配慮を知らないやつ、一番幸せ説
電車で席がガラガラなのに隣に座ってくるやつ、平気で人のベッドに腰を下ろすやつ、スーパー銭湯で満員の湯船にずかずかと入ってくるやつ。嘘でしょ!?ということを平気でやってくる人たちが日常で度々現れる。恐らくこの無配慮者たちはただただ考えが回らない、頭がちょっとお弱いだけで、一切悪気のない人たちなのだと思う。
私はこういう人が非常に羨ましい。毎日周りの動きと自分の立ち回りに神経を注いでしまっているためだ。
例えば、私は飲食店に入った時の「お好きな席にどうぞ」が非常に苦手だ。他の客の配置、店員が伺いやすい場所、今この席に座ると両隣が空席で過ごせるけど隣の人が帰ったら僕変な位置に座っていることになるな…などの考えを席に着くまでの間に考えなければならないためだ。
これは、私が極端に気にしいなだけであるが、皆さん多かれ少なかれ配慮をしながら生きているものだと考える。しかし、ここで現れるのが無配慮者という特異点である。
彼らは、どんな大富豪よりも幸せな人だと私は思う。罪悪感やバツが悪いなんて感情になったことがないのだろう。また、同じ無配慮者と出会ったときには、何も不快になることがないのだろう。こんなに羨ましいことがあるだろうか。
むしろ全人類無配慮者化計画とでもして、全員がそうなれば幸せなのかもしれない。