに上がってくる選手もいて、行き来が可能。
ポストシーズンはシーズン終了から年度が終わる6月までの間の期間だ。夏休みになるとオフシーズンとなる。
ポストシーズンは、主にそのシーズンvarsityとJVに所属していた選手が参加。週2回程度チームで集まりワークアウトをする。体育館はスプリングスポーツ(男子バレーがメイン)が使用するので、公園などで走ったりトレーニングをしていた。
また、平日夜は地域のリーグ戦に出場した。
地域リーグはカテゴリーに分かれて試合が行われている。年齢やレベルなどに合わせて参加することが出来て、子供から大人までのリーグがある。
ポストシーズンはチームとして試合出場はNGのため、チーム(学校)名を伏せて別ネームで参加する。
ほとんど練習せずに参加していたので、ピックアップゲームに近かった。来シーズンに向けての最初の慣らしような感じだった。
しかし、スコット(ホストファミリーのお父さん)のチームはプログラムがしっかりとしていて、ポストシーズンもチームを練習して地域リーグに参加していた。
特に強いチームは年間でプログラムがしっかりとしているので、このあたりは学校によって差がある。
日本と同じようだが、全体のコーチングレベルが断然高い。それはCIFや学校にあるアスレティックデパートメント(体育会組織)がしっかりしているからということもある。
コーチはお金をもらってコーチングしているしプロ意識がある。勉強熱心なコーチが多い。
日本の環境をよりよくするために学べることは多い。
つづく