コーチとは何か考えてみましょう!!
みなさん、こんにちは!!
樋口智洋です。
今回は、私の10年間のプロコーチ生活の中で考えてきた「コーチとは?」というテーマでお話ししたいと思います。
けっこう大切なことだと思っています。
ただ、唯一の正解はなくて、筆者個人の考え、スタンスとしてはこうですという内容ですので、温かい気持ちで今日の記事を読んでいただけると嬉しいです。
ではお願いします!
娘からの質問
娘が3歳の頃、家で自チームの試合映像を観ている私の肩越しに、画面をのぞき込みながら聞いてきたことがあります。
「パパはどこ?」
私は、ピッチ脇に映る自分を指差しました。
すると、娘は、
「パパはサッカーやらんと?」
「パパはコーチやけん外から観てるんよ」
「コーチってなに?」
そのとき、しばらく考えてから言葉を選んで答えることになります。
みなさんなら、なんと答えますか?
私の答えは置いておいて、コーチについて、一緒に考えてみましょう。
コーチの語源
その名の通り、コーチ(coach)は、コーチング(coaching)する人、です。
では、コーチングってなんでしょう?
よく言われるように、コーチの語源は馬車です。
詳細はググってください。
あのブランドのCOACHのロゴにも馬車が描かれています。
COACHのバッグを見ながら考えてみてください。
COACHのバッグを持っていない人はこの写真を観ながら考えてください。
コーチはだれでしょう?
1. 御者(ぎょしゃ;馬車を運転する人)
2. 馬
3. 荷台に乗っている人
みなさんはだれだと思いますか?
私は、最初は御者のことを指すと思っていました。
でも違うんですね。
御者は、coachman(コーチマン)というそうです。
では、馬?
まさか、荷台に乗っている人?
どちらも違うと言えるでしょう。
馬は動力源、乗っている人はお客さんです。
だれ?と聞く意地悪な質問になってしまいましたが、答えは馬車自体です。
荷台部分のことをcoachと言ったりもするそうです。
つまり、これはどういうことでしょうか。
コーチの目的
馬車自体をコーチとするならば、馬車そのものを1人の人間と考えてみます。
そう考えると、動力源である馬が心臓、指令を出す御者は脳、荷台部分は身体と捉えることができます。
馬車の目的は、お客さんを乗せて目的地まで連れていくこと、でしょう。
これはそのまま、コーチの役割と言い換えることができると思います。
自分自身の肩や背中に選手を乗せて、選手が目的地に向かうサポートをすること。
これこそがコーチの仕事です。
そして、コーチングってなんでしょう?の問いの答えでもあるということですね。
よく、質問すること、相手から答えを引き出すこと、またその技術のことをコーチングと言ったりします。
これはもちろん間違えではないと思いますが、もっと概念的にコーチングを捉えると、より正確な解釈に近づくと感じます。
質問や傾聴は、その手段のひとつということでしょう。
ちなみに、ティーチャー(teacher;先生)は、teachする(教える)人、これは、似て非なるものです。
先ほどの馬車のイメージに当てはめるなら、御者と馬の関係に近いでしょうか。
道を外れそうになったときに修正する、たまにムチを打つ。
もちろんこれも大切な仕事です。
ティーチャーも絶対必要で、この道を追求されている方には本当にリスペクトです!
ただ、コーチの概念とは違うということは理解しておく必要がありそうです。
コーチとして生きる
これは善し悪しや優劣ではなく、どういうスタンスを取ると決めてピッチに立つかという問題だと思います。
毎日、いろんなことがあると、ついティーチャーになってしまいそうになったり、コーチマンになってしまいそうになったりしてしまいます。
でも、筆者は、選手とも、利害関係の無くなった後輩や教え子とも、わが子とも、コーチとして接すると決めています。
つまり、コーチとして生きていくと決めています。
飲食店でも同じです。
店長は料理人であり、経営者であり、独りで運営していない限り、教育者でもあります。
もし、あなたが店長ならどのスタンスの店長ですか?
料理の上手さでお店を引っ張っていきますか?
数字の管理を大事にしますか?
スタッフさんの教育に力を注ぎますか?
もちろん、すべて重要です。
私ならスタッフさんとの対話から始めます。
「あなたの目的地はどこですか?
私とお店にできることはこれとこれです。
一緒にこの道を進んでいけそうですか?」
監督でも店長でも親でも、coachを全うできる人間でありたいと思います。
最後に
最初の娘とのエピソードを回収せずに終わるわけにはいきませんね。
「コーチってなに?」
という娘の疑問に対して、3歳の娘に伝わるようにと私が答えたのは、
「みんなを応援する人」
でした。
これが正解なのかはわかりません。
その日以来、娘は、仕事に向かう私に、
「今日も応援がんばってね」
と見送ってくれるようになりました。
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