岡山市立オリエント美術館とアラビックコーヒー
所用があり数年ぶりに岡山を訪ねたのですが、その際ついでに立ち寄った「岡山市立オリエント美術館」が個人的にとても気に入ったので今回簡単にご紹介したいと思います。
岡山市立オリエント美術館は岡山駅前から路面電車に乗って3つ目の「城下」電停で下車し、徒歩3分程度の場所にある古代オリエント専門の美術館。
メソポタミアを中心に西インドからエジプトに及ぶ広大なオリエント地域の美術工芸品や考古学資料等が約5000点も収蔵されており、その量と質の高さに圧倒されます。
建物外観は古代メソポタミアの神殿(?)を思わせるような外観で、その内部には開放感のある3つの大きな吹き抜けがあり、またあちらこちらからやわらかな自然光が差し込むとても気持ちの良い空間が広がります。
比較的こじんまりした美術館なのですが希少な展示物が多くかなり見応えのある印象でした。
オリエント美術館の2Fには見学の合間に休憩できる喫茶室「イブリク」があります。
お店の内装がとても素敵で京都にあるドイツ文化センターに似たシンプル&モダンなとても落ち着きのある空間。
こちらでは遠く離れたオリエント地域に想いを馳せながらカルダモンの香り豊かなアラビックコーヒーをいただくことができます。
また、飲んだあとカップの底に残ったコーヒーの粉のカタチで占いもできます!(笑
(アラビックコーヒーとは細かく挽いたコーヒー豆を水と砂糖で煮たコーヒー)
※喫茶のみの利用も可能です。
「オリエント」とは“日が昇るところ”を意味し、古代ギリシャやローマの人々は東方にあった先進文明の地(現在の西インドからエジプトの範囲)を畏敬の念を込め「オリエント」と呼んだらしいです。
世界ではじめて農耕や牧畜がおこり、都市文明を築いたオリエント文化がやがてヨーロッパやアジアへと伝わり、この日本の正倉院(奈良)にもオリエントに起源を持つ品々が今も残る...。
何千キロも離れたオリエントの地とこの日本がシルクロードによって結ばれていたなんて漠然とは解っていてもとてもやはり不思議な感じがしますね。
岡山では倉敷の大原美術館が特に有名ですが、展示物のユニークさやクオリティの高さからオリエント美術館も一緒に観て周って損はないかと今回強く思いました。
岡山城や後楽園からもほど近いため岡山観光へ寄られた際は是非とも寄っていただきたいスポットです。
(追記)
今回は新幹線“ぷらっとこだま”をはじめて利用したのですが、これだと大阪〜岡山の場合片道4,600円で行けるんですね!
使用に関してはいくつかルールがありますがそれにしても安い!
今後近距離、中距離を移動する場合に重宝しそうな気がします。
岡山市立オリエント美術館
https://www.city.okayama.jp/orientmuseum/
〒700-0814 岡山県岡山市北区天神町9-31
喫茶室 イブリク
https://www.city.okayama.jp/orientmuseum/0000023148.html