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キャプテンについて考える

みなさん、こんにちは‼
樋口智洋です。

今週はせっかくGWで、いつもより短いスパンでリーグ戦が行われているのですが、総体予選が近い影響か、リーグ戦の配信がなかったので、筆者の好みで記事を書くことにします( ̄∇ ̄;)

さて、みなさん、突然ですが、キャプテンとはなんでしょうか??

選手の方、指導者の方はぜひ自分の所属するチームを、応援されている方は自分の贔屓のチームを思いながら読んでみてください。

企業に所属されている、経営をされている方は、ご自身の会社組織に当てはめてみてください。

そして、受験生や保護者の方は、進路として検討しているチームをこんな視点で観てみてもいいのではないでしょうか?

どなたにとっても、興味深いはずですので、ぜひお付き合いください‼

キャプテンという言葉

キャプテンとは、帽子の「キャップ」に象徴されるように、頭を表す言葉です。

そして、船長や、古くは軍人の階級、植民地の統治者など(おもしろいので興味があれば調べてみてください)、ある集団の中でのリーダーであることがわかります。
そして、それぞれ最高権力者でないことも特徴的です。
つまり、サッカーのチームに置き換えると、まさに選手という集団の中でのリーダーと考えて間違いなさそうです。

実際に、キャプテンがコーチ陣とうまく連携が取れていたり、キャプテンが監督を信頼している様子がうかがえたりすると、チームが円滑に機能しているという例は、きっとみなさんの周りにもたくさんあるのではないでしょうか。

試合のルール上のキャプテン

サッカーのルールブックであるLAWS OF THE GAMEでは、

「チームの主将は、競技規則下において、なんら特別な地位や特権を与えられているものではないが、そのチームの行動についてある程度の責任を有している。」

と記されています。

また、Jリーグのユニフォーム規程には、

「チームのキャプテンは、キャプテンであることを明確に表示するアームバンドを着用しなければならない。」

と記載があります。

つまり、キャプテンには、ルール上、ほかの選手には認められていない装飾品の着用義務と、審判と協力する責任があると言えます。

実際に、試合前や延長戦、PK戦前にコイントスでボールとエンドを決める場には、チームを代表してキャプテンが参加します。
ゲームの重要事項を決定する場なので、両監督と主審で話して決めてもよさそうな気もしますが、ここはキャプテンなんです。

キャプテンの仕事

まとめると、

  • 普段のチーム活動においては、プレイヤーの中のリーダーであり、スタッフ陣と協力してチームを作る人

  • ピッチ上においては、一方のチームのリーダーであり、審判と協力してゲームを作る人

といえるでしょう。

では、具体的に、キャプテンになったらなにをすればいいのでしょうか?
監督やコーチはキャプテンに何を求めているのでしょうか?
キャプテンでない選手たちにはどんな役割があるのでしょうか?

まず、ここまで述べてきた、キャプテンとは何かという内容から、キャプテンが行うべきタスクを列挙してみましょう。

  • 監督やコーチとの対話;チームの方針のすり合わせや確認、指示を受ける、チームやメンバーの状況を伝える…

  • メンバーとの対話;チームの方針の伝達、監督•コーチの指示の伝達、メンバーの意見の吸い上げ、下級生の教育…

  • プレー面でのチームの方針の体現;状況に応じたプレーの選択、メンバーとのコミュニケーション…

  • 審判との対話;その試合のレフェリングの基準の確認、協力して試合を運ぶ意志の表明…

って、仕事多すぎません??(笑)

キャプテンの役割

こんなに大変なのに、基本的にキャプテンって1人です。
(そうでないチームもあるでしょうが)

監督は、チームの責任者として1人。
チームの規模や方針によってコーチの人数はそれぞれ。

そして、キャプテンは選手の代表として基本1人。
チームの規模や方針によってキャプテン以外の役割はそれぞれ。

といったところでしょう。

一般的に、1人のリーダーが管理できるメンバーの数には限界があると言われています。

たとえば、JFAでは、コーチ1人に対して選手16人以下が、指導できる適切な人数だと言われています。

また、ある企業では、上司1人に対して部下が8人以下になるように組織を組んでいるという話を聞いたことがあります。

Jリーグのプロチームなどを概観すると、選手25~35名に対して、監督+コーチ3~5人という感じです。
つまり、1人の指導者で6~9人を管理するという体制になっています。
(もちろん、どのコーチがどの選手を担当する、みたいなことが明確に決まっている場面ばかりではありませんが)

これにより、監督のタスクは分担され、監督は監督にしかできない、監督の果たすべき役割に集中することができるのです。

これをキャプテンに当てはめてみましょう。

キャプテンのタスクを、自主的であれ、機械的であれ、他のメンバーが分担して担当するとします。

それがまさに、副キャプテンの役割であり、〇〇リーダーなどの部門別のリーダーの役割であると言えます。

チームのメンバーの人数の16分の1から6分の1ぐらいの人数がその役割を担えると、コーチがたくさんいなくても選手主体のチームづくりが円滑にできそうですね!
(メンバー40人なら3~7人、部員200人の部活なら13~35人ぐらいのリーダーが必要ということ!)

昔は、監督がメンバーたちの前でキャプテンに愛のムチをカマすことで、チーム全体に基準作りをしていたチームももしかしたらあるかもしれないしないかもしれません。

当時はそれがキャプテンの役割だったとも言えると思いますが、そんな役割はもう今の時代だれにもできません。
(当時だからOKだったということではありません(;´Д`))

だからこそ、キャプテン以外の選手の果たすべき役割がとても重要になるのです‼

特に、あなたが選手主体のチームの選手なら、ぜひ、どんなリーダーが必要か話し合って、積極的にリーダーをやってみましょう!!
キャプテンをするには荷が重くても、果たせる役割はきっとみんなあるはずです
👍️

キャプテンはどんな人材であるべきか?

これまで述べてきた通り、キャプテンのタスクは多岐に渡ります。
なので、それが適切に分担されているチームが強いチーム、自立したチームと言えそうです。

声を出して引っ張るキャプテンもいれば、プレーで引っ張るキャプテンもいます。
そこには、副キャプテンや、キャプテンのタスクを分担するメンバーにバランス感覚が求められているということですね。

筆者個人的にも、キャプテンにさまざまなタイプがいていいと思います。

ただ、です‼

声を出すことが得意なキャプテンであるならば、どんなときにどんな声をだれに対して出すことが、そのチームのキャプテンとしてあるべき姿なのかは共有されているべきでしょう。

プレーで引っ張るタイプのキャプテンならば、チームとして求められているプレーが体現できる、チームを象徴する選手であるべきでしょう。

そこがあってこそ、キャプテンをした経験も、キャプテンをしなかった経験も、次のステージで活かせるものになると考えます。

いかがですか?
みなさんの所属しているチーム、みなさんの応援しているチームのキャプテンはどんな存在ですか?
それは能力として今のキャプテンを責め立てるものではなく、チームとしてキャプテンに求められていることは明確ですか?ということです。

ぜひ、身近な人と話し合ってみてください‼


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